フランスほのぼの暮らし

フランスママに学ぶ「フランス人から見た日本人」どう見られてる?

「日本人から見たフランス人」の印象があるように、「フランス人から見た日本人」の印象もありますね。今回は、フランスでよく見聞きする「フランス人から見た日本人の印象」をご紹介します。日本に行ったことがある人もない人も、日本人の友だちや知り合いがいる人もいない人も、フランス人は日本人に対してどのような印象をもっているのでしょうか?

 

大災害に遭遇しても暴れない

フランス人の間で、日本人は「禅の心をもつ人々」という認識のある人が多くいます。2011年の東日本大震災のときは、フランスでも津波や大地震の状況が繰り返し映像で流れましたが、その映像を見て「暴れる人がいなくてビックリした」という話を何人ものフランス人から聞きました。日本人からすれば「お前らが暴れすぎだろ!」と思いますが、フランス人から見ると、日本人は「大人しくて、どんなときでも暴れたり騒いだりしない静かな国民」と思っているようです。

 

日本人の女性観光客は異様に幼い

日本人の女性観光客をよく見掛けるパリ在住のフランス人は、「日本人女性は服装としゃべり方が異様に幼い」と感じるそうです。せっかくフランスへ海外旅行に来ているので、おしゃれをした、かわいらしい服装の人を多く見掛けます。フランスの服は、一般的にはシンプルなデザインが多いので、相対的に見ても日本人の服装はかわいく見えるのでしょう。また、日本人の女性同士がしゃべる声は、トーンが高いこともあって、全身からかわいらしい雰囲気が漂っています。フランス人のバッサリ切り捨てるようなしゃべり方からすると、幼く感じるのかも知れませんね。

 

優しくて気が利く人ばかり

日本が大好きで「何度も日本へ行っている!」というフランス人からは、「日本人は優しくて気が利く人が多い」という話をよく聞きます。「外国人向けのおもてなし精神」の賜物と思いますが、旅館や観光地の土産物店、飲食店などでの、フランスではあり得ない接客態度がそう感じさせるのだと思います。「頼んでないのに、レストランで無料のお水が出てきた!」という満足レベルの低いフランス人もいるなかで、「四国で出会ったお遍路さんが、通りすがりに会釈をしてくれた」というマニアックなフランス人もいます。 

 

静かでいつもニコニコしている

同じアジア圏の人同士を比べてみた場合、フランス人にとっての日本人は、「礼儀正しく、大人しくて、いつもニコニコしている」という印象なのだそう。そして、やたらと「ものをくれる人が多い」ということでした。キャンディーやチョコなどのお菓子類、おすそ分けなどを笑顔でくれる人ばかりで、会うたびに何かくれると感じている人も少なくありません。フランス人は、試供品配布係でもない限り、特に仲良くもない人に物をあげる人はいないので、物をくれるという好意に驚くようです。 

 

お寿司とコスプレ&マンガの国

日本に行ったことのない若いフランス人に日本の印象を聞くと、「食事はお寿司、コスプレ女子がたくさんいてマンガがどこにでもあふれている国」という回答が返ってきます。時折フランスのテレビでドキュメンタリー番組をやっていて、必ずそういった場面が映像で流れるから仕方ないのかもしれません。ちなみにお寿司はヘルシーフードという認識なので、「日本人にデブはいない」と本気で思っている人も意外に多いんですよ。日本オタクのフランス人にも、お寿司とコスプレ&マンガという印象は外せません。 

 

トヨタ車に乗っている

フランスのお年を召した方々の印象は、「日本人は老若男女を問わずトヨタ車に乗っている」のだそう。じゃあ、「フランス人は全員ルノーやシトロエンに乗っているのか!?」と言いたくなりますが、これはたぶん、日本に対する印象がほかにないのだろうと思います。ご高齢のフランス人始め、アジア圏に興味のないフランス人にとっての日本は、アジアのどこかの国という認識だけで、どこにあるのかも知らなかったり、中国とモンゴルとタイと同じ言葉を話すと思っている人もいたりします。 

 

日本人は断らない

もう1つフランス人からよく聞く日本人像として、「日本人は男女を問わず、何かを頼まれても断らない」というものがあります。単純に断るほどのことでもないからだと思いますが、フランス人から見ると「日本人は断らない」ように見えるのだそうですよ。また、怒りのポイントもフランス人と日本人では違うので、キレまくっているフランス人よりは日本人の方が静かで優しそうに見えるのかもしれません。 

 

 

クレモンママ

在仏20年、田舎暮らしを満喫中の小・中・高校生の4児の母。趣味はお花を育てること&散歩。人生は楽しく生きたいタイプ。