e-bike日々徒然

10年以上前に買ったヒラメのポンプヘッドが、今もe-bikeの空気入れとして活躍

花粉症の筆者は最近外出していませんでした。でも気候がよくなってきたので久々にサイクリングに行こうと、e-bikeのタイヤに空気を。そして「久々の空気入れだけど、相変わらず気持ちよく空気が入るなあ」となんとなく嬉しい気分に。

なぜ? まずは筆者が使っている空気入れをご覧ください。

使っているのはGIYO(ジーヨ)ブランドの「AIR SUPPLY」シリーズフロアポンプの空気圧計付き。13年以上前に買ったものですが。まだ現役です
空気圧計はpsiとbarに対応しています

実に普通のフロアポンプです。いやしかし、さすがポンプの専門ブランドだけあって耐久性もすごい……という話は置いておいて、なぜこのポンプだと「相変わらず気持ちよく空気が入る」のか? それはこのフロアポンプをよーく見ると、ピンとくる人はピンとくるかもしれません。

ちょっと変わったポンプヘッド(タイヤのバルブに接続する部分)が付いています。これは?

このポンプヘッド、知る人ぞ知る「ヒラメのポンプヘッド」です。多くのスポーツ自転車愛好家に支持される、一種の定番ポンプヘッドです。筆者は2010年から使っています。

ヒラメのポンプヘッド。市販のフロアポンプのポンプヘッドを取り外し、そこに後付けするタイプのポンプヘッドです。フロアポンプ側の推奨ホース内径は6~8mm
ヒラメ「Pump Head Yoko」。レバーが横のタイプで、希望小売価格5,940円
これらヒラメのポンプヘッド、写真は仏式バルブ対応品ですが、別売パーツ(ヘッド用アダプター-仏式)を買えば、米式、英式、競輪式にも対応させることができます

2010年から使っているヒラメのポンプヘッド。途中で数年の自転車ブランクがあって、その間はヒラメのポンプヘッドも休眠期間でした。トータルの利用年数を考えると……8年くらいでしょうか?

ともあれ、13年経ってもフツーに現役であることに、あらためてビックリ。ヒラメのポンプヘッド内部のゴム部品は数年で劣化・交換が必要という人が多いので、パーツとして予備を買ってありますが、筆者の場合は室内使用・保管で使用頻度もさほど高くないからか、13年前からパーツ交換などせず現在でも使い続けられています。

耐久性も良いと感じていますが、やはりイイのはその使用感。最初は、ポンプヘッドの若干の調整や使い慣れが必要ですが、調整がキマって使い慣れると、非常に快適。具体的にはポンピング時に「まったく空気漏れがない」「バルブからポンプヘッドを外すときにも空気漏れがない」「軽い力でポンプヘッドをバルブにセットできる/外せる」など、気持ち良い使い勝手です。

ヒラメのポンプヘッドを常用していて、たまに一般的なポンプヘッドを使うと「ああ、普通のポンプヘッドってこんな硬くて使いにくくて空気も漏れがちで……」とか不満多発。まあこのあたりは好き好きもあると思いますが、多くの(少々マニアックな)ライダーが一択で選ぶポンプヘッドであり、実際に使うとその理由がわかる逸品だと思います。

ヒラメのポンプヘッドの使い方。横レバー式でも縦レバー式でも、まずレバーを開きます
そしてバルブに被せます(仏式バルブの場合はバルブ先端を緩めてから)。使い始めの頃は、ここでポンプヘッドのリングを締め緩めしつつレバーを閉じ開きして、ポンプヘッドとバルブの密着度合いを調整する必要があります。ただ、一度調整がキマると、以降はその必要がない、と筆者は思います。しかし「毎回調整すべき」という意見もありつつ、「使わないときにレバーを開いておけば毎回の調整は必要ない」という意見もあったりします。どの意見が正しいのかはユーザーの考え方次第ですが、使い方を侃侃諤諤されるほどディープに愛されているポンプヘッドであることは確かです
レバーを閉じてポンピング。スコンシューッ、スコンシューッと、ポンピングの力が全部注入される空気に変わっていくようなスムーズさで空気入れてきます

まあ、3,000円くらいで空気圧計つきのフロアポンプが買える時代。5,000円とか出してポンプヘッドを買おうと思う人は……少数派かもしれません。また、ヒラメのポンプヘッドを買っても使い心地を気に入れないかもしれません。でも、ユーザーにマッチしたら最高な使い心地のポンプヘッドなので、興味のある方はゼヒ!

スタパ齋藤