e-bike日々徒然

新型コロナ禍中のe-bikeサイクリングを考えてみる

新型コロナウイルスの感染急拡大を抑えるべく、緊急事態宣言が出されたり、それぞれに外出自粛などの努力が求められたり。歴史が変わるほどの事態なので仕方がないことですが、e-bike趣味人としては“走れないことで鬱憤がたまる”のが辛いですよね。というわけで、自宅に籠もりつつ、新型コロナ禍中のe-bikeライフについて妄想してみました。

そもそも、今、e-bikeで外を走っていいのか? まあ“自粛”だからいいんじゃない? なんて考え方もありますが、地域によって、あるいは見方によって、そんなのダメ!!! ということにもなります。

無難なのは、やはりできる限り外に出ないこと。外出せずに自転車に乗るには、ローラー台(自転車の後輪をローラー付きの台の上で回転させてその場で運動する機材)を使ったり、あるいはエアロバイクでエクササイズするってのがあります。ローラー台にe-bikeを取り付けるとどうなるのか、エアロバイクは全然e-bikeじゃないってこともありますが、室内で自転車漕ぎができると、けっこう鬱憤が晴れたりします。エアロバイクについてはこんな記事を書きましたのでご参考までに。

でも、エアロバイクってけっこう飽きてくるんですよね~。e-bikeでサイクリングした時の解放感とか気持ちよさとかスッキリ感とかに比べると、やはり室内運動。感染リスクが大きく抑えられはしますが、e-bikeサイクリングと比べると物足りないわけです。そういう観点ではローラー台も同様かと思います。ZWIFTなんかだとまた違うのかな!?

では、実際に屋外でe-bikeサイクリングするとしましょう。その時、どうすれば感染拡大リスクを最小限に抑えられるでしょうか?

まずは単独でe-bikeサイクリングをすることでしょう。複数人数だと、やっぱり楽しくて緊張が和らいで、休憩時に喋ったりする可能性があります。そのリスクを元から断つ“ぼっちe-bikeサイクリング”が良さそうです。

また、信号待ちなどが生じたり、同じ道を走るサイクリストがいる場合は、いわゆるソーシャルディスタンスを取るように気をつける必要があります。信号待ちなら他者から2m以上離れ、走行中なら全走者から15m以上離れるべし、などと言われています。ただ、そういう人との接触リスクを下げるため、なるべく誰も走らなそうなコースを考えることがより大切かもしれません。

そして、できるだけ“どこにも寄らない”で“走りっぱなし”なのがいいですね。ちょっと観光に寄るとかは、現在の状況から考えたらご法度。ショップや飲食店へ寄るのも同様。ただただ走る。そして、ただただ鬱憤を発散する。そのためのe-bikeサイクリングと考えるべきでしょう。

でも、どうしてもコンビニやトイレに立ち寄る必要が出てしまった。そんな場合は、やはりマスクをして、手洗いを徹底。とは言っても、この時期にサイクルウェアでコンビニなどに寄るのは、筆者感覚では“恐らく顰蹙モノ”だと思います。長い自粛生活によりe-bike趣味人に発生した「e-bikeに乗れなくてもうおかしくなりそう」的な鬱憤は、フツーの人になかなか理解されないでしょう。そして「この状況下みんな我慢しているのに、なんだコイツは自転車で遊び回ってコンビニにまで寄りやがって」と思い込んでカッとなって危険な非常識行動に出る人物がいるかもしれません。

そこまで考えると、筆者的には、e-MTBで閑散とした山道を走るのがいいんじゃないだろうか? なんて思います。

う〜ん、いいかも♪ この季節の山道ぼっちe-bikeサイクリング。癒やされそう〜。第一、そういうところは人が少ないし。感染リスクも少なくなるわけだし。

と、妄想したんですが、よくよく考えてみると、小さくないリスクが伴います。それは怪我。未舗装路は舗装路と比べたら走りにくく、転倒の危険もあり、場所によっては滑落なんかも有り得ます。

そんな場所で怪我〜大怪我しちゃったら? 助けを呼んだり病院に搬送されたりすることになると思いますが、この緊急時に救急系に余計な負担をかけてはいけません。e-bikeサイクリングで怪我して医療リソースを減らしてはいけません。山道だけでなく舗装路でもどこでも、現状ではとりわけ、e-bikeサイクリングであるなしに関わらず、防げる怪我は極力防がねばなりません。

そう考えていくと、どこを選んでどう走るか、なかなか難しいですね。怪我に十二分に注意して安全にe-bikeサイクリングするしかない、という感じでしょうか。

また、ハードにe-bikeサイクリングするのも考えものです。あまりハードな運動をすると免疫力が下がってしまうからです。ウイルスに感染しやすくなりますし、すでに感染している無症状者は容態が急変するかもしれません。ほどほどのe-bikeサイクリングですね。

そして、帰宅後は手洗いなどいつもの感染予防策はもちろん、すぐに着替えてシャワーを浴びるなど身とその周辺を清潔に保つことも忘れずに。体のどこかにウイルスが着いているかもしれませんし、ウェアなども同様。外に出ることで、ウイルス付着の可能性が高まるので、そのリスクを帰宅後すぐ下げるというわけです。

……と新型コロナ禍中のe-bikeサイクリングを妄想しつつ考えてみましたが、けっこう大変ですね。単独で走り、人を避け、スポットに寄らず、走り続け、怪我には超注意、疲れ過ぎもダメ、帰宅後はいつもより余計に手洗いや消毒に注意。う〜ん、考えるだけで疲れてきた。

余談ですが、筆者の場合はトランポしてのe-bikeサイクリングがメインなので、現状でのトランポも憚られます。

トランポまでしてサイクリングにやって来た他府県ナンバー車を見た人が、「この状況下みんな我慢しているのに、なんだこの他府県のヤツは、クルマまで出して自転車で遊び回りやがって」と思い込んでカッとなって危険な(以下同文)。

早く以前のように気軽にサイクリングに出かけられる世界が戻るといいですね。筆者はなるべく籠もってエアロバイク運動でもして、感染拡大を抑える努力を地味に続けようかな、と思います。

スタパ齋藤