ニュース
手書き文字やスマホの画像でオリジナルスタンプが作れるマシン「OSMO(オスモ)」
(2015/7/6 15:38)
シヤチハタは、オリジナルスタンプが作れるマシン「OSMO(オスモ)」の提供を、2016年初頭に開始する。テーマパークやショピングセンター、観光地などの事業者向けに販売し、価格は約20万円。レンタル提供も予定している。ユーザーは500円から利用可能。
その場でスタンプが自由に作れるサービス。文字入力をし、フレームやフォント、印面デザイン、インクの色などを選んで、“つくるプロセス”が楽しめるという。手書きにも対応し、オリジナルの文字やイラストを入れることも可能。所要時間は最大1分で、スピーディにその場で作れる。
スマートフォンと連携でき、画像を取り込んでスタンプにすることも可能。人物やペットなどの画像を使って、オリジナルスタンプも作れる。
本体はネットワーク接続が可能で、季節や場所に合わせて印面デザインのアップデートができる。クリスマスや年賀状用のイラスト、観光地に設置する場合は名所のイラストなどにも対応する。筐体デザインも設置場所に合わせてカスタマイズ可能。
創業90周年、ビジネスだけでなく生活シーンでも楽しめる商品を
シヤチハタ 代表取締役社長・舟橋正剛氏は、オスモの新サービスについて次のように語った。
「シヤチハタはこれまでにさまざまな印章商品を提供し、特にビジネスを軸に事業を展開してきました。今年は創業90周年を迎えるので、新たな取組みとして生活シーンで楽しめる商品を開発しました。ビジネスだけでなく、楽しさを創造する新スタンプサービス事業にも力を入れていきます」
同社は10年後の2024年に、国内売上が約160%アップし207億円になると予測している。文具などの事業に加え、オスモを始めとする新スタンプサービス事業で売上アップを見込むという。オスモの初年度設置目標は全国100カ所で、1億円の売上目標を掲げる。
また、オスモは多言語に対応し、外国人観光客なども操作しやすくする。自分の名前を漢字で表記したスタンプ作りも楽しめるという。「Tom」と打てば、「富夢」などと漢字に変換することが可能。
「漢字に興味を持つ海外の人は多く、“痛風”などの文字をタトゥーで入れる人もいます。漢字のTシャツなどを着たりするのと同じように、スタンプでも漢字文化を楽しんでいただければ」(舟橋社長)という。
オリジナル「家電 Watch」スタンプを作成
実際に、オスモでオリジナルスタンプを作成してみた。漢字対応前のデモ機だったため、手書きで「家電 Watch」と入力し、デコレーションを付けて作成した。全ての工程を終えてOKをタッチすると、数十秒でスタンプが完成。手書きで入れた漢字の文字もキレイに反映されていた。
なお、オスモは、本体に小銭を入れて稼働する仕組みではない。設置場所の店舗に利用料を払うと使用でき、完成された印面に本体をセットすることでスタンプが完成する。
印面サイズは、12mm丸型や、53×53mmの角型印など全7種を用意。利用料はサイズによって異なり、最小の12mm丸型で500円。本体カラーは、赤・青・黄色・水色・ピンク・ホワイトの6色から選択できる。
放っておいたら減っていく市場だからこそ、スタンプの楽しさを提供したい
舟橋社長は、「今までスタンプに興味のなかった人にも、オスモを使ってもらいたいです。スタンプを置くような場所ではないところに設置することで、さまざまな人の目に触れるようになればと思います。印章商品は、放っておいたら減っていく市場です。その中でスタンプが作れる環境を提供し、たくさんの人に楽しんでいただきたい。10年後の創業100周年に向けて、より生活者に愛され、社会に必要とされる企業に発展していきたいです」と述べた。