ニュース

360°センシングで、窓の冷気を防ぐ三菱ルームエアコン「霧ヶ峰」

「霧ヶ峰 Zシリーズ」とイメージキャラクターを務める杏さん

 三菱電機は、360°センシングで、窓の冷気を防ぐ三菱ルームエアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」を10月下旬より発売する。容量2.2kW~9.0kWまで全12機種で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、218,000円から408,000円。

 三菱独自のセンサー技術を搭載した高級エアコン。人のいる方角や室内温度を検知して運転を制御する機能のほか、人の不在を感知して自動で運転をストップする「スマートストップ」、体感温度を検知して、送風運転と冷房運転を自動で切り替える「ハイブリッド運転」、頭や手足などの身体の部位を判断し、0.1℃単位で身体の温度を測る「ムーブアイ極(きわみ)」、前後左右4枚のフラップを独立して制御する「匠(たくみ)フラップ」など、多数の機能を搭載する。

製品本体
前後左右4枚のフラップを独立して制御する
0.1度単位で身体の温度を測る「ムーブアイ極(きわみ)」を搭載する

横方向への検知、送風を可能にした360°センシング

 新製品では、暖房時の不満として上がっていた「横方向に風が届かない」「窓の冷気が寒い」という不満を解消するために、新たな機構を搭載した。

 まず、横方向に風が届かないという問題に関しては、従来の同社のセンシング技術は、センシング角度が左右160°だったため、人がエアコン本体の真横にいる場合、検知できなかったという。Zシリーズでは、この問題を解消するため、360°回転で広範囲をセンシングする技術を新たに採用。設置位置も従来の中央から端に変更し、室内のどこにいても人を検知できるようにした。

従来のセンシング範囲は160°だったため、死角になる場所があった
新モデルでは、360°回転で広範囲をセンシング
本体の搭載位置も、中央から端に変更した
本体に搭載した360°センサー

 また、横方向への送風を強化するため、送風ファンと左右フラップを大型化し、真横でもしっかり温風が届く構造とした。

 窓の冷気が寒いという不満も360°センシング技術の搭載で、解消した。現在約7割の家で、エアコン設置面に窓があり、窓の冷気を防ぐには横方向のセンシング、送風が不可欠だった。新モデルでは、360°センシング技術と4つのフラップを駆使した気流吹き分け技術により、足下をピンポイントで温めながら、窓からの冷気も防ぐことができるという。

温風ファンとフラップの大型化で、真横にもしっかり風が届く構造になった
足下を温めながら、窓からの冷気も防ぐという新発想の暖房を提案
杏さんによるデモンストレーション。足下には窓からの冷気がどんどん迫ってくる
エアコンの運転が始まるとあっという間に冷気がなくなった
4つのフラップで窓の冷気を防ぎながら、足下も温めている

リモコンには業界初! タッチパネル液晶を搭載

 リモコンデザインも一新した。業界初となるタッチパネル液晶を搭載し、運転や機能設定がしやすくなったという。画面ではメニューや設定が一覧で確認できるほか、高齢者向けとして基本的な操作項目のみを表示する「かんたんモード」なども備える。

タッチパネル液晶を搭載したリモコン
設定が一覧で確認できる
基本的な操作項目のみを表示する「かんたんモード」

容量6.3kWクラスで省エネNO.1を達成

 省エネ性では、熱交換器、送風ファン、制御基板などの見直しにより、容量6.3kWクラスの期間消費電力1,953kWhで、省エネNO.1を達成。新構造の高効率圧縮機を室外機に搭載したことで、外気が氷点下でも、通常の暖房能力を発揮できるという。

 また、別売りの無線LANアダプター MAC-8814と自宅の無線LANインターネット環境を備えると、外出先から運転のON/OFFや運転モード、設定温度/湿度などの操作ができる「霧ヶ峰REMOTE」を使うことができる。同機能ではこのほか、あらかじめ設定した室温や目標電気代に達するとメールで知らせる「お知らせ」機能を備える。

 会場には同社のイメージキャラクターを務める女優・モデルの杏さんが登場。三菱でエアコン設計を18年担当しているという吉川さんとともに、トークセッションを行なった。

女優・モデルの杏さん
三菱のエアコンの設計を18年担当しているという吉川さん

 吉川さんは、「今年のモデルは、過去最高の出来。仕事柄、毎年自宅のリビングに新モデルをつけているが、嫁さんが厳しくてなかなかOKがもらえない。今年のモデルこそは大丈夫」と語った。

 杏さんは「暖かさを1人占めできる、まさに生きたエアコン。寒くなるのが楽しみになるような製品」と語った。

阿部 夏子