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清潔な風を吹き出す、人にやさしいプラズマクラスターエアコン
（2014/11/26 18:10）
シャープは、吹き出す風を清潔に保つエアコン「SXシリーズ」を2015年1月20日に発売する。6畳向けから23畳向けまで、全8機種のラインナップで、希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は23万円前後～35万円前後。
エアコン内部のカビを予防し、吹き出す風を清潔にする「風クリーンシステム」を搭載したルームエアコン。カビの発生原因であるホコリや湿度を防ぐために、運転中はホコリをはじき、運転停止後は湿度を除去し、運転停止中はカビ防止のために内部の環境を見張る設計を施した。
エアコン自身でキレイを保ち、フィルター掃除の手間を軽減
エアコン内部の清潔さに着目した点について、シャープの空調システム事業部・金光 郁実氏は次のように語った。
「同社のエアコンは、かねてよりママと赤ちゃんに注目して開発しています。ママたちにアンケートをとると、赤ちゃんが生まれる前と後ではカビに対する意識が変わったという声が多くありました。しかし、赤ちゃんが生まれてからもエアコンのお手入れ頻度は変わっていません。フィルターを掃除する必要があるエアコンでは2週間に1度の掃除が推奨されていますが、実際は半年～1年に1回しか手入れをしていないことがわかりました。そこから“エアコン自身でキレイを保つ”ことに着目し、風クリーンシステムを開発しました」
「SXシリーズ」ではダストボックスに溜まったホコリを半年に1回捨てることで、エアコンの内部を清潔に保つことができ、フィルターの手入れの頻度を減らせるという。
ターゲット層をママと赤ちゃんに絞ったことについては、「ママと赤ちゃんというターゲット層は1割ほどしかいません。しかし、赤ちゃんにやさしいエアコンということは全ての人にやさしいエアコンとも言えます」(金光氏)と述べた。
ホコリをはじき、カビを抑制する「風クリーンシステム」
風クリーンシステムでは、運転中のホコリをはじくために、ホコリブロックフィルターを新たに搭載した。業界No.1の目の細かさを実現したエアフィルターで、空気を吸い込む面積は従来と同等ながらも、エアコン内部へのホコリの侵入を抑制している。
フィルターの自動掃除機能も進化し、2種類の毛を組み合わせたハイブリッドブラシを採用。フィルターの細かい目に入ってホコリをかき取るしなやかな白い毛と、かき取ったホコリをダストボックスに掃き出すコシのある青い毛を備える。ホコリブロックフィルターとハイブリッドブラシにより、従来モデル「D-SXシリーズ」と比較して約1.8倍のホコリがとれるという。
フィルターで取りきれなかった微細なホコリは、ファンや送風路など風の通り道にコーティングされた静電反発型チタニアで付着を抑える。静電反発の原理で電荷をおびたホコリをはじき、エアコン内部のホコリの付着を抑制する。
また冷房使用後は、エアコン内部の清浄が自動で行なわれる。冷房または除湿使用後は、エアコン内部の湿度が90%以上になるため、送風運転とプラズマクラスターイオンで内部を乾かしてカビの増殖を抑えるという。
エアコンの停止中には、カビが発生しやすい環境を見張る「プラズマクラスターパトロール」機能を用意する。停止中に部屋の温度が20℃、湿度が70%を上回ると自動でファンが逆回転し、エアコン内部の空気を動かすと同時に高濃度プラズマクラスターイオンを充満させ、カビの発生を抑制する。
スピーディに部屋が暖かくなる新機能
暖房機能では、設定温度まで一気に暖める「スピード暖房」と、予熱して暖房運転を開始するとすぐに温風を出す「即温風タイマー」を新搭載。これにより、約6分で設定温度に到達するという。
夏の就寝時には、部屋の温度と湿度を見張り、冷房運転と扇風機モードを自動で切り替える「やさしさ冷房」も新機能として採用する。冷房をつけっぱなしで寝たときの冷やしすぎが気になる、タイマーを使うと寝苦しいというユーザーの声に応えたという。
このほか、冬の就寝時に暖めすぎない約15℃の暖房運転をする「やさしさ暖房」、足元の温度を21～35℃の範囲で設定できる「足もと暖房」などの機能も従来モデルより継承する。
