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家具の位置も検知して、気流をコントロールするエアコン
(2014/9/18 00:00)
日立アプライアンスは、3台のカメラを搭載したエアコン「ステンレス・クリーン 白くまくん Xシリーズ」を、10月31日に発売する。6畳~26畳向けの9機種が用意され、価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は240,000~390,000円前後。
人、部屋の間取り、家具の位置まで捉える「くらしカメラ 3D」を搭載した、同社の最上位モデルに当たるエアコン。日立のエアコンでは従来より、在室者の位置や室内の間取りを検知する「画像カメラ」と、在室者の周囲の温度を見る「温度カメラ」を搭載していた。新モデルのくらしカメラ 3Dでは、ソファやテーブルなどの位置や形状を見る「ものカメラ」が新たに追加された。
「ものカメラ」は、近赤外線LEDを搭載し、画像カメラに近赤外線透過フィルターを起動させる構造。取得した近赤外線画像をもとに、家具の存在や位置、「気流が通るかどうか」の形状を検知する。
これにより、気流の通り道を見つけ、家具などに遮られずに風を届けられるという。暖房時は人のいる位置や足元に温風を届け、冷房時は、人のいるエリアを中心としながら、冷風を効率よく循環させ、部屋全体を涼しくする。
3分割された前面フラップで、人のいる場所に細かく送風
室内機の内部にある、2枚のステンレスフラップは、より細かい気流制御を実現するため、フラップを3分割した「3分割 フロント フラップ」を新採用。「くらしカメラ 3D」で検知した気流の通り道に合わせて、それぞれのフラップがバラバラに動き、人のいる場所に風を届ける。
フラップは、人のいる場所に合わせて自動で送風するだけでなく、リモコン操作により手動で送風位置を調整することもできる。
暖房機能では、床暖房のように足元付近の温度を約36℃に温める「ゆか暖」モードを搭載。「くらしカメラ 3D」により、さらに正確に足元の検出ができるようになったという。置き物や障害物などに影響されず、厚手の靴下やスリッパを履いていても検知する。
また、室内機および室外機の構造も見直し、省エネ性能を向上させた。室内機は、熱交換器の伝熱面積を拡大した。室外機のプロペラファンの直径を約6%拡大し、効率向上を図り、流れの集中する後縁中央部をV字形状にカットして、ファン効率の改善を図ったという。
このほか、エアコン内部の清潔さを保つ「ステンレス・クリーンシステム」も引き続き搭載する。運転時間に応じて「ステンレスフィルター」に付いたほこりを自動で掃除する機能も継承する。
本体サイズは、室内機が798×337×295mm(幅×奥行き×高さ)。室外機は、100V電源用が750×288×570mm(同)、200V電源用が819×319×669mm(同)。室内機のカラーはクリアホワイト。