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ケルヒャー、マンションで使える高圧洗浄機「ベランダクリーナー」
(2013/2/6 00:00)
ケルヒャー ジャパンは、マンションなどの集合住宅でも使える高圧洗浄機「ベランダクリーナー」を3月20日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は27,800円前後。
圧力をかけた強い水流で、洗浄を行なう高圧洗浄機の新モデル。同社によると、高圧洗浄機は近年、認知率、販売台数ともに上がっており、2013年には、年間100万台市場に到達するという。その一方、ユーザーの8割は、郊外の一戸建てに住む40代以上の男性だった。女性ユーザーや、集合住宅に住む人にとって、高圧洗浄機は「水はねが気になる」「音が気になる」「置き場所がない」「セットアップが面倒」などのイメージが強く、なかなか手に取ってもらえなかったという現状があったという。
ケルヒャー ジャパンでは、これらを踏まえ、集合住宅に住んでいる人や、女性にも使いやすい高圧洗浄機「ベランダクリーナー」を開発。主な使用場所として、マンションのベランダや浴室を想定し、水はねや収納面にも配慮している。本体サイズは、従来機種に比べ約4割小さくしたほか、モーター体感音を約半分とし、隣近所に気兼ねなく使えるという。
まず、運転音の面では、同社独自の水冷モーターを搭載。従来の高圧洗浄機は、空気でモーターを冷やす空冷式を採用していたため、運転時にモーターを冷やすブラシの音などがするほか、空気を取り込むために、本体前面にスリットを設ける必要があった。水冷モーターでは、モーターを冷やすのに水を使用するため、本体の密閉性が高く、モーターの体感音は従来の約半分程度に抑えられるという。運転音は約75dB。
また、新開発の水冷モーターを搭載したことで、本体サイズも従来に比べ約4割コンパクトになった。ベランダの隅などにそのまま収納できるように、本体には専用のカバーが付属する。
使い勝手の面では、取り回ししやすいように、高圧ホースの両サイドを取り外し可能としたほか、様々なタイプの蛇口に固定しやすい「クイックコネクト方式」を採用。高圧ホースの長さは5mで、本体と水道をつなぐ水道ホースの長さは3m。水道と本体の間が3m以上ある場合は、別売りの吸水ホースを使用することで、タンクに溜めた水や、浴槽の水を使って掃除することもできる。
放水をコントロールするトリガーガンは、女性の手にも持ちやすいようにコンパクト設計を採用。アタッチメントとして、ベランダの掃除に便利なブラシ付きの「デッキクリーナー」、水流が放射状に広がる「サイクロンジェットノズル」、直線的に放出する「バリオスプレーランス」が付属する。これらの付属アタッチメントは、本体側面や背面に収納できる。
ケルヒャーでは、付属アタッチメント以外にも様々なアクセサリーを販売。先端にブラシが付いて、水はねしにくい「サイクロンガード」や、玄関先やテラス、壁の掃除に便利な「テラスクリーナー」なども別売りされているため、使用シーンに応じて様々な使い方ができるとしている。
本体サイズは、286×331×563mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は11.5kg。消費電力は1,300W。最大許容圧力は10MPaで、常用吐出圧力は2~7.5MPa。最大吐出水量は360L/hで、常用吐出水量は330L/h。
ケルヒャーでは、水冷モーターを搭載したラインナップとして、デッキクリーナーを省略した「K 2.900 サイレント」、常用吐出圧力が2~8MPaで、RVなど大型車の洗車に便利な「K 4.900 サイレント」、ブロック堀や外壁などの掃除に便利な強力タイプの「K 5.900 サイレント」の3機種を4月15日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は現時点で、未定。K 2.900 サイレントに関しては、基本的な使用はベランダクリーナーと同等で、アタッチメントを省略しているので、ベランダクリーナーより価格が安く設定される見込み。
ケルヒャー ジャパン 代表取締役社長 佐藤八郎氏は、今回の新製品について「世界に先駆けて、日本で先行発売する製品。これまで高圧洗浄機が使いたくても使えなかった集合住宅に住む方や女性に手にとってもらうことで、市場規模もさらに拡大していく」と自信を見せた。初年度の販売目標としては、10万台を掲げる。