富士通ゼネラル、奥行き185mmの薄型エアコン

Fシリーズ

 富士通ゼネラルは、デザイン性を重視した薄型エアコン「Fシリーズ」を発売する。価格はオープンプライス。市場想定価格は、6畳用「AS-F22C」が11万円前後、8畳用「AS-F25C」が12万円前後、10畳用「AS-F28C」が13万円前後、14畳用「AS-F40C2」が15万円前後、18畳用「AS-F56C2」が18万円前後。

 「薄型で洗練されたデザインと省エネ」をコンセプトとしたエアコン。同社によると、「エアコンの省エネ性へのニーズは年々高まっているが、エネルギー消費効率を高めるとそのぶん熱交換器が大型化し、室内機の厚みが増すなどの課題点があった」という。

 そこで新製品では、デザイン性を重視し、室内機の厚さを18.5cmに抑えた。室内機の本体サイズは870×185×282mm(幅×奥行き×高さ)となった。

高密度マルチパス熱交換器を搭載して、空気の取り込みと吹き出しをスムーズにし、室内機を薄型化した

 薄型化するため、室内機の構造を見直した。具体的には、室内機内部の熱交換器に独自の「高密度マルチパス熱交換器」を搭載した。これにより、空気を大きく取り込んでスムーズに吹き出すことができ、省エネ性と暖房効率も両立するという。

 14畳向けの「AS-F40C2」の場合、通年エネルギー消費効率APFの値は6.0、冷暖房を合わせた期間消費電力量は1,336kWh、外気温が低い時の暖房能力を示す低外気温時暖房能力の値は6.8kWとなっている。

シンプルなデザインで、インテリアに調和する

 このほかデザイン面では、シンプルで洗練された外観を目指し、室内機の塗装をシンプルなホワイトに統一。フロントパネルは大型で緩やかな曲線を描くタイプを採用した。また、フロントパネルが動いた時に見える、内部の風向フラップや吹出口の周りのデザインにも、統一感を持たせたという。

 同社では、「機能は沢山詰め込まなくていいから、スッキリ見せたい」という人や、インテリアにこだわりのある人向けとしている。

 省エネ機能では、室内機に人感センサーを搭載し、人がいなくなると自動で省エネ運転に切り替える「不在ECO」機能を採用した。不在後さらに時間が経過すると、運転を自動で停止する「オートオフモード」も選択できる。外出時にエアコンの運転を切り忘れた時や、洗濯などで部屋を空ける時などに、無駄な電気代を抑えるという。

 機能面ではこのほか、エアコン内部のカビやニオイを抑える「内部クリーン運転」、運転停止時に使用しない回路の電源をカットして無駄を省く「待機時消費電力ゼロ」、運転開始時の急激な電流の上昇を防ぐ「最大電流カット」、起床時間や帰宅時間などに合わせて予約運転できる「24時間プログラムタイマー」、30分ごとに設定温度を変える「おやすみタイマー」を搭載している。

 室外機のサイズは、6畳用「AS-F22C」で最大858×290×603mm(同)、そのほかの機種で最大620×852×353mm(同)。カラーはいずれもホワイト。電源は6畳~10畳用が単相100V、14畳と18畳用が単相200V。

 なお同社では、今後2013年のフラッグシップモデルを発表する予定という。






(小林 樹)

2012年11月2日 13:11