8月の家電出荷額は前年同月比0.7%減の1,146億円

~大型冷蔵庫、空気清浄機が好調

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2009年8月の生活家電製品の国内出荷実績を発表した。国内出荷金額は1,146億円で、前年同月比で0.7%のマイナスとなった。これで2月より7カ月連続の対前年割れとなった。

 製品別では冷蔵庫が好調。出荷金額は同5%増となる406億円で、9カ月連続で前年同期比を上回っている。JEMAでは、大容量化の進展とエコポイントの影響があると分析しており、特にエコポイントが多くもらえる401L以上の大型クラスは、5カ月連続の2ケタ増となる11%増の294億円。台数ベースでも同9.4%増の20万台となっている。

 空気清浄機も好調で、金額では同188.8%増の25億円、台数で同104.8%増の8万7千台といずれも8カ月連続のプラスとなった。加湿機能付きに限ると、台数ベースで同351.1%と驚異的な伸びを記録している。

 ジャー炊飯器は台数ベースでは同2%減の39万9千台となったが、金額ベースでは同2.4%増の71億円となり3カ月ぶりのプラスになった。中でもIH式は同4%増の28万8千台となり、2カ月連続のプラスとなった。

 一方でマイナスとなったのは、電気掃除機、IHクッキングヒーターなど。金額・台数共にマイナスを記録している。

2008年8月から2009年8月までの出荷金額の月別推移




(阿部 夏子)

2009年9月24日 17:04