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東京都、イオン式空気清浄機は集じん・脱臭能力が弱く、安全性にも不安

 東京都の生活文化局は、静電気で粉じんを集める「イオン式空気清浄機」の商品テストを行ない、結果を公表した。

 その結果、すべてのイオン式空気清浄機の集じん・脱臭性能が、フィルター式空気清浄機と比べて低いと判定された。オゾン濃度についても、イオン式の5機種中3機種で、JISが定める基準値(0.05ppm以下)を超えていた。

イオン式とフィルター式の商品テスト結果

 イオン式空気清浄機は、静音で、フィルター交換が不要などをメリットとしているが、都内の消費生活相談には特に、イオン式空気清浄機について「タバコの煙をほとんど吸い込まない」「通販で購入したが咳が止まらなくなった」など、性能や安全性に問題があると思われる相談が寄せられていた。

 都では、タバコの煙などの微粒子を静電気の力で捕集板に引き寄せるイオン式空気清浄機5機種と、ファンで空気中の粉じんを吸引し、フィルターで捕集するフィルター式空気清浄機1機種で、集じんや脱臭の性能試験と、オゾン濃度の測定試験を行なった。

イオン式空気清浄機の仕組み
フィルター式空気清浄機の仕組み

 東京都の生活文化局は、イオン式空気清浄機は、フィルター式に比べ時間当たりの集じん性能やニオイを脱臭する性能が低いため、購入時にはパンフレットやWebサイトなどで性能を確認して購入することを勧めている。また、機種によっては、人体に有害な数値のオゾンが発生することがあるので、異変を感じたら直ちに使用を中止し、医療機関を受診するよう注意を喚起している。

(中野 信二)