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新生活シーズン、調理機器・電気機器の火災に注意~東京消防庁

 東京消防庁は、新年度から新生活を始める人が、調理機器の使い方を知らずに使用したことによる火災が増えるとし、注意を呼びかけている。特に取扱いを注意しているのは、電子レンジ、IHクッキングヒーター、ガステーブルの3つ。また、製品に製造上または設計上の不具合があったことにより交換、点検、修理などを呼びかけているリコール製品をそのまま使い続けて火災が発生する場合も多く見られるという。同庁では、引っ越しシーズンのこの時期、リコール製品を使っていないかどうか、確認するよう注意を促している。

調理機器の使い方を知らずに使用したことによる火災が増えるという。写真は、天ぷら油を加熱中に出火、消火のため鍋に水を入れたところ。天ぷら油に水を入れると、炎が拡大する

 電子レンジ、IHクッキングヒーター、ガステーブル、リコール品による火災は、過去10年で5,316件発生している。リコール品による火災5,081件を発生月ごとにみると、1、10、12月に次いで、4月が多く、いずれも12カ月の平均423件を上回っているという。

月別の火災件数をまとめたグラフ。1、10、12月に次いで、4月が多く、いずれも12カ月の平均423件を上回っている

 また年齢別にみると、18~23歳の月別火災件数(平成19~28年)は4月が43件で最も多く、新生活により、使い慣れない調理機器を誤って使い、火災になったことが要因の1つとして考えられる。

18~23歳の月別火災件数(平成19~28年)を見ると、4月が43件で最も多かった

 以下、機器別の注意事項を挙げる。

【電子レンジ火災を防ぐポイント】
・冷凍食品などは、必ず「袋ごとレンジ不可」などの包装表示の確認をする。
・使用中はその場を離れず、食品の様子を見ながら加熱する。
・さつま芋や肉まんなどは、長時間加熱すると急速に燃える可能性がある。加熱時間を長めに設定せず、取扱説明書で確認する。
・電子レンジの周囲には可燃物を置かない。

 火災が発生した場合は、扉を開けずに電源を遮断し、そのまま庫内の様子を見る。火が消えなければ、扉を閉めたまま消化器などの消火器具を準備する。

電子レンジ火災の事例。シリコン容器に入れたさつま芋を電子レンジに入れ、15分に設定し、その場を離れたため、過熱され出火した

【IHクッキングヒーター火災を防ぐポイント】
・使用する鍋は、専用鍋やIH対応のものを使う。
・変形した鍋は使わない。
・IHクッキングヒーターの周囲に可燃物を置かない。
・鉄板などの鉄製品(缶詰、アルミ製レトルトパック、カセットこんろなど)をIH上に置かないようにする。
・揚げ物をする際は、揚げ物モードを使用。
・揚げ物をする際は、油量を守る。
・他の器具(ガスこんろなど)であらかじめ加熱した油を使わない。

IHクッキングヒーターの火災事例。唐揚げを調理するため、天ぷら鍋に油を入れて加熱中、油が少量であったため、IHクッキングヒーターの安全装置が作動せずに出火した

【ガステーブルなどの火災を防ぐポイント】
・火をつけたまま機器から離れたり、就寝、外出しない。
・機器の上や周囲には、可燃物や引火物を置いたり、近づけない。
・ガステーブルのグリル排気の上にタオル、ふきん、鍋などを置かない。
・機器の周囲で、引火の危険性のあるスプレー、ベンジンなどを使用しない。
・こんろを覆うような鉄板や大きな鍋は使わない。
・使用中はこんろの奥へ手を伸ばしたり、体の一部や着衣を炎に近づけないようにする。
・揚げ物をする際は、過熱防止装置が設置されているこんろを使う。

ガステーブルの火災事例。火元者が飲酒をして帰宅し、揚げ物を調理するため、片手油に天ぷら油を入れ、ガステーブルで加熱し始めたが、その後トイレで寝込んでしまい、煙のニオイで目が冷めたが、鍋から炎が上がっていた