シロウマサイエンス「ユーピーラー」

シロウマサイエンス「ユーピーラー」

　トングのような形のピーラー「ユーピーラー」は、簡単に皮が薄くむけると評判の商品だ。テレビや雑誌などでも何度も紹介されている。

　主婦歴が長く、お弁当も含めてほぼ3食作っているので、皮むきは包丁やピーラーを使って普通にできる。今さらこんな皮むき器は必要ないかな……と半信半疑で使い始めたのだが、結果から先に申し上げると、購入して大正解!　使いやすくて手放せなくなってしまった。

　そんなわけで個人的にもイチオシのユーピーラーを、今回は取り上げたい。

均一に薄くむけて、無駄がない

　ユーピーラーは、U字型の特殊な形のピーラーだ。サイズは約70×30×170mm(幅×奥行き×高さ)で、一般的なピーラーに比べると少し大きめ。実際に持ってみると、手になじみ、安心感のあるしっかりとした持ち心地だ。

パッケージ

切れ味抜群の刃

芽取り用の突起

切り込みがあるので、フックに引っ掛けられる

こんな風に持つ。特に親指と人差し指の位置に注意

　ユーピーラーを正しく使うには、きちんと持つことが大事だ。親指をグリップに沿わせ、人差し指を凹みにかける。あとは、グリップ部分で食材をしっかりと押さえながら、トングのように握る動作を繰り返すだけだ。

　実際にリンゴをむいてみることにした。グイグイ押す必要はなく、食材をなでるように動かしていくだけで、皮がスイスイむけて楽しい。よくあるT字型やI字型の皮むき器では、奥から手前方向に刃を動かす際に、勢いあまって左手に刃が当ってしまい、怪我をする危険もあるが、ユーピーラーは刃を動かすと手前のグリップに当たるので、誤って手を怪我する心配がなさそうだ。

　いつものように包丁でむくと、どうしても皮の厚みが不揃いで、リンゴがいびつになり、無駄も多い。一方、ユーピーラーは意識しなくても皮が薄く均一にむけるので無駄が少なく、食べられる部分が多くなる。凹凸が少なく、丸くキレイにむけるのも嬉しい。

ユーピーラーと普通の包丁でむき比べ

ユーピーラーなら軽い力でスイスイむける

刃が当たることがないので安心

包丁でむくと皮が分厚くなってしまう

左がユーピーラー、右が包丁でむいたりんご。ユーピーラーでむいたりんごは丸くてきれい

左がユーピーラー、右が包丁でむいたりんごの皮。厚みが全然違う

むきにくい里芋、完熟したキウイも簡単にむける!　ニンジンなど長い食材もOK

　力加減を調整しなくても、刃がスムーズに動いて一定の厚みで薄くむける。特に滑りやすい里芋は、慣れていても皮むきが難しいものだが、素早くできた。

ぬるっとした里芋も皮が簡単にできる

あっという間にむけた

　完熟してむきにくいキウイも、包丁でむくと押して一部つぶれてしまうことがあったが、ユーピーラーなら皮をうすくむくことができた。

　刃は両刃となっており、ニンジンやごぼう等の長い食材に使用する際は、グリップを食材から浮かせて手前から奥方向にむく。切れ味が良く、持ちやすいので、ささがきなどもできる。

完熟してやわらかいキウイもスイスイ

いたむことがなく、きれいにむけている

ニンジンなどは、手前のグリップ部分を浮かせる

危なくないので、小3の娘にも安心して皮むきを任せられる

　刃が手に当たらないので、子供からお年寄り、包丁が苦手な方でも簡単にできる。我が家の娘(小3)にピーラーを渡して皮むきをお願いするときは、いつもヒヤヒヤしていたが、ユーピーラーなら安心して任せられる。

　ジャガイモなどゴツゴツしたものは、一般的なピーラーだと厚めにむいてしまいがちになるが、不器用な娘でも薄くきれいにむけている。ユーピーラーで薄く皮をむいたジャガイモは、つるっとしている。娘も「楽しい」と喜んでいた。

小学生の娘でも上手に使える

ジャガイモも皮をうすくむける

　ただ、刃の先端部に付いている芽取りは、これは切れ味が今1つで、少々使いづらいのが残念だ。

我が家ではユーピーラーの出番が非常に多く、大活躍

こんな風にフックにひっかけられる

　持ち手のU字部分は一部欠けており、フックなどに吊り下げて収納することができる。

　購入するまではちゃんとむけるのか不安だったが、いつも手に届くところにかけておき、皮むきのときは必ずユーピーラーを使っている。急いでいるときでも失敗がなく、無駄なくむけるのは嬉しい。

　力を入れずに簡単にできるので、特に小さなお子さんやお年寄りの方におすすめだが、皮むきに慣れている方にも、ぜひお試しいただきたい製品だ。