やじうまミニレビュー
つまんで切って絞り出す! レトルトパック調理に便利な1台3役のトングを使ってみた
by 田中 真紀子(2016/2/12 07:00)
レトルト食品は、忙しい主婦の強い味方。賞味期限が長いので常備しておき、ご飯を作る時間がないとき、買い物に行くのが面倒なときなど、ありがたく利用している。
ただしレトルトパックは、中身によっては、絞り出すのが結構大変だ。ぐつぐつ煮えたぎった熱湯で湯せんしたパックは、お湯から取り出すことすらひと苦労、素手で絞り出すのも、なかなかできない。それで、ある程度中身が出たら、多少残っていても「こんなもんか」と諦めることも多かった。
そこで見つけたのが、レトルトパック調理の際に、欲しい機能を集約したこのトング。曙産業の「しぼりたカッター」だ。
メーカー名 | 曙産業 |
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製品名 | しぼりたカッター CH-2025 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 809円 |
湯せんしたレトルトパックを“取り出し”、カッターで口を“切り”、“絞り出す”ことができるという1台3役のトング。カッターは、使うときだけレバーを動かして出すことができるため、安全面も配慮されている。レバーが結構固くて、動かしづらいが、ちょっと触れただけで動いてしまうようでは意味がないので、これはこれでいいのだろう。
カッターは使いづらいが、絞り出しやすい!
さっそくレトルトカレーに使ってみた。沸騰したお湯にパックを入れ、規定時間温めたあと、トングつかんで取り出そうとしたが、端のほうは滑りやすく、うまくつかめない。そこで、少し深めにつかんでみたら、無事取り出すことができた。
続いてカットだが、これまた意外と大変だった。刃を端に当てても、まったく入っていかないのだ。そこで、とりあえず端は諦め、途中からぐっと挟んで、横に動かしてみたら、うまい具合に切れ始めた。ただし一気にやらないと、切れ目がずれて面倒なことになるので、しっかり挟んだら、力を入れて迷わず横に引く!
さて、いよいよ絞り出しだ。袋を逆さまにして……と、このカレー、具が少ないせいもあってか、この時点でほとんど残らず出てきてしまった(笑)。ただ念のため、しぼりたカッターで絞り出したところ、スッキリきれいに中身を出すことができた。
ねっとりした食品、ヘアコンディショナーで絞り出し機能の本領発揮!
次に、惣菜のレトルトパックに使ってみた。いかにもねっとりして、中身が出しにくいかぼちゃサラダだ。こちらは当然のことながら、逆さまにしただけでは出てこないので、絞り出す必要がある。ここでは非常にいい仕事をしてくれた。
ここまできて、ふと、いつも出すのに苦労しているものを思い出した。それはヘアコンディショナーの詰め替えパックだ。シャンプーは、まだサラっとしているので、なんとかなるが、コンディショナーは手で押し出さないと出てくれないので、いつも面倒だと思っていた。
持っておくと便利な1本
いろいろ使ってみたが、正直言ってカッターは使いづらかった。まず刃が入りづらいし、しっかりつかんで横に引くのは、なかなか力のいる作業だからだ。これ1本で何でもできると思えばありがたいが、ハサミで切ったほうが格段に早くキレイに切れるし、素手で触れる温度なら、切り口から手で切ったほうが早いだろう。
一方で、やはり便利だったのが、絞り出し。絞り出しに箸を使う人もいるだろうが、箸だと両手で両端を押さえながら引き下ろすことになるため、やはりやりづらい。またキッチン以外でも、使用シーンは意外と多そうだ。トングとしても、カッターとしても使える「絞り出し器」と考えれば、1つ持っておいてもいいかもしれない。