やじうまミニレビュー
自分の指のように自然に使える「ゆびさきトング」
by 田中 真紀子(2015/4/1 07:00)
料理をするとき、手で直接食材を触ることが多いが、気をつけないといけないのが衛生面。特に生の肉や魚を扱う前後はしっかり手を洗わないと、手の菌が食材に付いたり、逆に食材の菌が手に付いてしまう心配もある。またニンニクのように臭いが付きやすい食材や、揚げ物など熱々の料理を切るときに、できれば触りたくないと考えている人も多いのではないだろうか。
そんな人におすすめしたいのが、オークス「ゆびさきトング」だ。なめらかな流線型がスタイリッシュだが、構造は至ってシンプルなステンレス製のミニトングだ。
メーカー名 | オークス |
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製品名 | ゆびさきトング |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,100円 |
ほぼ手のひらサイズのこのトング、握ってみるとバネがやわからく、思ったより軽い力で閉じることができる。閉じた状態で下から見ると、先端はくっつくものの、そこから徐々にすき間が広がるので、つまむ場所を変えれば、さまざまなサイズや硬さの食材に対応できそうだ。
さっそく“手で直接触りたくない”食材をつかんでみた。薄切りの豚肉は、肉同士がくっつきやすいため、はがすのが意外と面倒だが、先端を使えば指よりピンポイントでつまめ、1枚ずつスムーズに引きはがせる。次に、ニンニクを押さえてみた。つるんと滑ると思いきや、先端を立てるようにするとがっちり押さえることができた。箸や柄の長いトングとは違い、思ったとおりの力が伝わるのも、使いやすさの一因だろう。
ゆびさきトングだけで唐揚げを作ってみた!
今度は、唐揚げを作ってみた。唐揚げといえば、世の子どもたちが大好きな料理。わが家でもリクエストされることが多いが、肉を切ったり、タレに漬けてもみ込んだり、粉をまぶしたり……と肉に触れる工程が多い。そこで肉を触る工程はほぼひと通り、このゆびさきトングを使ってみた。
“親指”と“人指し指”しか使えないため、「もみこむ」「まぶす」の工程は違和感があったものの、それ以外は問題なし。指がタレまみれ、粉まみれになることもないので、唐揚げを揚げている隣で別の作業、といったときに、いちいち手を洗わなくてもいいのもうれしい。
また湾曲しているため、使わないときは先端を上向きに置けば、テーブルに汚れがつかないのもポイントだ。
スナックを食べるときも活躍
「手を汚したくない」といえば、読書や仕事をしながら食べるポテトチップス。最近は専用トングも販売されているが、もしやこれも使えるのでは? と思い、試してみたところ、薄くて割れやすいポテトチップスをそのまま口に運ぶことができた。
肝心なことを忘れていた。このゆびさきトングの大きなメリットは「ネイルアートを守る」というものだ。私もたまにネイルアートを楽しむが、やはりその指で料理をするのは、ネイルが「汚れてしまう」「取れてしまう」という思いと同時に、衛生面でも気を使う。そう考えても自分の指を使いたくないシーンは意外と多い。1つキッチンに用意しておけば、頻繁に活躍すること間違いなしだ。