やじうまミニレビュー

素人でも簡単に! ミルクの泡で立体的なクマやカエルができる3Dラテメーカー

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ちゃんとラテアートはできるのかな? タカラトミーアーツ「アワタチーノ」

 今回ご紹介するのは家で簡単にラテアートが楽しめるクッキングトイだ。しかも、普通のラテアートではなく、立体的な“3D”ラテアートができる。

 3Dどころか、ふつうのラテアートすら一度も挑戦したことがない素人の私でも、できるものだろうか。さっそく試してみることにした。

メーカー名タカラトミーアーツ
製品名アワタチーノ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,723円

 エスプレッソにスチームしたミルクで、リーフやハートなどのデザインを描くのが一般的なラテアートだが、アワタチーノはコーヒーに限らず、ジュースなどにも作ることができる。しかも立体的なラテアートを作ることができるというので、楽しみだ。

 準備する材料は、冷たい飲み物と温かい飲み物で変わる。冷たい飲み物には無脂肪乳、温かい飲み物には無調整豆乳を利用する。一般的な牛乳では固い泡を作ることができないという。無脂肪乳はよく冷やし、無調整豆乳は500Wの電子レンジで40秒~45秒をめやすに加熱し、70℃前後に加熱しておく。

セット内容。細々したパーツが多い
飲物のほかに無脂肪乳、無調整豆乳、ココア、チョコレートソースなどを用意

泡立て時間はきっちり守ること

 まず、単3アルカリ電池を2本用意し、モーターケースに入れる。泡立てカップをスタンドに置いて泡立て羽根をセットし、目盛り線(約35ml)まで無脂肪乳を入れる。

 本体にモーターケースと押し出しプレートをセットし、押し出しプレートにリングを取り付けて本体に差し込む。

 カップに本体を取り付けたら、スイッチを左に回して1分間泡立てる。泡立てが終わったら、右に回してオフに戻し、その後さらに2~3分おいておく。このとき、きちんと時間を計測しておくことが上手に作るポイントだ。キッチンタイマーなどを用意しておこう。

泡立て時間はきちんと守る。スマホのストップウォッチを利用した
このように持って使う

 泡立てたミルクはなじんできて、一番下に泡にならなかった液体、中間層にゆるい泡、一番上に固い泡ができる。横からよく見ると3層になっているのがわかる。

 そしていよいよ盛りつけだ。用意しておいた飲料入りコップ、またはグラスの上に注ぎ口を近付けてから、注ぎ口つまみを開く。すると、液体部分がスルスルと出てくる。

 液体部分が出なくなったら、押し出しレバーをゆっくり握って泡を押し出す。カップの泡を広げて土台を作っておく。

 一番簡単な雪だるまを作ってみることにした。雪だるまのつもりだったが、こんもりと泡を作ることができず、謎めいた生き物になってしまった。

泡が出てきたけれど、高さが足りない……
いまひとつの出来だったが、チョコレートソースで顔を描いてみた。娘から「メタルスライムだ」と言われてしまった

うまくできると嬉しい! 泡もクリーミーで美味しい

今度はうまくいった! 泡はどんどんしぼんでいくので、素早く顔を描く

 その後、数回作ってみたが、どうしても高さのある泡が作れず、失敗してしまった。レバーをにぎるスピード等は実際にやってコツをつかむ必要がありそうだ。

 数回やった後にわかったことは、液体とゆるい泡が出たら、ためらわずにグッとレバーを押して一気にカタチを作ること。モタモタせずに短時間で作ったところ、うまくいった。動物の耳や手足は、後半の固い泡で作ると型崩れが少ない。

 数回目に挑戦した白クマは、うまく盛りつけることができた。あとはチョコレートシロップと、いちごの氷シロップで顔を描けば完成だ。顔を描くとかわいらしさがアップして、満足度が上がる。家族を呼んで「見て見て!」と自慢してしまった。

 無脂肪乳を使って、ジュースの上に冷たい泡でカエルを作ってみることにした。コツをつかめばスイスイとできて、楽しい。白クマに続き、失敗することなくカエルを作ることができた。子供達も大喜びだ。

クマのラテができた
カエルもかわいい
5分もたつとこんな悲しい状態に……。いつまでも眺めていたいところだが、早めに飲もう

 なお、無脂肪乳や無調整豆乳の相性もある。今回使用したブランドの乳製品は使いやすく、泡立ちやすかったが、泡立ちにくいものもあるようだ。時間を守ってもうまく泡立たない場合は、材料を換えてみよう。

 実際に飲んでみたところ、泡はキメ細かく、口当たりもよい。ただ、こんもりした状態は5分ほどしかもたないので早めに飲んでほしい。特に温かい飲物の方が早めに溶けていく。

簡単にはできないが、コツをつかめば上手にできる

 コツをつかむまでの数回は、練習が必要だった。最初に試すなら、白クマやカエルがおすすめ。泡がしっかり立つのは、冷たい無脂肪乳の方なので、冷たい飲み物から試すとうまくいきやすい。レバーを引くタイミングや早さがわかるようになると、立体的な形を簡単に作れるようになる。

 全体を小さめに作れば2人分も可能だ。しかし、個人的にはカップ一杯に広がるこの大きさが気に入っているので、小さくなってしまうのは残念だ。できれば1人分の分量は今のままで、一度に2人分作れるようになると嬉しい。

コーヒーの上にココアパウダーをのせてから泡を乗せるとフチができてかわいい
こちらは小鳥のつもり。コツをつかめばどんどんできる

 飲んでしまうのがもったいないと思うほどのかわいさで、うまくできたときの達成感は大きい。最初は失敗が続き、途中でくじけそうになったが、慣れてくると難なくできるようになる。

 工夫しがいがあるので、クッキングトイといっても大人のほうがハマる製品だ。レシピには色々な動物の作り方がある。もっと練習して難易度の高そうな動物にも挑戦していきたい。

石井 和美

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