やじうまミニレビュー
スウィッツプロッツ「フードチョッパー ビュンビュンスライサー」
スウィッツプロッツ「フードチョッパー ビュンビュンスライサー」 |
ハンバーグや餃子などを作る時、食材をみじん切りにしたいものの、フードプロセッサーを出すのが面倒……ということがある。素早く食材をみじん切りにできるが、コンセントにつなぐ必要があり、場所を選ぶからだ。
今回ご紹介するスウィッツプロッツの「フードチョッパー ビュンビュンスライサー」は、コンセントも電池も不要の手動フードプロセッサーだ。どこでも都合の良い場所で、食べ物をみじん切りにしたり、混ぜたり、泡立てることができる。通販番組でも話題となっている製品で、さっそく試してみることにした。
メーカー | スウィッツプロッツ |
製品名 | フードチョッパー ビュンビュンスライサー |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,980円 |
■ギアレバーをビュンビュン引っ張るだけ! 電気は不要
セット内容は容器、本体ギア(フタ)、容器キャップ、水切りバスケット、刃が2枚付いた「スライサーアーム」と「スライサーアーム」の収納ケース、アンダーアーム、ミキサーアーム。本体サイズは約120×130mm(直径×高さ)で、重量は692g。フードプロセッサーにしては比較的軽く、コンパクトだ。
赤いキャップがかわいい! | 後ろのギアレバーを引っ張る | セット内容 |
スライサーアームは2枚の刃がついている | スライサーアーム収納ケースがあるので危なくない |
スライサーアームを容器にセットした状態 | ギアレバーのヒモの長さは約50cm |
パッケージのアンドレアス・C・ステューダーさんの笑顔が素敵! 通販番組でも人気の製品だとか |
ちなみに、本体ギアが赤い帽子の形になっているのは、パッケージに写っている男性のトレードマークだからだ。この男性はドイツで活躍する料理人のアンドレアス・C・ステューダーさんという方で、ビュンビュンスライサーの製品情報ページでは、デモンストレーションを行なっているので、一度ご覧頂きたい。
■餃子の下ごしらえでキャベツをみじん切り
まずは餃子を作るため、キャベツのみじん切りをすることにした。使い方は、食材を容器に入れ、本体ギアレバーを引っ張るだけ。刃のついたアームが回転し、包丁とまな板を使わずあっという間に、お野菜やお肉、お魚のみじん切りができるとのことだ。
本体にスライサーアームを取り付け、ざく切りした野菜を入れる。あとは本体ギアを取り付け、容器をしっかり押さえながら本体ギア(フタ)の後ろにあるギアレバーを引っ張る。
引っ張る回数の目安としては、食材を粗めにしたい場合は3~6回、さらに細かくしたい場合は7~14回引っ張り、好みのサイズまで粉砕したら止める。ギアレバーを引く回数を調節することで、より細かくカットしていけるので、できあがりの微調節も自在だ。電気は使わず、人の手でひたすらビュンビュン引っ張っていく。
キャベツをザク切りにしてセット | 子供にも手伝ってもらう。刃が直接出ていないので安心 |
こんなに細かくなった! | 大量に作った餃子。下ごしらえがラクだとあっという間にできる |
キャベツはあっという間にみじん切りにできた。我が家のように4人家族で一度にたくさん作らなければならない家庭では、こういったチョッパーは下ごしらえで大変役立つ。子供に手伝ってもらいながら、短時間で完成した。
ギアレバーを引く際は、最初は固いので力を必要としたが、何回か引いているうちにスムーズに引けるようになった。音は大きいが、切れ味は抜群だ。
数回ギアレバーを引くだけで、食材はこんなに細かくなる |
なお、泡立てたり、混ぜたりするときも基本的には使い方は一緒だ。水切りバスケットも付属しているので、野菜の水切りもできる。
残念なのは、本体ギアが洗えないこと。ギア部に水が入ってはいけないため、やわらかい布を水で薄めた中性洗剤に浸し、よくしぼってから表面の汚れをふき取る。
本体ギア内側に細かく切れた野菜が付いてしまったが、サッと水洗いできればラクなのに……と思いつつ、濡らしたキッチンペーパーで拭き取った。ギアがあるので仕方ないのかもしれないが、少々不便だ。
■魚や肉もミンチにできる
魚や肉も野菜と同じようにミンチできる。レシピに記載されていた海老つみれのたねを作ってみることにした。むき海老、生姜、片栗粉、はんぺん、酒、塩を容器に入れてミンチする。あとはお団子状にして焼き、お弁当に入れた。
つみれを作るときは包丁でたたく必要があるが、これなら数回ギアを引くだけで終わるので簡単だ。しっかりミンチできたのでなめらかで口当たりもよい。
全部の材料を入れる | しっかりミンチされ、粘りも出ている |
内側フタにはそれほど付かない。拭いたあと、キッチン用アルコール除菌スプレーをかけておいた | お弁当のおかず作りにも活躍 |
次にミートソースを作ることにした。牛肉、玉ネギ、ニンジン、セロリを入れてみじん切りにする。みじん切りした材料をフライパンで炒め、トマト缶や固形スープの素を加えて煮詰めていく。
牛肉、玉ネギ、セロリはすぐに細かくなったが、ニンジンは固いせいか、なかなか細かくならなかった。もう少し小さく切ってから入れた方がよかったのかもしれない。
牛肉の薄切りと野菜を全て入れる | ニンジンだけがなかなか細かくならなかった |
こちらは4人分なので、家族全員分を作ることができた。牛肉をミンチするところから作るミートソースは香りも良く、家族にも大好評。材料を一度にすべて刻めるだけなので、調理はとても簡単だ。
オリーブオイルに弱火でニンニクを炒め、ミンチした食材とトマト缶をいれて煮込む | 本格的なミートソースの出来上がり。おいしい! |
■水切りバスケット付属でシャキッとしたサラダもできる
水切りバスケットが付属しているので、野菜の水切りもできる。遠心力で水を飛ばし、レタスがシャキッとしている。本体は小さめなので一度にたくさんの量はできないが、水がたくさん出ているので驚いた。
容器に水切りパスケットを装着 | レタスを入れる。小さいのであまり入らない | 遠心力で水が飛び散る |
少ない量なのにこんなに水が! | シャキッとしたレタスを使ってサラダうどんに |
シャキッとしたレタスを使ってサラダうどんができた。サラダスピナーは大きめのものが多いが、これならコンパクトで場所をとらず、一人暮らしの方にもピッタリだ。
■ちょっと大変だが、生クリームの泡立てもできる
シフォンケーキを焼いたので、生クリームを添えることにした。生クリームは植物性で200ml全部を使用した。本体にセットしたのはミキサーアームだ。挽肉やヨーグルトを混ぜたり、生クリームを泡立てることができる。
生クリームは1パック泡立てられる | ミキサーアームを使用する | 250回ほどビュンビュンして泡だった生クリーム。疲れた…… |
ギアレバーを引っ張りながら途中で何回か確認したが、なかなか泡立たない。結局、250回程度ギアレバーを引っ張って、ようやく7分立てほどになった。正直言って、かなり腕が疲れてしまったが、ボウルと泡立て器を使って泡立てても時間はかかるので、同じくらいの手間という印象だ。
ただ、泡立て器や大きめのボウルを別に用意することなく、これ1台で泡立てまでできるのは手軽だ。
自家製シフォンケーキに添える | 残ってしまったら容器キャップをかぶせてそのまま冷蔵庫へ |
■コンセントの場所に左右されず、手軽に使える
ちょっとしたみじん切りやサラダ作りなど、料理の下ごしらえに便利だ。電気を必要としないので、気軽に使えるのは嬉しい。ギアレバーを引っ張るのも意外と楽しく、ちょっとしたストレス解消にもなる。
容器は食洗機に対応し、後片付けが簡単だ。容器キャップも付属しているので、残ったものにキャップをして、そのまま冷蔵庫で保存できるのも便利だ。
ただし、我が家のように4人家族では容量が少々小さく、何度かに分けて使わなければならない。一人暮らしや少人数のご家庭向けの製品といえるだろう。人力なので、大量に材料を処理するには限界がある。フードプロセッサーを使いたくてもスペースがない、いちいちコンセントに繋ぐのが面倒、といった方におすすめだ。
2012年 8月 23日 00:00
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