やじうまミニレビュー

リバーライト「極 フライパン」

~すご~く錆びにくい鉄フライパン
by 林 佑樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


リバーライト「極 フライパン」

 調理器具はしっかりしたものがいい。たとえばフライパン。テフロン加工のフライパンはメンテナンスが楽だが、やはり火力に欠ける。だからといって鉄フライパンだと油をなじませたり、調理後の手入れをしたりと面倒で、ちょっとサボると錆びてしまう。大学1年生の春のこと。鉄フライパンを給食のおばちゃんであるお母様から渡されたのだが、その年の6月に錆び付かせてしまった……(ちなみにまだ伝えていない)。

 錆びないし焦げ付きにくいという理由から長々と使っていたテフロン加工のフライパンも限界ということで、新しいフライパンを探してみたところ、鉄製なのに極めて錆びにくいフライパンを発見した。リバーライト「極 鉄フライパン」である。ほんとかしらん? と半信半疑で購入してみたのでお伝えしよう。


メーカーリバーライト
製品名極 フライパン 24cm
希望小売価格5,335円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格5,335円

 「極 フライパン」は表面を窒化させて極めて錆びにくくしたところが特長で、従来の鉄フライパンのように油を塗らなくてもいい。窒化鉄は、重機や研究施設の機材でよく使用されており、もちろん、錆びては困るパーツに導入されている。

 表面が窒化されているため、鉄フライパンの魅力のひとつである鉄分の溶出はないのかと思ったのだが、日本食品分析センターにて溶出が確認されている。コーティングされているわけではないので当然といえば当然だが、ちょっと気になったため、アクの多いレンコンを炒めてみたところ、黒くなりちゃんと鉄分が溶出していることが確認できた。なお、ガスコンロだけでなく、電磁調理器にも対応している。

 フライパンとしても作りがよく、取っ手は木製でほどよく太くホールドしやすい。今回購入したものは直径24cmのもので、重量は830g。底面の厚さは1.6mmとやや薄めである。

取っ手はほどよく太く、さらに木製とあってホールド感はすこぶるいい

 取扱説明書にはおいしい料理を作るための豆知識が記載されている。鉄フライパンを使ううえでお約束となっている「油返し」の手順も書いてあるので、初めて鉄フライパンを使う人も安心だ。調理前にお玉一杯分くらいの油を熱して、フライパンを全体を均一に熱したあとオイルポットに戻す。油返しは、最初こそ面倒だが料理が格段においしくなるので、手にした以上はやはりやっておきたい。いや、絶対にやっておくべきだ。

油返しをしたあと、ちょっと油を足して一気に炒める。火の通りが速いため、調理はスピーディー。ちなみに油返しのとき、油から煙りが出るほど加熱する必要はない。油がキレイに波打つくらいが調理の適温なのだ(およそ180℃)湯通ししなくてもしゃきしゃきとしたもやし炒めがあっさりと作れた

 手入れも従来の鉄フライパンと比べると、段違いに楽である。まず購入直後に油返しをするから焼きも必要なく、水洗いすればすぐに使える。これは表面に防錆処理がなされていないためだ。使用後もキッチンペーパーなどで油を拭って、水と亀の子たわしかササラで洗うだけで、そのあとは乾かせばOKと、扱いやすい。筆者としては洗剤を使わなくていいところが気に入っている。

使い終わったらキッチンペーパーで油を拭い取り……亀の子たわしかササラで汚れを落とすだけでお手入れ完了だ強くこすると細かいキズが発生するものの、とても錆びにくいという性能に変化はない

 使いはじめて2週間ほど経過しているが、約10日ほどで油がなじみはじめてきた。最初は焦げ付きやすかったフライパンが、焦げ付かなくなっていく過程はなかなかに楽しい。また表面を窒化しているため、強く亀の子でこすると窒化処理部分がなくなってしまうのではないかと思ったが、メーカーに問い合わせてみたところ、よほど強くこすらない限り問題ないとのこと。ちょっと強い焦げ付きをゴシゴシ洗って数日使用せずに放置してみたが、やはり錆びる気配は一向になかった。

 鉄フライパンは成長する調理器具である。メンテナンスをしながら長く使っていくことで、しっかりとした調理器具へと成長してくれるのだ。筆者は試しに24cmを購入してみたが、あまりにも使いやすいので炒めもの用に28cmを購入しようかと検討中だ。おいしい料理を作りたい、メンテナンスが楽な鉄フライパンを探している人は要チェックだ!


 



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2009年 4月 24日   00:00