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【特集】LED電球、どれを買う?

丸善電機「AGLED(アグレッド)」

〜最大190度まで光を広げる“3D配列”のLED電球
by 藤原 大蔵

“LEDは光が広がらない”という弱点を克服したLED電球

 先週は明るさにおいて進化したLED電球「エクスレディア X15」シリーズを紹介したが、今回は配光性において進化を遂げたLED電球2製品を紹介しよう。丸善電機の「アグレッド」である。

 一般的なLED電球では、配光角度が120度とされることが多いが、今回紹介するアグレッドは、いずれも180度を超えている。

 1つは、LEDチップを立体的に配置して、配光角度190度を実現した“3D立体配列モデル”の「LDA8L-G/3」。横方向へも光が直接広がるため、全体的に明るい印象が得られるという。もう1つは、“3D配列”ではないものの、光拡散加工が施された樹脂カバーを採用することで、185度の配光角度を実現した“ワイドパワーモデル”の「LDA9L-G」である。

丸善電機「AGLED (アグレッド)」。写真は、LEDチップを立体的に配置して配光角度190度になった“3Dモデル”の「LDA8L-G/3」 こちらはスタンダードモデルながら、配光角度が185度と広い“ワイドパワーモデル”の「LDA9L-G」
3Dモデルは、LEDチップを立体的に配列することで、配光角度を高めている(左)。ワイドパワーモデルのLEDチップはあくまでも平面配列だが、特殊な樹脂カバーで拡散性を高めているという

 3Dモデルは文字通りLEDチップを樹脂カバー内部に立体的に配置して、LEDの光が電球の横方向へも直接届くように工夫されている。一方、ハイパワーモデルのLEDチップは平面配列だが、独自の光拡散加工が施された樹脂カバーで、光を拡散するという。

 今回はこれら“高配光タイプ”のLED電球について、レポートしていこう。

 ところで、丸善電機というメーカーはあまり聞きなれないかもしれないが、アグレッドシリーズは一般向けに販売されているLED電球。ヨドバシカメラの店頭で販売されているのを確認した。なお、電源ユニットやLEDチップなどのパーツは、大手半導体メーカーのローム製となる。[関連記事 →次世代照明技術展2011]

 それぞれのLED電球の光量は、業界団体の「日本電球工業会(JELMA)」に準じると、3Dモデルの「LDA8L-G/3」の全光束は550lmで、白熱電球の40W形相当となる。一方、ハイパワーモデルの「LDA9L-G」は450lmで、30W形相当となる。


シリーズ名 AGLED(アグレッド)
タイプ名 3D(LED立体配列)モデル  ワイドパワーモデル 
品番 LDA8L-G/3 LDA9L-G
定格消費電力 8W 9W
口金 E26
光色 電球色相当
色温度 2,900K
平均演色評価数 Ra75 Ra80
全光束 550lm 450lm
白熱電球と比較した明るさ
(JELMA基準・ランプ単体)
40W形相当 30W形相当
定格寿命 40,000時間
調光器対応 -
密閉器具対応 -
サイズ 120×60mm 110×60mm
重量(カタログ値) 180g 130g
購入価格
(ヨドバシカメラ通販)
5,980円 3,480円
※60W形白熱電球は三菱電機オスラムの 「LW100V57W2PZ」(2個パック143円で購入)を使用
100W形白熱電球は日立の15%省電力タイプのソフトシリカ「LW100V85W」(1個パック105円で購入)を使用
※※
電球形蛍光灯は、2008 年の特集で 総合的に性能の高かった
パナソニックの 「パルックボール プレミアQ(クイック)」(1,390円で購入)を使用

【基本スペック編】

サイズ比較

 「3Dモデル」のサイズは実測で120×60mm(高さx直径)と大きめだ。電球形蛍光灯と比べても大きく、かなりぼってりとした大きな印象はある。樹脂製の発光部が全体の半分近くを占めている。器具への取り付けポイントになる電球らしい深いくびれはないものの、口金付近は27mmと白熱電球(32mm)よりも細く、電球形蛍光灯よりスッキリとしている。

 重量は168gと、軽量化が進むLED電球の中では重めだ。ただし、LED電球の重さで器具が傾くことは撮影中に一度も起きなかったので、家庭用器具に取り付けられる範囲内の重量と言える。

【AGLED:3Dモデル】
高さは120mm(中央)と、60W形白熱電球(左)より26mmも背が高い。大ぶりな印象だが、口金付近の直径は27mmと、白熱電球(32mm)よりも細く、電球形蛍光灯よりもスッキリしている。放熱部は白色に塗装されている。重量は168gとLEDの中では重め
【AGLED:3Dモデル】
直径は60mm(中央)で、他よりも5mm大きい。光源部は半透明の樹脂製だが、LEDチップは透けて見えない

 ワイドパワーモデルのサイズは110×60mm(高さ×直径)と、最近のLED電球の中では平均的な大きさ。放熱部よりも大きい樹脂製の発光部が特徴的だ。放熱部は電球らしいくびれもあり、口金付近の太さも27mmと細く、ほとんどの器具に取り付けられそうである。重量は116gと、LED電球の中では比較的軽いほうである。

AGLED:ワイドパワーモデル】
高さは110mm(中央)と、60W形白熱電球(左)より16mm背が高い。アルミ製の放熱部は電球らしいくびれがあり、コンパクトにまとめられている。口金付近の口金付近は27mmと細く、取り付ける器具を選ばない。重量は116gと軽めだ
【AGLED:ワイドパワーモデル】
直径は3Dモデルと変わらず60mm(中央)。こちらもLEDチップは透けて見えず、電球らしい印象だ

器具に取り付けたようす

 どちらも見た目のバランスが良く、問題なく器具に取り付けられた。

 光源部の樹脂カバーの高さが40mmと高めなので、放熱部はよほど器具を覗き込まない限り見えてこない。LED電球の中でも大きめの3Dモデルも、「少し大きめの電球」と言って差し支えないほど違和感がなかった。

【白熱電球:60W形】
電球の端が少し覗いている程度の角度から撮影した
【電球形蛍光灯】
電球の直径は白熱電球と同じだが、高さがあるため、内側のらせん状の蛍光管が透けて見える
AGLED:3Dモデル】
大ぶりではあるが、器具に取り付けてしまえば気にならない。樹脂カバーが大きいため、放熱部はかなり覗き込まないと見えない。交換しても全く違和感はないだろう
AGLED:ワイドパワーモデル】
白熱電球にとても近い見え方だ。こちらもかなり覗き込まない限り放熱部は見えない

光の広がりかたと配光性

 一般的なLED電球は、白熱電球や電球形蛍光灯に比べ配光角度が狭く(約120度)、光があまり広がらない。口金を下にした場合、光は光源部近辺から上方へ直線的な強い光が放たれ、ソケット付近に光が届きにくいという特有のクセがある。

 しかし本製品は、その配向角度を広げた点が特徴となる。果たしてどのような光になるのか。壁面のそばに光源部を上向きに置き、光の広がる様子をみてみよう。

 3Dモデルは、これまでのLED電球にはあまり見られない広がり方だった。横方向にも強い光が届いている。また、白熱電球や電球形蛍光灯ほどではないにしても、また、LED電球の中ではかなり床面の広範囲に明るさが広がって、高い拡散性が感じられた。しかもLEDらしい光が遠くまで届く印象もあった。

 ワイドパワーモデルも光の拡散性が良い印象だ。放熱部の背が低いこともあり、こちらも光が床面にも結構届いているのがわかる。また、3Dモデルと同様に、光が遠くまで届いている。

【白熱電球:60・40W形】
ソケットぎりぎりまで明るい。電球を中心に床面に近いところから光が広がっている
【電球形蛍光灯】
白熱電球と同じようにソケット付近も光が届く。しかし遠くまでは光が届かない印象だ
AGLED:3Dモデル】
ほぼ球形に光が拡散するが、横方向へ強い光が放たれている。床面へも光が届いており、高い拡散性を備えているといえそうだ。またLEDらしく、遠くまで光が届く印象もある
AGLED:ワイドパワーモデル】
一般タイプながら、こちらも横方向、床面と光が届き、高い拡散性がある。また、光が遠くにも届いている

 次に、電球を上向きに取り付ける電気スタンド型の器具に取り付け、配光性と器具の見え方も比較した。

 3Dモデルは、シェードの上下の明暗の差が、一般的なLED電球よりもさほど大きくならない。背は高いが、シェードは2/3以上が輝き、器具の雰囲気が損なわれない。また、シェードを通して横方向にも強い光が届くので、部屋全体に光が行き渡るようである。また、白熱電球や電球形蛍光灯程ではないが、器具の直下のテーブル面も明るい。照度は240lxと、普通に本が読めそうな明るさだった。

 ワイドパワーモデルも配光性はかなり高い。横方向へはあまり強い光は放たれないものの、シェードの上下の明るさの差が低く、シェード全体が柔らかく輝く印象だ。ただし、もともと明るさ(全光束)が低いため、器具の直下の明るさも170lxと、3Dモデルよりも暗い。一応、本をある程度読めるくらいの明るさはあった。

【白熱電球:60W形】
シェードは中心からまんべんなく光り、シェードの上下からほぼ同じ明るさの光が漏れる印象もある
【電球形蛍光灯】
白熱電球と遜色なく、シェードのほぼ中心からまんべんなく光る。シェードの上下からもほぼ同じ明るさの光が漏れる
【AGLED:3Dモデル】
一般的なLED電球よりも、シェードの上下から漏れる明るさの差が少ない。横方向の光が強いため、シェードがかなり明るく輝いている
AGLED:ワイドパワーモデル】
拡散性の良さから、シェードが強く輝く。上下から漏れる明るさの差は、3Dモデル同様にかなり少ない


明るさ(55cm直下の照度)

 どちらも一般的なLED電球よりも高い拡散性がわかったところで、次は光源から55cm直下の明るさを測定してみた。

 3Dモデルの照度は569lxと、40W形白熱電球や電球形蛍光灯よりも確実に明るかった。この結果は、LED電球全体の中でも上位の明るさである。直下の明るさは60W形白熱電球には及ばないのだが、壁面の広範囲が明るく照らし出されるため、「全体的に明るい」という印象になる。ここでも光の拡散性の良さが現れていた。

 一方ワイドパワーモデルの直下照度は345lxと、電球形蛍光灯や40W形白熱電球よりも暗くなってしまった。多少物足りなさも感じるかもしれないが、他の一般タイプのLED電球よりも光の拡散性は良く、穏やかな雰囲気が得られる。

【白熱電球:60W形 800lx】
光源を55mm上方にセットし、直下照度を計測した
【白熱電球:40W形 467lx】 【電球形蛍光灯 475lx】
【AGLED:3Dモデル 569lx】
直下照度はLED電球の中では明るい部類に入る。また、拡散性が高いため、全体的に明るい印象になる
【AGLED:ワイドパワーモデル 345lx】
直下照度は最近のLED電球の中では少々暗め。ただし、光の拡散性は高い

 ここまでをまとめると、3Dモデルは明るく、立体的にLEDが配置されているだけあって、光の広がりの良さがはっきりと感じられた。拡散性の良さが明るさの印象までも引き上げているようである。

 ワイドパワーモデルは、少々明るさに不満は残るのだが、一般的なLED電球と比べてもはっきりとした光の拡散性が感じられた。


【実使用編】

 ここからは実際の生活シーンに取り付けて、よりリアルな使用での実力を探って行く。なお、密閉型器具に対応していないので、浴室や密閉型のインテリアライトでは使用しなかった。

玄関

 3Dモデルは全く申し分ない。60W形白熱電球よりも少し暗くなるが、比較しなければ明るさの差は気にならないレベルだった。電球らしい光色の印象が良く、影の落ち方も穏やかだ。人を迎え入れる空間に適した、暖かみのある雰囲気の玄関が演出できるだろう。

 ワイドパワーモデルは、少し白っぽい光色となり、スッキリとした印象になった。明るさの比較のところでは40W形白熱電球よりも数値的に暗かったが、実際のシーンでは同じような明るさが感じられた。もし40W形白熱電球を玄関でお使いであれば、取り替えても不満はないだろう。影も柔らかい印象だ。

【白熱電球:60W形】
床面まで光が届き、十分な明るさがある
【白熱電球:40W形】
玄関としては、もうすこし明るさが欲しいか
【電球形蛍光灯】
比較すると色が不自然に感じる。また、点灯して明るさが安定するまで時間がかかる
【AGLED:3Dモデル】
60W形・40W形白熱電球よりも若干明るさが落ちる感があるものの、全体的には遜色はない。影の落ち方が柔らかく、暖かみがある印象の玄関が演出できる
AGLED:ワイドパワーモデル】
40W形白熱電球からの取替えなら、同じような明るさが得られた。光色が白っぽくスッキリとした印象が演出できる。影の落ち方も柔らい

トイレ

 3Dモデルは玄関同様、60W形白熱電球から替えても全く申し分ない。強い影も落ちず、柔らかで落ち着いた印象になる。明るく快適なトイレが演出できるだろう。

 ワイドパワーモデルは、清潔感のある光色で印象が良かった。写真は60W形白熱電球を元に撮影しているので暗めに写っているが、トイレの灯りとして十分な明るさも感じられた。3DモデルのようにLEDの光が電球の横方向から直接出るわけではないので、影は若干強くなるが、気になる程ではなかった。

【白熱電球:60W形】
明るく気持ちよく過ごせる
【白熱電球:40W形】
少し暗いが、狭い空間なのでまだまだ十分に明るく感じる
AGLED:3Dモデル】
明るさは申し分なく、影も穏やかで落ち着いた印象だ
AGLED:ワイドパワーモデル】
撮影すると暗めだが、肉眼では十分快適な明るさが感じられた。光色は白っぽく、清潔感がある

 なお、トイレは点滅頻度が高いため、点滅回数が寿命に影響する電球形蛍光灯の写真は割愛する。

リビングルーム

【透過タイプの器具】

 透過タイプの器具と3Dモデルとの相性はとても良かった。シェードを通して壁面や天井にも明るく感じられる光が届く。全体的に明るく、暖かみのあるリビングルームが演出できた。光色も自然で、落ち着いたくつろぎの空間にはぴったりだ。

 ワイドパワーモデルは、もともとの明るさが白熱電球30W形(日本電球工業会基準)という事で、少々暗くなってしまう。しかし、器具全体がくまなく輝きLED電球特有の不自然さがなかった。

【白熱電球:60W形×2 透過タイプのシェード】
光が部屋全体に行き渡り、十分な明るさがある
【電球形蛍光灯×2 透過タイプのシェード】
白熱電球のように上部、側面へも光が広がる。しかし、テーブルはLED電球よりも暗い印象で、色被り(余計な色が加わること)によりくすんで見える
AGLED:3Dモデル×2 透過タイプのシェード】
くつろぎのリビングルームに向いている。光が室内全体に届き、快適な明るさが感じられる。影も柔らかく落ち着いた雰囲気が演出できるだろう
AGLED:ワイドパワーモデル×2 透過タイプのシェード】
明るさは控えめだが、器具との相性は良い。影は柔らかく、他の照明器具とも併用しても良いだろう

【非透過タイプの器具】

 ここでも3Dモデルは良かった。天井にも直接光が届き、その反射光が望める。光のコントラストは60W形白熱電球よりもむしろ良い印象で、LED特有のギラギラとした強い光が抑えられた、落ち着いた雰囲気が演出できる。

 一方少々暗いワイドパワーモデルであるが、透過タイプとの組み合わせよりも印象が良かった。壁面が暗くコントラストが強めになるが、部分照明や局所照明と組み合わせれば、印象的なリビングルームが演出できそうである。

【白熱電球:60W形×2 非透過タイプのシェード】
十分な明るさが得られ、コントラストのある空間になっている
【電球形蛍光灯×2 非透過タイプのシェード】
白熱電球のように上部へも光が広がるが、透過タイプと同様、色がいまひとつ
AGLED:3Dモデル×2 非透過タイプのシェード】
非透過タイプの器具の印象もとても良かった。コントラストのバランスが良く、明るく落ち着いた雰囲気が演出できる
AGLED:ワイドパワーモデル×2 非透過タイプのシェード】
多少暗くても、雰囲気が良い。他の照明器具と併用して、印象的なリビングルームが演出できそうだ

食事の風景

 3Dモデルは食事のシーンにも十分に活用できる。色温度が2,900Kと白熱電球(2,850K)よりも少し高めだが、自然な電球色である。食べ物全体の色味のバランスは良く、おいしそうに見える。モスグリーンのランチョンマットや素材が違う白い皿の微妙な色合いもしっかりと再現されている。細かいことを言えば、ハムの色味がほんの少し落ちるような色被りが感じられたが、全体的には明るく暖かみのある食卓が演出できるだろう。なお、色の再現性を表す数値「平均演色評価数」はRa75だった(最高がRa100)。

 ワイドパワーモデルは、食べ物全てがより一層おいしそうに新鮮に見え、食欲をそそる。平均演色評価数は80Raと高く、色被りはまるで感じられなかった。微妙な色合いが自然に再現され、快適な食卓が演出できるだろう。色温度は3Dモデルと同じ2,900Kだが、ワイドパワーモデルの方が白っぽい光色になり、電球色の雰囲気のままで爽やかな色合いの食卓が演出できる。

【白熱電球:60W形】
食事は全体的においしそうに見える。ただし赤みが強い光色のため、モスグリーンのランチョンマットが茶色に見える
【電球形蛍光灯】
色味のバランスが崩れ、食卓全体がくすんだ印象になってしまうハムの色味が特に気になる
AGLED:3Dモデル】
影が穏やかで、明るく暖かみのある食卓が演出できる。色被りもほとんど気にならず、食べ物全体がおいしそうに見える。微妙な色合いも再現されている
【AGLED:ワイドパワーモデル】
食べ物が新鮮でとてもおいしそうに見える。さらに、食器の質感、ランチョンマット、テーブルなど全ての色合いが自然。影も柔らかく、電球色の暖かみを残しつつ爽やかな色合いの食卓が演出できる


60W形白熱電球との交換で、消費電力は最大1/11カット。約1年10カ月で元がとれる

 3Dモデルの消費電力は6Wだった(実測値)。60W形白熱電球(消費電力は56W)と交換すれば明るさの印象を替えずに1/9以上も節電できる。

 ワイドパワーモデルの場合、40W形白熱電球(37W)と交換すれば、1/7以上の節約。60W形白熱電球と替えれば、明るさは我慢しなければならないが1/11以上も節電できる。

 ただし、電気代の元を取るまでには、やや時間がかかる。60W形白熱電球から3Dモデルに交換した場合、元が取れるのは1年10カ月、40W形白熱電球からワイドパワーモデルなら1年7カ月で元が取れる計算となった(いずれも、1日8時間使用した場合で試算)。

 これは、初期購入費は3Dモデルが5,980円、ワイドパワーモデルは3,480円と最近のLED電球の中では高価である点が影響しているだろう。ただし、どちらも広配光と光色の良さ、柔らかな影という、他では得にくいメリットがある。また、使い続ければ必ず元は取れるので、安心していただきたい。

 電球形蛍光灯と比較した場合、元が取れるまでには、3Dモデルは8年11カ月、消費電力が1W低いワイドパワーモデルでも4年半でやっとという計算になった。現在、電球形蛍光灯で満足しているのであれば、すぐに替える必要は無いかもしれないが、2製品とも消費電力が低いので、すぐに電気代は半分程度になるだろう。光色も良く、点滅回数による寿命の影響もなく、約40,000時間という長寿命というメリットもある。

【白熱電球:60W形】
消費電力は56W。消費電力1Wあたりの発光効率は、14.46lm/Wになる
【白熱電球:60W形】
消費電力は37W。発光効率は、13.1lm/W
【電球形蛍光灯】
消費電力は10W。発光効率は75lm/W
AGLED:3Dモデル】
消費電力は6W。1W当たりの発光効率は91.67lm/Wと、とても高い
AGLED:ワイドパワーモデル】
消費電力は5W。発光効率は90lm/Wと、こちらも高い効率だ

 こまめに灯りを消す事はもちろんだが、これらのLED電球に取替えれば、照明の消費電力は大きな節電効果が実現できる。また、場所に応じた快適さを損なわない程度に、“多少暗くても消費電力が低いLED電球を選ぶ”というように、明るさを見直す事も節電につながるのではないだろうか。

【AGLEDシリーズ
従来の光源と比較した“いつになったら元が取れるか”試算
使用光源 消費電力
(実測)
1カ月 3カ月 6カ月 1年 1年
1カ月
1年
7カ月
1年
10カ月
2年 2年
8カ月
4年
6カ月
8年
11カ月
AGLED
3Dタイプ
6W 6,012円 6,077円 6,174円 6,367円 6,399円 6,593円 6,689円 6,722円 7,012円 7,721円 9,430円
AGLED
ワイドパワー
5W 3,507円 3,560円 3,641円 3,801円 3,828円 3,989円 4,069円 4,122円 4,337円 4,925円 6,344円
白熱電球
40W
37W 269円 665円 1,329円 2,587円 2,856円 4,114円 4,779円 5,174円 6,899円 11,677円 23,085円
白熱電球
60W
56W 370円 966円 1,932円 3,792円 4,161円 6,021円 6,987円 7,583円 10,111円 17,098円 33,825円
電球型蛍光灯
60W
10W 1,445円 1,554円 1,719円 2,047円 2,102円 2,430円 2,595円 2,704円 3,142円 5,737円 10,028円
※表中の金額は、電球代と電気代をプラスした「維持費」  ※1日の使用時間は8時間と仮定
※白熱電球には、4カ月ごと、電球形蛍光灯は4年6カ月ごと電球代を加算する (切れた電球代の購入費として)
※電気代は1kWh=22円で計算

 



3Dモデルは電気スタンドにぴったり、ワイドパワーモデルは食卓に

 今回、2製品を使って得た印象は配光性が高く、目に触れやすい器具との相性が良かった。多少高価という欠点はあるのだが、LED電球が不得意としている配光性と光色の良さから選ぶ価値がある。

 メリットとしてはほかにも、低消費電力、演色性の良さ、40,000時間の長寿命もある。さらに、ノイズを軽減する「アルミシールド構造」も採用しているためか、電球から「ジー」と言う音はせず、AMラジオのそばで使用しても雑音が入るなどの影響はまったくなかった。

3Dモデルをリビングの電気スタンドに取り付けたところ。目に触れやすい器具と相性は良好だろう(透過タイプの器具の時と同じ設定で撮影)

 3Dモデルは、光の広がりが欲しい場面にはすべておすすめしたい。60W形白熱電球よりも光量は低いが、配光角度190度から光が広範囲に拡散するため、他のLED電球よりも明るい。具体的な例を挙げれば、電気スタンドタイプの器具が特にお勧めだ。ノイズ対策が施されているため、テレビやオーディオのそばの照明器具にも問題無い。

 ワイドパワーモデルは、演色性が良い点がメリットだ。多少暗いという欠点はあるのだが、食卓に近い器具なら食事に十分な明るさが得られるだろう。こちらも配光性が良く、食卓に強い影ができにくいので、まろやかな光が楽しめる。3Dモデルよりも約2,500円安いという、価格面でのメリットもある。全体照明として使うなら、トイレや玄関などの狭い空間、もしくは複数での使用がお勧めである。ちなみに、ワイドパワーモデルでも、ノイズは確認されなかった。

 個人的に気に入ったのは、3Dモデルをリビングルームの電気スタンドに取り付けた使い方だ。一灯だけでも、シェードを透過した光がしっかりと部屋全体に届き、空間が心地良い優しい光に包まれる。自然な暖かな光色、リラックス時の灯りとして雰囲気がとても良い。器具の見え方もとても自然で、インテリア性も高かった。

 消費電力1Wあたりの発光効率はどちらも90lm/Wと、白熱電球とはまるで比べ物にならないほど高い。高い配光性と演色性から、人に近い場所に置く目に触れやすい器具へ、そして、高い節電効果を得ながら空間の雰囲気を損なわれない、魅力的なLED電球としてぜひお勧めしたい。


丸善電機 「AGLED (アグレッド)」はこんなLED電球

-共通する特徴-

・光が広がり、全体的に明るい印象が得られる

・強い影ができにくく、柔らかな雰囲気が得られる

・ノイズが発生せず、電波障害の心配がない


―3Dモデル LDA8L-G/3―

・電気スタンドなど、目に触れやすい器具との相性がとても良い。部屋全体に光が広がる

・60W形白熱電球と交換した場合、1年10カ月で元が取れる(1日8時間使用)

-ワイドパワーモデル LDA9L-G-

・演色性が良く、食卓など色味重要なシーンにお勧め

 ・40W形白熱電球と交換した場合、1年7カ月で元が取れる(1日8時間使用)







2011年4月7日 00:00