家電製品ミニレビュー
ダイソン初体験! コードレスクリーナーが想像以上に便利でもう手放せない
by 西村 夢音(2015/10/14 07:00)
掃除機を掛けるのが好きじゃなく、キャニスター式のコードに煩わしさを感じていた。毎回あの大きな掃除機を引っ張りだすのは面倒……と思い、ついに充電式のコードレスクリーナーを購入することにした。
今回は、ダイソンの「V6 フラフィ」を紹介しよう。恥ずかしながら、筆者はスティッククリーナーを使うのは今回が初めて。とにかく手軽! というイメージが強くあるので、期待しながら使用してみた。
メーカー名 | ダイソン |
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製品名 | コードレスクリーナー V6 フラフィ |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 64,250円 |
コードレスクリーナー「フラフィ」シリーズの特徴は、大小さまざまなゴミをキャッチできる「ソフトローラークリーナーヘッド」を採用している点。柔らかいナイロンフェルトで覆われた全幅サイズのローラーに、静電気を抑えるカーボンファイバーブラシを搭載し、米粒などの大きいゴミから花粉などの目に見えないゴミも同時に吸引する。
さらに「V6」で進化した点は、高性能フィルターと密閉性の高い製品設計で排気のキレイさにもこだわっていること。ゴミを吸い込んだときの空気は、排気口からしか出ない構造だという。
集じん性能は、ダイソン独自のサイクロン技術を採用。0.3μmの微細な粒子も99.97%以上捕らえ、吸引力も落ちないという。
使い方はシンプルで、本体にパイプとヘッドを繋いだら手元のスイッチを押して運転スタート。運転中はずっと手元のスイッチを押す必要があり、最初は力が必要かな……と思ったが使っているうちに気にならなくなった。運転モードは、「通常/強」の2種類。手元の「MAX」ボタンで運転を切り替えられる。
猫の毛、トイレ砂なんでも吸ってくれる!
掃除性能はバツグン! 自宅には猫がいるので、トイレの砂や抜け毛ですぐ汚れてしまうが、どんなゴミもあっという間に吸い取ってくれた。特に粒の大きいトイレ砂はちゃんと吸引できるのか不安だったが、無理なくすべて吸引できた。
浮いてしまったり絡みやすい猫の毛も、ブラシに引っかかることなく掃除できる。驚いたのは、ブラシのキレイさ。使用してから1カ月後のブラシを見ても、軽く毛が付いている程度だった。
なお、いずれも通常モードで掃除をしたが、吸引力は文句なし。通常モードでの連続使用時間は約16分、強モードは約6分なので、汚れがひどくなければより長い時間使える通常モードで十分だ。持続性も良く、ダストカップにゴミが満タンな状態でも、吸引力は衰えることなくゴミをきちんと吸い取っていた。
初めてコードレスクリーナーを使用して感じたのは、とにかく手軽! ラクチンすぎる! ということ。電源コードがないだけでこんなにラクなのか、なぜ今まで使わなかったのか……という感想を抱いた。
コードレスクリーナーは言うなれば、フローリング用ワイパー感覚で使用できる掃除機といったところだろうか。これまでは掃除機を出すのが面倒で、フローリング用のワイパーで掃除を済ませていた。しかし、今ではワイパーの出番も減って、掃除機掛けをちゃんとしている。
排気口に近くてもイヤなニオイがしない
スイスイ掃除をできるのが楽しくて、家中掃除をしていたらダストカップはあっという間にゴミでいっぱいに。ダストカップと排気口も手元にあるため、排気が顔に近い部分に当たるのは嫌だな……と思っていた。しかし、その状態で使い続けても、排気のニオイがしてこない。試しに排気口に顔を近づけてみても、不快に感じることはなかった。
先述のとおり、「V6 フラフィ」は排気のキレイさにこだわっており、高性能フィルターだけでなく密閉性の高い製品設計を採用している。実際に排気は手元のポストモーターフィルター部分のみから出ており、ほかの部分から漏れることはなかった。“部屋の空気よりもきれいな空気を排出する”と謳っているが、その性能の高さを実感した。
なお、フィルターの掃除目安は月に1回。掃除の必要があるフィルターは、プレモーターフィルターと、ポストモーターフィルターの2種。どちらも取り外しやすく、水洗いできるので面倒にならずに手入れできる。
ダストカップ内のゴミも、ボタンを押すだけのワンタッチ操作なので簡単に捨てられた。
ハンディクリーナーとしても便利! キッチン周りの汚れに活躍
アタッチメントを付け替えて、ハンディクリーナとして使えるのも便利なポイント。「V6 フラフィ」のアタッチメントは、先端にブラシがついた「コンビネーションノズル」、届きにくい場所に適した「隙間ノズル」、ソファや細かいところに使いやすい「ミニモーターヘッド」の3種。
コンビネーションノズルは、ブラシあり/なしで掃除できるので用途に合わせて切り替えた。まずはブラシなしで掃除をしてみたが、キッチン周りで使用するのに便利だった。筆者はよく塩やコーヒー粉、小麦粉などをこぼすことが多く、その度にギャー! と悲鳴をあげながら布きんで掃除をしていた。
しかし、ハンディクリーナでササッと吸ってしまえばあっという間にキレイになる。キッチンまわりは何かと汚れやすいので、掃除機で気軽に吸えるのはかなり便利だ。さすがにコーヒー粉を吸い上げたときは、排気からコーヒーの香りがしていたが、ダストカップを空にしてしまえばすぐにニオイは消えていた。
ブラシありの状態は、網目などのホコリを取るのに適していた。網戸の汚れが気になるときに使うと良いだろう。
このほか、「隙間ノズル」は窓のサッシや家具の隙間に、「ミニモーターヘッド」は椅子の足回りなど細かい箇所に使いやすかった。
なお、上位機種としてアタッチメントが6種付属する「V6 フラフィ プラス」もラインナップしている。こちらは、上記のほかにフトンツール、延長ホース、ハードブラシが付属。集じん機能などは変わらないので、アタッチメントは少なくて良いという人は、「V6 フラフィ」で十分だろう。
収納ブラケットはネジ止め式! 使用できるか確認を
ひとつ気になったのは収納性だ。本体を壁に立て掛けられる「収納ブラケット」が付属品として備えられているが、こちらは壁にネジ止めする必要がある。賃貸マンションのため、壁に穴を開けることができず、出番はないままになってしまった。
なお、収納ブラケットは、アタッチメントを収納することも可能。筆者の場合は付属品だけ収納ブラケットに装着してカゴに入れ、本体はソファ脇に安定するように立て掛けた。なにも支えがない状態で壁に掛けようとすると、不安定になり倒れることもあるので避けた方が良い。
このほか、バッテリー持ちも気になっていたのだが、こちらは問題なく使用できた。基本的に15畳のLDKと5畳の自室を掃除するのに使っていたが、通常モード(運転時間約16分)なら、途中で一度もバッテリー切れすることはなかった。なお、充電時間は3.5時間だ。
気になる点もあったが、かなり満足のいく製品。掃除嫌いの筆者だが、今では2日に1回のペースで掃除機掛けをしている。正直もうキャニスター式は使わないかも……と思うほどだ。
初めてのコードレス掃除機だったので、安価なもので良いかなと思っていたが、「V6 フラフィ」は吸引力も高く排気もキレイで、やはり高機能な製品は満足度が高いなと感じた。期待はしていたがそれ以上に便利だったので、掃除機選びに悩んでいる人にはぜひオススメしたい。