家電製品ミニレビュー

コードレス掃除機派の俺が乗り換えたダイソンの最新モデル「DC62」

DC45からDC62へ乗り換えるコードレス掃除機派の俺

ダイソン「DC62 モーターヘッド」

 去年の年末に家電Watchの記事を漁っていたら、ダイソンからコードレススティッククリーナーの新型「DC62」が発売された件を知った。しかも去年の9月発売!! ななな何だって〜っ!! 知らなかった。ノーチェック……ぐぬぬ。てゅーか買うし!!

 DC62のラインナップは3機種で、それぞれ、「DC62 モーターヘッド」、付属ツールが豊富な「DC62 モーターヘッド コンプリート」、付属ツールが最も豊富な「DC62 モーターヘッド プロ」(ダイソンオンラインストア限定)がある。で、買ったのは、いちばん安価&付属ツールが少ない「DC62 モーターヘッド」。

メーカー名 ダイソン
製品名 DC62 モーターヘッド
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 ダイソンオンラインストア
購入価格 69,800円

 ちなみに俺、かなりのダイソンのコードレススティッククリーナー愛用者。2011年にダイソンの「Digital slim DC35 multi floor」を購入し、2013年にはダイソンの「Digital Slim DC45 モーターヘッド」を購入。つい最近まで使ってきた。

 この、つい最近まで使った「Digital Slim DC45 モーターヘッド」については、購入後ほぼ毎日使った感じ。お陰様で「年間を通して床がピカピカ状態」。非常に満足度の高い掃除機となっていた。

 ので、その後継機種的な新型こと「DC62 モーターヘッド」が出てたとあれば、とりあえず乗り換えるしか!! というわけで迷わずサクッと購入した次第である。

「DC62 モーターヘッド」はこんな掃除機

 まずは「DC62 モーターヘッド」の概要から。充電式&コードレスで使えるスティック型クリーナーで、最大約20分の連続使用が可能。満充電までにかかる時間は最大約3時間半と、比較的に速く充電できる点も特徴的ですな。充電は付属のACアダプターで行ない、本体にACアダプターを直結しても、ACアダプターを接続した収納用ブラケットに本体をセットした状態でも行なえる。

「DC62 モーターヘッド」およびその付属品。4種類のノズル/ヘッド類のほか、ACアダプターおよび収納用ブラケットが付属する
早速こんな感じで壁掛け……ならぬ棚掛け状態でセットした。収納用ブラケットに本体をセットすると自動的に充電されるのだ
収納用ブラケットは棚の金属フレームにネジ止めした。ちなみにDC62の収納用ブラケットとDC45の収納用ブラケットとは非互換

 冒頭で「DC62 モーターヘッド」は「いちばん安価&付属ツールが少ない」とは書いたが、それでも4種類の実用的なツールが付属している。付属ツールはそれぞれ、「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」「ミニモーターヘッド」「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」となる。

付属ツールの「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」。DC62で常用することになるヘッドで、ブラシが電動で回転する
黒いブラシがカーボンファイバーブラシですな。これによりフローリングに静電気で付着したホコリなどをスムーズに除去できる
「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」はコイン状のものやマイナスドライバーで容易に分解でき各パーツを掃除可能
こちらは「ミニモーターヘッド」。内蔵ブラシが電動回転し、狭い場所やカーペットなどに適する
硬めのブラシが、カーペットなどに付着したペットの毛などを除去する。これも容易に分解できる
「コンビネーションノズル」は、対象に応じてブラシを出したり引っ込めたりして使えるツールだ
ブラシを出した状態だと、傷付けたくない対象や、入り組んだ形状の対象などを容易に掃除できる
「隙間ノズル」。ヘッド/ノズル類の脱着ははめ込み式。ロック機構が働くので不意には外れない

 ノズル類を使ってみての雑感を言えば、まあユーザーにもよるとは思うのだが、俺としては「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」と「コンビネーションノズル」があればOK、みたいな。このふたつだけでほとんどの場所を掃除できちゃう感じっす。

 というのはまず、拙宅はペットの毛がこびりつくようなカーペットがナイので、「ミニモーターヘッド」はほぼ使わず。それから「隙間ノズル」も使う機会が非常に少ない。

 これはDC45のときもそうだったが、いわゆるハンディクリーナーと違い、DC45やDC62はかなり吸引力が強い。ので、「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」や「コンビネーションノズル」が、ほかのツールの役割まで果たす感じ。たとえばソファーやベッドの上あたりは「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」でだいたい問題無く吸えちゃう。「コンビネーションノズル」はブラシ部の毛足が長めで、また先端もそれほど大きくないので、「隙間ノズル」の代替になる。

 てなわけで、DC45のときも、このDC62の現在も、「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」と「コンビネーションノズル」しか使ってない俺。なので、いちばん安価&付属ツールが少ない「DC62 モーターヘッド」でも大満足であり無問題なのであった。

 なお、DC62のメインのヘッドとなる「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」だが、DC45付属のものと比べると、ブラシのパワーが上がっているような印象を受けた。吸引力も上がったためか、砂粒状のゴミをより確実に吸い上げる感じ。また、フローリングに静電気でこびりついた細かなホコリをさらに強力に除去できるという感触もある。ブラシの回転音は若干大きく甲高くなったような気がするが、より確実にホコリなどを除去できるヘッドと吸引力は嬉しい感じ。

従来モデルの約1.5倍パワフル!?

 DC62には、従来モデルのDC45と比べて「約1.5倍パワフルで高効率なモーター」が搭載されているという。また、「2列配列/15個のサイクロン搭載のティアーラジアルサイクロン技術により、より微細なゴミまで集じんでき、部屋に舞う花粉やアレルゲンまで取り除くことができる」のだそうだ。この件の詳細については、ニュース記事に詳しくあるのでソチラを。

DC62本体部。右上に見える筒状内部に従来モデルより約1.5倍パワフルで高効率なモーターが内蔵されている
DC62は15個のサイクロンを備える。ちなみに、従来モデルのDC45のサイクロンの数は6個で、DC62の半分以下だ

 パワフルなモーター、そして倍以上の数のサイクロン!! これは大期待!! すっごい吸引力で一瞬で床ピカピカだったりするかも♪

 とか興奮して使い始めてみたものの、結果は「えーと……DC45と、そーんなに変わらないかナ!?」てな感じに。DC45で床を一通り掃除したあと、さらにDC62で掃除したところ、DC62のダストカップ内部にはDC45の掃除で取り切れなかったっぽい微細なホコリのような汚れがたまったので、DC62のほうが吸引力が強いと思われる。

 細かい話をすれば、DC45よりもDC62のほうが吸引力が強いと感じられる状況はいくつか見られる。たとえば前述のように砂粒状のゴミのように、重め大きめのゴミをより容易に吸引できる。「コンビネーションノズル」を使って入り組んだ場所の掃除をしても、吸い取り残しが少なくなったように感じられ、そういう箇所の掃除を短時間で終えられるようになったとも思う。

 のだが、これらは、「おおっコレがDC62のパワーか!!」みたいに喜べるレベルってほどでもない。DC45を長く使っていないとよくわからないかも的な、「ちょっとしたパワーアップ」くらいの差になるかもしれない。

 あと、使用時の音だが、DC45より少し大きめ&甲高い音になったようだ。掃除機ってより電動工具? みたいな、若干SFチックなサウンドなんですけど、けっこー耳障りとも言える。猫びっくり。テレビとか観てるそばでDC62を使われると、視聴どころではない感じとも言える。まあこれはDC45も同様。音はウルサめの掃除機ですな。

 さておき、DC45もDC62も、充電式でスティック型のクリーナーとしては群を抜いて吸引力が強いと思う。従来モデルのDC45を使い始めて以降、キャニスター型掃除機(床にユニットがあってそこからホースが伸びる掃除機)の出番はほぼ皆無となった。恐らくDC62も、キャニスター型の出番を無くす「これだけでイケる掃除機」となってくれると思う。

使いやすさが光るDC62

 従来機種DC45と新機種DC62では、体感できる吸引力の差はあんまりナイという印象になった。ぶっちゃけ、吸引力という点では期待しすぎた感じで、少々期待外れとなった。

 じゃあDC62は平凡な新型なのか? これについては、いろいろと新しい使いやすさがあり、決して平凡ではないと感じられた。たとえばDC62、いろいろと「軽い」んである。DC45ユーザーがDC62を使ったら、すぐにそんな印象が得られると思う。

 具体的には、まず本体を持った感じが軽い。ヘッドなどを装着した使用状態の質量では、DC45よりDC62のほうが270g軽い。このくらい差があると、掃除するときたびたび「軽いな〜」と感じられる。まあこの軽さにもすぐ慣れちゃうんですけどネ。

パイプと標準クリーナーヘッド付きの質量は、DC62が2.03kgで、DC45は2.3kg。新型のほうが270g軽い
新型のDC62も、従来機種DC45と同様に、写真のように取っ掛かりがあれば自立する。チョイ便利っす〜

 本体自体が軽くなり、より軽快に扱えるようになったDC62だが、ヘッド部の改良によってか、床面でヘッドを転がす感触も軽い。明らかにDC45よりもDC62のほうが抵抗なくスイスイと転がる。

 あ、あと、ダイソンのこのタイプのスティック型クリーナーで悪評があった、トリガー式の電源スイッチも軽くなっている。これなら握力の弱い女性でも容易に扱えるように思う。

DC62の「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」。DC45付属品と幅は同じだが、奥行きが増えいくつか改良が加えられている
ホイール(タイヤ)の位置変更や起毛素材の分量や配置により、フローリング上をより軽快に動かすことができるようになった気がする
ヘッドとパイプをつなぐ関節部の動きもよりスムーズになっている。DC62では、抵抗感をほとんど感じずに関節部を曲げることが可能
関節部の曲がる角度の自由度も高い。パイプをほぼ床と平行にして、狭い場所に進ませつつ、ヘッドの向きを左右に変えたりもできる
ベッドの下などの掃除もラクに行なえる。パイプの付け根からヘッド先端までは90cmくらい。ベッドの下でもしっかり掃除できる長さだ
写真は高さ9cmの棚下の隙間。DC62の「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」だと、こういう狭い箇所へも余裕で侵入する
「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」のヘッド幅は22cm程度。左右が狭い場所でもスムーズに掃除機がけできて便利っす
DC62の電源スイッチもトリガー式。引けばオン、離せばオフだ。DC62からは弱い力でも引ける。握力の弱い女性でも大丈夫な気がする

 質量減で軽くなり、ヘッドの動きも軽快になり、電源ボタンも軽く引けるようになったDC62。いろいろ軽いDC62を使った後、従来機種のDC45を使ってみると、「あら〜前のはあんまりスムーズでなかったんだー」みたいな気分になる。

 DC62には、ほかにも細々した改良が加えられている。目立ったところを写真で見ていこう。

ダストカップ(クリアビン)のフタ解放ボタンと脱着ボタンが一体化した。よりシンプルに扱えるようになった
ダストカップのフタを開いたところ。ゴミをダストカップ下部から落として捨てる機構はDC45と同様ですな
内部の吸引機構は粗めの穴タイプからメッシュタイプに変わった。目詰まりしにくくなったような気がする
フィルターは上部に移動。上方に持ち上げればスッと引き抜けるようになった。引き抜いて、洗うんですな
1カ月に1度のフィルター洗浄が推奨されている。フィルターの脱着が容易になったのでメンテナンスもラク

 ダストカップ周りで言えば、吸い込んだホコリなどがダストカップ下部でクルクル回るようになった。DC45とDC62では、ダストカップ内のサイクロン機構外側の形状がかなり異なっている。その形状の違いからか、DC45はダストカップ下部を中心にゴミが回りつつ、ゴミが上に浮くようなことが多めだった。一方、DC62では、ゴミが上に舞い上がりにくいように思う。これにより、ゴミが下部で固まりやすく、ゴミ捨てのときに固まったゴミをポンと捨てやすくなったように感じられる。

 また、ゴミがダストカップ下部で回りつつ固まるので、メッシュ部へのゴミの付着が少ないように思う。DC45のときはけっこーな頻度でメッシュ部(というか穴あき部)にホコリの固まりがくっついたが、DC62ではあまりそうならない。このことから、メッシュ部のメンテナンスをたびたび行なわなくて済んでいるような気がする。

 てな感じの「DC62 モーターヘッド」。正直、DC45から買い換えるほどは、パフォーマンスの差を「体感できにくい」かもしれない。が、全体的に正常進化のDC62であり、一度使ってしまうとDC45に後戻りできない良さが多々ある。コードレスのスティック型クリーナーを好む方にとっては見どころの多いDC62なので、ぜひ一度実機に触れてみてほしい。

(スタパ齋藤)