家電製品ミニレビュー
富士通ゼネラル「電気カーペット HC-20VWA-S」
~心地よい肌触りに省エネ機能、コタツに代わる冬の代名詞
●コタツより電気カーペット
「コタツでみかん」ならぬ「電気カーペットでゲーム」を楽しむ |
リビングや子供部屋に敷いた電気カーペットの上でくつろいだり、テレビの前に敷いた電気カーペットの上で友人や家族とゲームを楽しむというのは、まさに「コタツでみかん」に勝るとも劣らない冬の贅沢と言えるだろう。
電気カーペットは、もはや冬場に欠かせない暖房器具の1つだ。電気カーペットだけでも十分に寒さを凌げるうえに、これにエアコン、セラミックファンヒーターなど、部屋全体を暖める暖房器具と組み合わせれば、まさに鬼に金棒。本格化する冬場も快適に過ごすことができる。
というわけで、今回紹介するのが富士通ゼネラルの電気カーペット「HC-20VWA-S」(2畳用)だ。今年の夏に発表されたばかりの新製品で、心地よいファータッチのカバーと省エネ機能が充実した製品だ。
メーカー | 富士通ゼネラル |
品番 | HC-20VWA-S |
価格 | オープンプライス |
購入価格 | 29,800円 |
購入店舗 | yodobashi.com |
●すばらしい肌ざわり
まず感心したのはそのカバーの肌触りの良さだ。
店頭などで触れる機会があったら、ぜひ試してみて欲しいのだが、メランジ調ファータッチと呼ばれるカバーは、単色で地味なデザインだが、その触り心地はとてもやわらかで、すべりの良い、まさに毛皮のような感触となっている。富士通ゼネラルのホットカーペット「HC-20VWA-S」。2畳用サイズでファータッチのカバーが付属している | 毛皮のようにやわらかで、なめらかな肌触りのファータッチのカバー。この触り心地は秀逸 |
普段、ホットカーペットの上を歩くときは、靴下の影響でさほど感触がわからないのだが、腰を下ろして、手で触れると、いつまでも撫でていたいような感覚となるうえ、ゴロリと横になりたい強烈な衝動に駆られる。休日の午後、ほんのり暖かで気持ちいいこの電気カーペットの上に、一度でも横になろうものなら、そのまま深い眠りに落ちていってしまいそうだ。
もちろん、カバーには好みもあるので、これ以外に毛布のようななめらかな感触のマイヤー編み、ラグマットのようなさらさらとした感触のソフトシャギー調のカバーの製品もある。どれを選ぶかは、実際に触ってみて選んで欲しいが、個人的にはファータッチの感覚がとても好みだ。
●電磁波対策、省エネに配慮
機能的な特徴としては、「電磁波99%カット」という機能が挙げられる。
この機能は、電気カーペット内部に張り巡らされているコードヒーターから発生する電磁波を押さえる同社ならではの技術だ。具体的には、コードヒーター内部に電流の流れる向きが反対の2本の電熱線を通すことで、互いに電磁波を打ち消し合うような設計がなされている。
具体的な影響や効果などについては、はっきりしない点もあるが、何らかの対策がしてあるというのは気持ち的に心強い。
操作パネル。面積切替ではボタンを押す度に3面のうちのどこを暖めるかを7通りから選択できる。一番右のボタンを押すと、1/3ずつ順番に暖めたり、センサーで温度を控える運転もできる |
切り替えも、本体端にある操作パネルのランプを見ながら使いたい組み合わせになるようにボタンを押すだけと手軽なので、人のいる場所だけを効率的に暖めることができるだろう。
また、自動的な運転で電力を節約することも可能だ。操作パネルのスイッチで「ひかえめ運転」に切り替えると、コントローラーに内蔵された温度センサーによって部屋の温度を感知して、体感温度を損なわない程度にまで自動的に設定温度を控えることができる。
省エネモードで使うときは、毛布や他の暖房器具との組み合わせがおすすめ |
なお本製品では、空気の層を上下に挟んだ6層構造のマットが採用されており、これにより、内部のコードヒーターの熱を逃がさず、効率的に暖めることができるようになっている。
●まずは店頭で感触を確かめて欲しい
ファータッチと言っても、毛皮ほど毛足が長いわけではないので、掃除機で簡単に掃除することができる |
そもそも、カバー自体に抗菌防臭加工がなされているので、いやなニオイなども付きにくく、常に清潔な状態で使える印象だ。
ただし、メランジ調ファータッチのカバーは薄い色合いの単色カラーとなるため、飲み物や食べ物などをこぼしてしまうとかなり目立ちそう。洗濯機で水洗いが可能だが、なるべく汚さないように気を付けたいところだ。また、汚れが目立ちにくい他のカラーを選ぶという手もある。
とは言え、この暖かさと心地よさは、他の暖房器具では味わえない。電気カーペットを購入する予定の人は、とりあえず店頭で、ファータッチの柔らかな感触を試してみてはいかがだろうか。
2009年12月18日 00:00
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