家電製品ミニレビュー

新発想!  温風で“ダニを引きはがして”吸引する布団掃除機

シャープ「コロネ EC-HX100」

 コードレス掃除機、ロボット掃除機など、新ジャンルの掃除機が次々と登場する中、にわかに注目を集めているのが布団掃除機。

 布団を天日で干して、布団叩きでパンパン叩いていたのも今は昔、花粉やPM2.5が気になるから外干しできないという人、「布団叩きで叩くとハウスダストが舞い上がるからダメ」「そもそも天日ごときでダニは死なない」という新常識に頭を悩ませている人にガツンと響いたのだろう。レイコップが大ヒットしたのを機に、家電各社が新製品を発売し、売り上げも急上昇している分野である。

 そんな中、シャープから満を持して登場したのが、ヒートサイクロン技術搭載の布団掃除機「コロネ EC-HX100」だ。

メーカー名 シャープ
製品名 コロネ EC-HX100
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 31,800円

 コロネ最大の特徴は、40℃〜60℃の温風を出す機能だ。この温風にどのような効果があるのか。

 シャープ独自の研究によると、ダニは鋭い爪で布団の繊維にしがみついている。そのため、どんなに掃除機で吸引しても、布団から引きはがすことはできない。その一方で、ダニは熱が大嫌い。40℃以上の熱を与えると、逃げ出そうと爪を繊維から離すので、その瞬間に掃除機で吸ってしまおうというものだ。

 ちなみにこの温風は、ヒーターによって作っているわけではなく、モーターを運転したときに発する熱(排熱)を利用しているため、余分な電気代がかかるということはないという。

シャープ独自のサイクロン機構搭載。高速で旋回することで、ゴミを遠心分離する
裏面はこのような構造
裏面前方の「たたきパワーブラシ」は、毎分最大6,000回という高速振動でハウスダストを叩き出すという
後方の吹出口から温風が吹き出る仕組みになっている

ゴミを吸いながら布団がふっくら!

 使い方は至って簡単。電源プラグをコンセントに差し込み、自動ボタンを一度押すと、オレンジ色の「あたためランプ」が点滅し始める。このランプが点灯に変わったら、布団の上をすべらせていく。

 ちなみに本体の重さは、2.4s。軽量化を図ったというものの、片手で持ち上げると少しズシッという感じはする。しかし布団の上に置いて押し出すと、すべらせるように軽々と動かすことができた。ブラシはとんとん叩くというより、回転することで振動を与えているというイメージだ。

 そして画期的だと感じたのが、吹出口から出てくる温風。何往復かするうちに、布団がどんどん温まっているのが分かる。まるで布団乾燥機にかけたような、布団を干したようなふっくら感だ。

 これでダニを繊維から引きはがすというわけだが、そもそもこの温風自体が布団の繊維内の湿度を下げ、じめじめした環境を好むダニにとっては不利にちがいない。

自動ボタンを押すとあたため開始。約30秒で温風になるが、その前から使い始められる
片手で持ち上げると、少し重く感じるが……
布団に乗せて動かし始めると、すいすい動いて重さを感じない
本体裏面から、かなりの勢いで温風が出ている
使用する場所の高さに合わせて持つ位置が変えられるラウンドハンドル

ホコリとともに白い粉のようなゴミが……!

掛け布団1枚から出たゴミがこちら。細かい粉塵がかなり混ざっている

 掛け布団1枚を一通りやってから、ダストボックスのゴミを出してみたところ、綿ボコリのほかに細かい粉のようなゴミがいっぱい出てきた。これが布団の中にあったホコリなのだろうか。ダニがいないか目を凝らして探してみたが、それらしき姿は見つからなかった。

 調べてみると、ダニは吸引されると、ダストボックスの壁に叩きつけられ、粉々になるという。ということは、この粉の中にダニの死骸が……? 何しろ姿が見えないため、獲れたかどうかは不明だが、なかなかの達成感だ。

 ところで吸引力自体はどれくらいあるのだろうか。小麦粉を布団に撒き、ふだん使っているシーツの上から吸引してみたところ、明らかに吸いきれなかった部分はあるものの、場所によってはすっきりキレイになっている。常識的なホコリの量を考えたら、まずまずと言っていいのではないだろうか。

布団に小麦粉を撒いて実験
綿のシーツを掛け、上から吸引してみる
一部、粉が溜まって残ってしまったが、きれいになった部分も多い

 ちなみに、フィルターのゴミ満量ラインまで溜まったらゴミを捨てればいいのだが、衛生面から言うと、掃除のたびに捨てたほうがいい。また吸引力低下を防ぐため、フィルターのつまみを10周ほど回して、定期的にフィルターについたホコリを落とす必要がある。

 ダストカップやたたきブラシ、たたきブラシカバーは水洗いできるので、細かい粉塵が溜まっても、きれいに洗って清潔に保てる。使わないときは、タテ置きできる収納台がついているため、部屋の隅やベッドの脇などにスタンバイしておける。

ハンドル部にある「フィルターお手入れランプ」が速く点滅したら、水洗いを
収納台に立てて置けば、吸込口を床に触れさせておかずに済む
5mもあるコードも、収納ポケットに収まるのですっきり

温風でダニを引きはがす効果に期待!

 現在、布団掃除機には吸引力を売りにするもの、UV照射機能を売りにするものなど、メーカーによって特徴はさまざま。だが、この温風でダニを引きはがすという新発想は、他とは一線を画してユニークだ。

 またこの製品には、消臭と除菌作用があるというシャープ独自のプラズマクラスターイオン発生機能も搭載している。そのため、枕に付いた体臭や加齢臭も消臭してくれるという。そういった付加機能から見ても、なかなか魅力的な布団掃除機だと感じた。

(田中 真紀子)