家電製品ミニレビュー

2週間に1回の水やりで野菜がグングン育つ水耕栽培ケース「ピッコラ」

手間いらずで野菜が育つ水耕栽培LEDショーケース

 一見すると何かのショーケースに見えるコイツ。実は手間も日当たりも必要ない野菜の水耕栽培ケース、エスキュービズム・エレクトリックの「Piccola(ピッコラ)」だ。

 中には「ウチはもうベランダで育てているからいらない」なんて人がいるかも知れない。でも料理中にちょっとだけ使いたいハーブ、お弁当に1枚だけ使いたい葉もの野菜など、ベランダまで採りに行くのが億劫なときもある。

日当たりの悪い場所でも野菜がワサワサ育つエスキュービズム・エレクトリックの「Piccola(ピッコラ)」

 そんな人にオススメしたいのがコレ。だいたい30cm角のスペースがあればOK。太陽がまったく差し込まない場所でも、LEDランプを内蔵しているのでグングン野菜が育つ。キッチンで水耕栽培するので虫も土も付かないので、採ったらそのまま使えてしまうという便利さなのだ!

メーカー名 エスキュービズム・エレクトリック
製品名 Piccola(ピッコラ)
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 13,824円

部品は多いけどワクワクしながら楽しく農作業!

 箱を開けるとたくさんの部品が出てきて「ややや? 難しい?」と尻込みしてしまうかも知れないが、部品を全部使うわけじゃないので、難しさはほとんどない。むしろ楽しいぐらい。

 キットには、買ったその日から栽培できる「ルッコラ」の種と水耕栽培用の液体肥料が付いているので、さっそく試してみよう。

水耕栽培のトレイは2つに分かれているので、それぞれに水道水を注ぐ。やりづらい場合は、トレイをケースから取り出してもOK
添付の液体肥料。AとBに分かれているので、使うときにまぜる。超濃縮タイプなので、小瓶なのに10回以上分ある
満タンのトレイに対して、小さなキャップ1杯で十分。入れすぎ注意!
スポンジの苗床。大きく育つレタスなどを栽培する場合は、少なめにくりぬく。ルッコラはホウレンソウより少し小さめなので、半分の苗床にした
トレイにセットするとちょうどフタのようになり水に浮く。ここに苗をセットすると水に光が当たらなくなり、藻の発生を抑えられる
トレイの肥料を混ぜた水に添付のスポンジを浸してやる
植木鉢型の苗床にスポンジを押し込む。好奇心旺盛なうちの犬は興味深々「なにそれ?食えるの? ボクにもちょうだい!」
スポンジには切れ目が入っているので、そこに種を2、3つぶ押し込む。光が当たると発芽しづらくなるので、完全に種が隠れるようにするのがポイント
苗床の穴の開いた部分に植木鉢をセット
添付の種はルッコラ。年中栽培できるし失敗しないので、初心者でも必ず育てられる
スイッチを入れるとケースのLEDライトが光る
トレイに付属の足をつけると高さの調節ができる。苗の背丈が低いうちはトレイを高くして、LEDライトに近づけてやるといい

 説明書を見ながらゆっくりやったとしても、30分程度で作業は終わり。あとは数日間、芽が出るのをワクワクしながら待とう!

1日2回のスイッチ操作と2週に1回の水やりでグングン育つ

 鉢植えのハーブなどは水やりを忘れるとすぐに枯れてしまうが、ピッコラなら水やりは2〜3週間に1回でOK! どんなに忙しくても、旅行に行っていても枯らしてしまう心配はなさそうだ。

 朝起きてLEDライトのスイッチを入れて、寝る前にライトを消せばいい。市販のタイマーを使えばスイッチON/OFFも自動化可能だ。日照時間は半日以上あっても植物は寝不足にならないらしいが、一応昼と夜を作ってやるといい。今回は毎日朝の8時から夜の10時までLEDを点灯していたので、かなり夜更かしのルッコラだ。

 さて種まきしてから3日も経つと、かわいい双葉がヒョロン♪と出てくた。この3日間は、種が土の中にいると勘違いさせるために、LEDランプはつけないようにする。ほとんどの種が芽吹いたら、今度は朝から夜までLEDランプを灯して、どんどん光合成させよう。

種まきしてから2日もすると、双葉がヒョロ〜ンと芽吹いてくる。ここまでLEDランプは点灯しない!
種まきから3日目。ほとんどの苗が芽吹いたのでLEDライトを点灯!夜更かしさんに育ててあげよう!
1週間すると背丈も3cm程度になり本葉が生え始める。毎日見ていても成長っぷりが分かるので、超楽しい!
翌日はシッカリ本葉が見えた。鉢植えに比べると成長速度は倍近いだろう
同日の根っこのようす。だいたい茎と同じぐらい根も伸びる
種まきから12日目。ケースの中の緑も目立ち始め、緑のインテリアとして機能し始める(笑)
2週間と2日。かなりワサワサ感。レタスなどを育てる場合は、1つの鉢で1つを作るように、間引きをした方がイイだろう
トレイのフチを見ると、かなり水が減っているのが分かる。実はここまで一回も水やりしていないのだ!

 なんと2週間を過ぎるまで水やり不要! という手軽さ。LEDランプの電気代は、朝8時から夜10時ごろまで14時間付けっぱなしでも、電気代は2.86円(1日14時間の実測)。栽培する野菜ににもよるが、1カ月育てたとしても電気代は86円程度。たいていの野菜なら元が取れること請け合いだ。

 筆者が気になったのは、以前に使っていた水耕栽培器「GreenFarm」には、エアーポンプが仕込まれていて、水に空気を送っていた。しかしこの製品はポンプがないので、野菜が窒息するんじゃないか? と心配ていたが、ほぼ3週間変えていない水でもぜんぜんヘッチャラ! 考えてみたら、茎や葉っぱは空気に触れているので、ここから呼吸しているみたいだ。

 さて、ほぼ3週ぶりに液体肥料を混ぜた水を足してあげると、背丈が伸びたのでケース手狭になってきた。そこでこれまで、強い光に当たれるようにと、トレイを高くしていた足を取り外し低くしてやった。

20日もすると背丈が伸びて、ケースが手狭になってくる
トレイにつけていた足を外してやると、大きな野菜もまだまだ育てられる。小さいうちは強い光に当たれるように、高くしてあげるといい
1カ月経ったルッコラは、立派に成長しました! あとは食うだけ!

 野菜を収穫した後でも、交換が必要なのは植木鉢型の苗床に使った黒いスポンジだけ。あとは繰り返し使えるので、何度でも楽しめる。

 しかも種や液体肥料などの消耗品は、メーカーでも扱っているので手軽にネット通販できるのも魅力。ちなみにメーカーが販売している種には次のようなものがある。ロメインレタスなら10〜30日で収穫できるほか、30日の水菜や、35日の小松菜、60日かかるクレソンなど、様々な野菜が用意されている。

 トレイが2つに分けれているので、2つで別々の野菜を育てたり、2毛作にするなんていう手もある。また以前の記事で紹介したとおり、市販の種や苗床用のスポンジ、液体肥料も使えるので、よりレベルアップして楽しさは広がるはずだ。

 ただツルのあるキュウリなどの野菜、実を食べるトマトやナスなどは、ピッコラでの栽培に向いていないので注意。

リビングやキッチンを緑で彩るなら食べられるものを!

とくにオススメなのが夜のPiccola。緑が映えてワンランク上のキッチンを演出できる

 リビングやキッチンをオシャレに緑で飾るなら、ぜひピッコラをオススメしたい。このメーカー、実は水耕栽培工場を建設しているだけでなく、店舗で使う野菜をお客さんに見せながら育てるショーケースなども販売している。つまり水耕栽培の性能は業務用レベルだけでなく、オシャレに見せるノウハウを持ち合わせたメーカーなのだ。

 なのでキッチンやリビングのちょっとしたスペースに置くと、かなりオシャレな緑のオブジェになる。しかも食べられる!

 ケースはフタがないオープンタイプなので、収穫や水やりもしやすく省スペース。色も今回紹介したクリアと、少しグレーがかったスモークガラスタイプもあるので、部屋に合わせてコーディネイトしてもいいだろう。

 お弁当の仕切りにちょっと野菜を使いたい人、緑のインテリアを探している人、子どもと一緒に植物の成長を楽しみたい人には是非ともオススメ。

およそ1カ月育てたルッコラは、スモークサーモンと合わせて美味しくいただきました!

 また手間いらずで育てる楽しみがあるので、ペットと暮らせない一人暮らしの人にもオススメしたい。育てる楽しさで、きっと心も潤うだろう。

(藤山 哲人)