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スマホに栽培状況を通知。野菜を上手に育てるスマート菜園「foop Lite」
2017年3月13日 15:46
アドトロンテクノロジーは、スマート菜園「foop」の新モデル「foop Lite」を、3月21日に発売する。価格は38,500円だが、100台限定でキャンペーン価格として32,800円で提供する(いずれも税抜)。
Wi-Fi機能を搭載した、スマートフォン連動型のIoT水耕栽培器。太陽光に近い光質を出す3派長のLEDを採用しており、室内でも野菜の育成に必要な光質を与えられるという。
本体に種子と水、液体肥料をセットすると、本体のセンサーが栽培状況を検知。温湿度などに応じて、LEDの明るさや送風ファンの回転速度は自動で調節され、野菜育成をサポートする。また、植物が充分に栄養を吸収するには水の中の空気量が重要としており、理想的な空気量に調整するエアーポンプを備える
アプリには、種を植えてからの経過日数が表示されるほか、給水のタイミングや収穫時期、アドバイスも通知。クラウド技術を通して、ユーザーの野菜栽培を成功に導いてくれるという。
一度に20株を植えられ、収穫時期が近いものであれば、異なる葉野菜を同時に育てることもできる。育てられる野菜は15cm以下の葉物野菜で、レタスやバジル、ルッコラ、ミニトマトなどに対応。
インテリア性にこだわり、家庭に置きたくなるデザイン
アドトロンテクノロジー IoT事業開発部 ゼネラルマネージャ 面川 晃徳氏は、製品について次のように語った。
「foopを開発するにあたりアンケートを実施し、女性からの声を多く取り入れました。どんな製品だったら家庭に置きたいと思うかというところに着目し、デザインにもこだわっています。実際にできあがったのは筒状のものになり、インテリア性が高いのもポイントです。また、アプリの操作性にもこだわり、種を植えてから何日目かがすぐにわかるなど、ユーザーにとってやさしいアプリにしました」
foopは、2016年4月に第1弾モデルを発売。初期出荷分は、予約開始から数日で完売したという。
新モデル「foop Lite」では、foopの基本機能を継承しながら、Co2センサーを省略し求めやすい価格に設定。ベーシックモデルとして展開する。新モデルの開発にあたり、Co2センサーを省略しても安定した野菜栽培が可能だったことから、低価格モデルを実現できたという。
本体サイズは、498×320×326mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約8kg。消費電力は36W。トレイ容量は約4L。無線通信は、Wi-Fi IEEE 802.11n/g/bに対応。
ソフトウェアアップデートで従来モデルも機能追加
このほか、新機能として朝と夜の時間に合わせてLEDライトの明るさを自動制御する「サンライズ・サンセット」機能を搭載。夜間も明るくて眠りづらいという不満を解消し、ゆっくりと点灯/消灯するLEDの明るさで、より自然な環境に近づけたとする。
本体で気温や天気がわかるレポート機能も備え、外の温度や室温をfoopが知らせてくれる。
カスタマーサポート機能も強化し、アプリから簡単なチャット形式によるガイドが可能になった。アプリ内のカメラからfoopで育てた野菜を撮影すると、画像に栽培日数と撮影日が記録。サポートセンターによる画像データの分析が用意になり、栽培を成功に導くという。
なお、これらの「サンライズ・サンセット」、「気温・天気レポート」、「foop専用カメラフレームアプリ」機能などは、ソフトウェアをアップデートすることで、従来モデルでも使用可能になる。
漆や西陣織を使った伝統工芸コラボモデル「foop Premium」や、研究機関向け「foop Pro」
なお、今後はコラボレーションモデルなども予定している。側面パネルに日本の伝統工芸(漆・西陣織・鹿革)を採用した「foop Premium」は、2017年夏頃の販売を予定。
パネルはすべて職人によるハンドメイドで、地域産業の発展を目的としている。漆は乾漆シートを用いており、漆本来の質感と手軽さの両立を実現。鹿革は、富士の森林保護のために害獣としてやむを得ず捕獲される鹿を、資源として活かすプロジェクトの一環として採用されている。
研究機関や企業向けの「foop Pro」は、2017年秋に予約を開始予定。本体にカメラを搭載し、自動的に成長記録動画を作成できる。LEDの明るさやファンの回転速度もすべて手動で調節でき、野菜の栽培実験などが行なえる。外出先から家電などを操作できるようにする「ECHONET Lite」を導入しており、対応機器の制御なども可能にする。