家電製品ミニレビュー
とにかく簡単! いつでも淹れたてが飲めるUCCのポッド式コーヒーメーカー
by 西村 夢音(2015/4/10 07:00)
コーヒーを淹れるのが苦手で、朝や食後に飲むコーヒーはいつもインスタントで済ませてしまう。しかし、やはり喫茶店で飲むものや淹れたての本格的なコーヒーの方が美味しい。
豆を挽いたりゆっくりドリップしたりするのは難しいけど、美味しいコーヒーが飲みたい! そんな筆者にピッタリの製品が先日発売された。UCC上島珈琲の「ドリップポッド」だ。
メーカー名 | UCC上島珈琲 |
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製品名 | UCCドリップポッド DP1 チェリーレッド |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 19,440円 |
ドリップポッドは、挽きたてのコーヒー粉を個包装したUCCオリジナルのカプセル「POD」専用のコーヒーマシン。タンクに水を入れて、PODをセットするだけで本格的なコーヒーが楽しめるという。初めてコーヒーメーカーを使う筆者でも、扱いやすそうだと思い使用してみた。
パッケージを開封してみてまず、部品の少なさに驚いた。水タンクを備えた本体のほかには、クイックガイドと説明書が入っているだけ。サイズは幅13cm×奥行き29cmとコンパクトで置き場所を選ばない。
簡単なだけなく、抽出方式にもこだわっている。ドリップ式を採用しており、プロがするような理想的なハンドドリップの動きを再現したという。湯温や蒸らし時間、注湯スピードも科学的に解析し、最適なプログラムにしている。
専用のPODは3ラインで計23種類あり、こだわりのある「speciality」、ちょっといいものを飲みたいときの「premium」、毎日気軽に楽しめる「daily」を用意する。今回はdailyから「リッチブレンド」(1個:68円)と、specialityから「パナマ・ゲイシャ」(1個:約900円)を使用した。「パナマ・ゲイシャ」は1杯900円もする高級コーヒーだ。
運転音が静か! 家族が寝ていても使いやすい
まずは、1杯68円の「リッチブレンド」を試してみた。酸味よりも苦味が強い味わいだという。タンクに水を入れて、パネルで湯量を調節。PODケースの表面に適した湯量が記載されているので、それに合わせてダイヤルを動かす。リッチブレンドは湯量5(160ml)がおすすめだという。なお湯量ダイヤルは最小の1が約70ml、最大の7が約200mlを示している。
カプセルからフィルムをはがしてPOD本体を取り出す。マグカップをトレーに置き、PODをホルダーにセットして、COFFEEボタンを押したら運転スタート。
スタートさせて驚いたのは、その運転音の小ささだ。少しずつ抽出されたコーヒーが出てくるが、運転音は全くなく、カップにコーヒーが注がれる音しか聞こえてこない。朝方、家族が寝ていても使いやすかった。
160ml分のコーヒーは、マグカップ1杯でちょうど良い量。抽出時間は1分もかからず、あっという間にできてしまった。ブラックで飲んでみると苦味は強め。苦いコーヒーが好きな筆者にとってはとても美味しく感じた。母にも飲んでもらったところ「喫茶店で飲むような味」とのこと。
抽出後のPODを見てみると、お湯は中心から注がれるが全体的に湿っていて、しっかり蒸らされているのがわかる。そのまま取り出して捨てるだけなので片付けも簡単だ。
次に高級コーヒー粉「パナマ・ゲイシャ」でドリップ。生産国はパナマで、フローラルな香りと味わいが特徴のゲイシャ種だという。箱詰めで、さらにカプセルは個包装されているので高級感が漂っている。小さなカプセルだが、1杯900円と思うと生唾が出そうになる。
フィルムに記載されているとおり、湯量ダイヤルは3(120ml)に調節した。こちらも1分もかからずに抽出完了。120mlは少なめで、マグカップ半分ほどの量だった。PODを入れ替えて2回抽出すると丁度良い量になったが、カップ1杯分で1,800円ほど。そんなコーヒーは飲んだことがない。
見た目は茶色に近く薄めで、味もスッキリとしている。コーヒーは好みが分かれるので、酸味が強くスッキリとした味わいが好きな人にはピッタリだと感じた。筆者はリッチブレンドが好みだったが、姉はパナマ・ゲイシャの方が美味しいと言っていた。
高価格帯のものも複数用意されているが、日常使いの低価格帯のコーヒー粉でも十分楽しめる。普段はどんなコーヒーが良いのかわからなくなるが、PODになっていると選びやすく、1杯900円のものも試してみようと思えてくる
PODを購入する際は、パッケージや公式オンラインショップに、それぞれの味の特徴が書かれているので参考にすると良いだろう。
手入れも簡単! 出しっぱなしにしていつでも使える
コーヒーマシンというと、手入れが面倒なイメージ。しかしドリップポッドは部品が少ないので簡単に洗えてしまう。ポッドホルダーや水タンク、ドリップトレーなど取り外せるものは全て水洗いできるので衛生的だ。
特にコーヒーを蒸らして抽出するポッドホルダーは、異なるPODを使用するときに味が移ってしまいそう。しかし、簡単に洗えるのでその都度洗っても面倒に感じなかった。
本体は、汚れが気になったときに、水を固くしぼった布で拭けばOKだ。
ドリップポッドを使っていて一番感じたのは、なんといっても使い勝手の良さだ。ポッドと水を用意して、ボタンを押すだけ。これだけで美味しいコーヒーが飲めるので、使用頻度もグッとあがる。コンパクトなので、テーブルの端に置きっぱなしにしていつでも使えるのもいい。
朝から美味しいコーヒーを飲んでいると、それだけで身も心もシャキっとしてくる。今までインスタントコーヒーでいいやと思っていたが、実際に淹れたてのコーヒーを飲むとやはり別モノ。PODの方が値段は高いがそれでもこちらを選びたい。
豆挽きから始めるのは筆者にはまだ早そうなので、しばらくはドリップポッドで手軽さも楽しみたい。