家電製品ミニレビュー
香ばしくて美味! ブランパン対応ホームベーカリーで無理なく糖質制限ダイエット
2017年8月21日 07:00
昨今流行っている糖質制限ダイエット。白米やパンなど糖質の高い食事を控えるというものだが、米も食べたいしパンも食べたい。そこで代替となるのが、玄米やブランパンといった糖質の低い食品。特にブランパンはコンビニでも見掛けるようになってきて、ダイエット向けと注目を集めている。今回は、ブランパンが簡単に焼けるホームベーカリーをご紹介しよう。
メーカー名 | ツインバード工業 |
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製品名 | ブランパン対応ホームベーカリー |
型番 | PY-5634W |
実売価格 | 21,600円 |
ブランパンとは、小麦の外皮である「ふすま(ブラン)」を主原料として、糖質の素であるデンプンを取り除いたパンのこと。通常の小麦粉を使用したパンと比較して、糖質が低く、食物繊維やタンパク質が豊富に含まれているという。
PY-5634Wでブランパンを作るときは、同社が鳥越製粉と共同開発した専用のブランパンミックスを使用する。このミックス粉は、小麦粉のパンよりも糖質を84%カット、食物繊維は10倍、タンパク質は4倍も多いとしている。
操作部には「ブランパン」専用ボタンを搭載するほか、一般的な粉を使ったパンも作れる。ピザ生地やうどん生地、焼きいもなどにも対応する。一度に作れるブランパンの大きさは1斤、食パンは1.5斤/1斤だ。
専用のブランパンミックスで簡単パン作り
まずはプランパンから作ってみた。専用のブランパンミックスは、ミックス粉とドライイーストがセットになっており、各1袋を同梱。予め用意しておく必要があるのは、スキムミルクと無塩バター、鶏卵、塩、水200mlだ。スキムミルクと無塩バターさえ用意しておけば、後は家にあるものですぐに作れる。
説明書通りに、羽根を装着したパンケースに、水200mlと溶いた卵を入れ、塩1.4g、スキムミルク4g、バター25gを投入。パンは分量が肝心なので、デジタルスケールを使い、1g単位できちんと計量する。
ブランパンミックスを全体を覆うように入れたら、その上から水に触れないようにドライイーストをそっと振り入れる。後はパンケースを本体にセットしたら運転スタート。本体の電源を入れると、最初からブランパンモードに設定されているので、操作はスタートボタンを押すだけだ。
調理時間は3時間。運転が終了するとピーと音が鳴り、焼き上がりを知らせてくれる。フタを開けると、ふんわりとしたブランパンが完成していた。焼き色もキレイに付いている。作るときに分量はかなり気をつかったので、やはり成功のコツは計量をしっかりすることだろう。
網の上に載せて30分ほど放置し、粗熱を取る。パンケースはフッ素加工が施されているのでパンは簡単に外せたが、羽根が少し引っかかってしまうので羽根の部分は切り込みが入る。
香ばしいブランパンの完成。苦味が苦手な人はクロックムッシュやフレンチトーストに
ブランパンは小麦の外皮を使っているので、苦味やクセが気になるところだが、焼き立ては香ばしさが勝り美味しくいただけた。口当たりはふんわり、食感はもっちりと焼きたてのパンの贅沢さが味わえる。筆者はもともと苦味が好きなので、冷めても美味しく食べられた。
ブラン特有のクセが苦手な人は、ハムとチーズを挟んだクロックムッシュや、フレンチトーストなどアレンジを加えて食べるのがオススメだ。ブランパンを使ったレシピブックが付属しているので、さまざまなパン料理にアレンジして飽きずに食べられる。
胡麻の風味で食べやすいセサミブランパン
説明書に載っていたセサミブランパンにも挑戦。スキムミルクやバターと同時に炒り胡麻を混ぜるだけなので、途中で具材を投入する必要がなく簡単だ。
こちらも無事に完成し、焼き立てをいただいた。胡麻の風味が効いているので、プレーンなブランパンよりも食べやすい。胡麻は栄養が豊富なので、さらに健康的なパンが作れてオススメだ。
なお、1斤のブランパンは結構な量。2人暮らしの我が家では一度に食べ切れなかったので、密閉容器に入れて冷凍庫へ。朝食用とすれば1カ月分はありそうなので、スーパーやパン屋でパンを買うこともなくなった。冷凍したパンをトーストしたところ、味も落ちていなくて美味しかった。食べたいときにいつでも食べられるので、食材を切らしているときにも重宝する。
専用のブランパンミックスは、購入時に1斤分付属している。追加する際は、ツインバードの公式オンラインストアで購入可能。価格は3斤分で1,200円(税抜)。
もっちりふんわり! ノーマルな食パンも美味しい
もちろんノーマルな食パンも作れる。市販の強力粉とドライイーストを使い、塩、砂糖、スキムミルク、無塩バター、水を投入して運転スタート。
ブランパンミックスのときと異なり、強力粉は市販のものを使うので自分で計量する必要がある。1.5斤分で350gなので、大きめのボウルを使った方が良い。調理時間は4時間25分。
食パンも無事に仕上がり、キレイな焼き色がついた。焼き立ての香りを楽しみながら、もっちりした食感のパンが食べられるのは手作りならではだろう。
甘みがしっかり! 焼き芋メニュー
パン以外にもピザ生地や焼きいも、甘酒などさまざまなメニューに対応している。今回はその中から焼きいもを作った。さつまいも2本をアルミホイルで包み、パンケースに入れたら運転スタート。2時間で完成するというお手軽メニューだ。
メニューボタンを押して「14.焼き芋」を選択。本体にメニュー番号が記載されているので、説明書を見る必要もない。
運転終了が近づいてくると、焼き芋の香りがキッチンに広がってくる。出来たての焼き芋はかなり熱いので、ミトンを使って火傷に注意しよう。
割ってみると、蜜の色がキレイでとても美味しそう。中までしっかりホクホクになっているのがわかる。味も美味しく、甘みが閉じ込められていて蜜もたっぷり味わえた。満腹感を得られるので、朝食代わりとしてもオススメ。旬の季節である秋になったら、使用頻度も高まりそうだ。
手入れは簡単で、パンケースはフッ素加工が施されているので汚れがあまりつかない。羽根は取り外せ、清潔に保つことができる。
使うまではブランパン作りは難しいのでは……と思っていたが、3斤分のミックス粉を使って3回作ってみたが一度も失敗することはなかった。ふんわり、もちもちとした焼き立ての味を覚えてしまうと、市販のパンを買う機会もグンと減った。
年中ダイエット中の筆者だが、過度に食事制限をするとリバウンドもしがち。ブランパンはヘルシーながらも満腹感をしっかり得られるので、無理なく糖質を控えたい人にぜひオススメしたい。