トピック

家のカギが指タッチで開く、SwitchBotの後付けスマートロックがめちゃイイ!

カギやスマホがなくても開けられる「SwitchBotキーパッドタッチ」で、スマートロック「SwitchBotロック」が抜群に便利に

通勤電車に乗ってから「あっ、家の鍵閉めたっけ!?」といきなり心配になったり、疲れて帰宅したらカギをどこにしまったかわからなくなって探し出すのにイライラしたり、もしくはカギを忘れて家に入れず近所のファミレスで家族の帰宅を待ち続けることになったり……。そんな困りごとやトラブルは、スマートフォンで施錠と解錠ができるスマートロックがあれば万事解決!

……なのだけれど、いざスマートロックを導入してみようと思っても、設置や設定に手間がかかりそうだし、自分だけならまだしも同居している親や子供も迷わずに使えるのか心配という人は少なくないかもしれない。決して安価な買い物でもないから、せっかく購入したところで使いこなせなければ宝の持ち腐れになってしまう。そんなことを考えるとなかなか導入に踏み切れないものだ。

ところが、数あるスマートロックのなかでも、SwitchBotのスマートロック「SwitchBotロック」と、それに連動させられる「SwitchBotキーパッドタッチ」は、導入前のいろいろな不安もスッキリ解消して、家族みんながスムーズに活用できるスグレモノ。しかも、比較的低価格で入手できるのもポイントが高い。どんな風に使えるのか、自宅で使ってみたのでじっくり紹介していきたい。

「SwitchBotロック」(左)と「SwitchBotキーパッドタッチ」(右)

「SwitchBotロック」と「SwitchBotハブミニ」の用意

今回扱うアイテムは大まかに3種類。スマートロックの「SwitchBotロック」と、遠隔からロックの制御などを可能にする「SwitchBotハブミニ」、そしてロックと連動させる「SwitchBotキーパッドタッチ」だ。ただし、スマートロックの便利さを体感するにあたり、これら3種類を必ず揃えなければならない、というわけではない。

とりあえずカギをスマホで操作できるようにしたいなら「SwitchBotロック」だけあればいいし、外出先からリモート操作する必要がなければ「SwitchBotハブミニ」も不要。でも、3種類をセットで使うことで本当にものすごく便利になる、ということだけ頭に入れておいてもらえれば、と思う。

メインとなるスマートロックの「SwitchBotロック」。実売価格は9,980円

で、まずは「SwitchBotロック」がどういうものかを紹介すると、これは自宅の玄関扉やオフィスのドアなどにあるカギのサムターン部分(指でひねって開閉するカギ)に取り付けることで、SwitchBotのスマホアプリから解錠と施錠をコントロールできるようになるもの。

NFC(おサイフケータイ)搭載のスマホであれば、付属しているコイン型の「SwitchBotタグ」にかざすだけで解施錠することも可能で、たとえばお出かけ時はドア近くに貼り付けた「SwitchBotタグ」にスマホをかざして施錠、帰宅したら別の「SwitchBotタグ」にかざして解錠、という感じで使える。

「SwitchBotロック」のパッケージ内容は本体、アタッチメント、NFCタグなど
サムターンの大きさに合わせて3種類のアタッチメントから選んで装着する
サムターンの高さに応じて細かな調整もできる
実際にあてがってみて高さを決めよう
粘着テープで玄関扉に取り付けた
「SwitchBot」アプリで解施錠の操作確認。反応は素早い
付属のNFCタグに解錠、または施錠の役割をあらかじめ登録しておくことで、スマホをかざすだけでロックを操作可能

さらにロック本体の他に小さなマグネットも付属していて、これをロック本体近くのドア枠に取り付けておくことで、ドアの開閉を検知する機能も備えている。この機能によって、ドアが閉まったときに一定時間後に自動でロックする「自動施錠」を精度高く行なえる、というのも特徴だ。

左に見える小さなマグネットを、ロック本体近くのドア枠に取り付けておくと、ドアの開閉状態を検知できる

自動施錠の機能は他のスマートロック製品でも搭載していたりする。解錠した状態で一定時間が経過したら施錠する、といったものだ。けれど、ドア自体が本当に閉まっているかどうかを判定できないために、ドアが開いた状態のときにロックされることもあった。でも「SwitchBotロック」ならそうした期待外れの動作を防げる。あるいは、ドアが開いたときや閉まったとき、施錠したときや解錠したときに、単純にスマホに通知する、という設定もOK。玄関が開けっぱなしになっているときに通知して注意を促す、みたいな使い方もできるわけだ。

ドアが開閉したことをスマホに通知することもできる

一つ注意しておきたいのは、「SwitchBotロック」単体で使うときは基本的にスマホのBluetooth機能で直接通信して解施錠する、ということ。ロックの設置場所から離れたところ(スマホからBluetooth通信が届かない場所)で操作したり、カギの状態を確認したりするには、クラウド経由でアクセスするための「SwitchBotハブミニ」が必要になる。

「SwitchBotハブミニ」があるとさらに快適なスマートロック生活に

「SwitchBotハブミニ」があれば外出先からでもカギが開いているか閉まっているかがわかるし、カギを閉め忘れていたらその場でロックすることも可能。反対に遠隔から解錠もできるので、たとえば普段離れたところに住む両親が自分の留守中に自宅へやってきたときに、リモートからカギを開けて中で待っていてもらう、といった使い方もアリだ。しかも、ロックとは別に、これ自体がスマートリモコンの機能も備えているから、エアコンやテレビなどの家電をアプリから操作するのにも使える。「SwitchBotハブミニ」は、より快適で便利なスマートホーム化を目指すには欠かせないアイテムなのだ。

スマートリモコンである「SwitchBotハブミニ」を使えば、エアコンなどの家電の操作もスマホから可能

「SwitchBotキーパッドタッチ」があるとどう便利になる?

というわけで、ここからがいよいよ本題。「SwitchBotロック」と連動させる「SwitchBotキーパッドタッチ」を詳しく見ていきたい。

製品ラインナップとしては「SwitchBotキーパッドタッチ」(7,980円)の他に「SwitchBotキーパッド」(4,980円)もある。前者はロックの解施錠にキー入力、専用NFCカード、指紋認証の3種類が使えるのに対し、後者はそこから指紋認証が省かれている。設置やセットアップの方法に差はないので、今回は指紋認証にも対応する「SwitchBotキーパッドタッチ」をメインに紹介していきたい。

3種類の認証方法に対応する「SwitchBotキーパッドタッチ」
キー入力とNFCカードでの認証に対応する「SwitchBotキーパッド」

一般的なスマートロックでメインとなるのはスマホによる解錠だ。一方で「SwitchBotキーパッドタッチ」でカギの役割になるのは「指紋」。登録した本人や家族に限定できる点で、持ち歩くモノであるスマホよりもさらに安心安全であり、複雑な操作は不要ながら高い精度でカギを開けられるのがポイントといえる。

「SwitchBotロック」と組み合わせることで解施錠を楽かつ確実にするオプション製品となっており、ロックを取り付けた玄関扉の外側に設置しておけば、スマホが手元になくても、このキーパッドを操作するだけで素早くカギの開け閉めができる。

ロックと同じくリチウム電池「CR123A」2本で動作するワイヤレス仕様になっていて、配線は不要。最初にスマホアプリ上で新規デバイスとして追加し、取り付け済みの「SwitchBotロック」にひも付けるだけなので、初期設定も簡単だ。

「SwitchBotキーパッドタッチ」のパッケージ内容

一番気になるのは「どこに、どうやって取り付けるか」かもしれない。ただ、その前にあらかじめ認証の設定まで終えておくのがおすすめだ。なぜなら、このキーパッドとロックとの間が離れていると通信できず利用できない、ということになりかねないから。キーパッドを取り付けたいと思っている箇所をある程度想定しつつ、そこで操作したときにきちんとロックが反応するか確認するため、まずは認証設定をひと通り完了させておこう。

はじめにアプリでキーパッドをデバイスとして追加。電源が入っているとすぐに候補として現れる
アプリの指示にしたがってデバイスを認識させる
名前を付ければ設定完了
続いて設置済みのロック本体とひも付け。画面のボタンを押していくだけで完了

「SwitchBotキーパッドタッチ」では、本体の数字ボタンでパスコード(6桁以上)を入力する方法と、専用のNFCカードをかざす方法、そして本体下部の指紋センサーに指先を押しつける方法、合わせて3種類の解錠手段が用意されている。どれか1種類の方法だけ使ってもいいし、3種類とも有効にしてもいい。

パスコードは最大100個まで、NFCカードは付属している1枚の他に追加で最大計100枚まで、指紋も最大100個までそれぞれ登録しておける。なお、パスワードと指紋の100個のうち10個は緊急パスワード/指紋となっている。これは緊急時に、あらかじめ登録してあるメールなどへ通知が来るものだ。

パスコードは6桁以上の数字で設定。常に有効にするものと、特定期間や一度だけ有効にするパスコードも作れる
NFCカードは最初にキーパッドにかざして登録作業を行なう

パスコードは覚えておかなければならないので小さな子供には向かないかもしれないが、NFCカードであればかざすだけなので誰でも簡単に扱える。ただ、通常のカギがカードに代わっただけともいえるので、家の中に置き忘れたり、紛失してしまったりする可能性はある。

そういう意味ではパスコードの方が安全性は高く、指紋認証ならセキュリティ的にも安心度が高い。家族構成のほか、万が一パスコードやカードを忘れたら……といったリスクをどれくらい折り込むかによって、実際に利用する解錠手段を決めると良さそうだ。

最も安全性が高く、誰でも利用しやすい指紋認証。100個まで登録できるので、家族の手の指を登録してもだいたいカバーできるほどだ
キーパッド操作後、1~2秒程度で解施錠。良好なレスポンスでストレスなし

ちなみに、どの解錠方法についても「常に有効にする」ものや、「特定の期間内のみ有効にする」ものなどを設定できる。自宅の玄関扉に利用するのであれば、期間を区切る必要がないのでほぼ「常に有効にする」ことになるだろう。不特定多数が一時的に出入りする民泊のような施設だと「特定の期間内のみ有効にする」機能も役に立ちそうだ。

また、パスコードもNFCカードも指紋も、アプリから登録を解除してしまえば、その解錠方法はすぐさま使えなくなる。もしパスコードが他人に漏れたり、NFCカードをどこかに落としたりしてしまったときにはすみやかに登録を削除することで、他人に勝手に解錠・侵入されるような危険を防止できる。玄関のカギをスマートにアップグレードしつつ、物理的な従来のカギより安全性をずっと高められるのも、「SwitchBotキーパッドタッチ」のメリットだ。

右上の「削除」を選べば即座に無効にできるので、パスコードを忘れたりカードを紛失したりしても心配無用

キーパッドをドア前に取り付け。距離と水・汚れに注意しよう

認証設定をしたら「SwitchBotキーパッドタッチ」を玄関先に取り付けたい。ロックとの通信可能距離はおよそ5mまでとのことなので、その範囲内でだいたいの取り付け位置を決め、そこでキーパッドを操作して解施錠できることを確認する。問題なければ、具体的にどうやって取り付けるかを決めていこう。

「SwitchBotキーパッドタッチ」の取り付け方法は、主に2パターンある。粘着テープを使うか、外壁などにねじ留めするかのどちらかだ。いずれの方法も同梱されている付属品でカバーでき、キーパッドの取り付け先が金属やプラスチックのような平滑面であれば粘着テープで、木材など穴開けが可能な箇所であればねじ留めで固定するというのが基本。

今回取り付ける玄関扉の前。粘着テープで扉自体に取り付けるのが簡単だが、使い勝手や水濡れ防止を考えて扉横の壁へねじ留めすることに
付属のガイドシートを壁にあてがってマーキング。通常は鉛筆でマークするが、壁が焼杉なのでネジを刺してマークした
ねじ留め完了

玄関扉に使う場合は屋外に取り付けるのがほとんどだと思うので、できるだけ長く使えるようにするため、念のため雨があまりかからないような場所を選びたい。「SwitchBotキーパッドタッチ」自体はIP65の防水防じん仕様になっているものの、劣化の原因になりやすい水やホコリが少ないに越したことはないはず。粘着テープで取り付けたときは水が粘着面に入り込んではがれやすくなる恐れもある。それらを考えたうえで、解施錠操作のしやすさにも配慮して、慎重に位置決めしたいところ。

本体を台座に引っ掛けるようにして取り付け
キーパッドが黒で外壁も黒なので目立ちにくく、まあまあイイ感じになった?

今回筆者は玄関扉横の外壁にねじ留めしたが、粘着テープを使ったとしても、専用の台座を使ってそこにキーパッド本体をはめ込んで固定する、という形に変わりはない。電池交換などのために本体を取り外したいときは付属の専用工具を使えばよく、難しいところはなし。電池は一般的な使用頻度で2年間もつとしていて、余裕を見てもおよそ1年に1回交換すればいい、という程度なので、頻繁に取り付けや取り外しが発生することはなさそうだ。

ところで、ロックを解錠するタイミングは何も昼間だけとは限らない。夜遅く、暗くなってから帰宅して、玄関を開けることもあるだろう。そうすると暗い玄関先で黒いキーパッドを探し、スマホのライトで照らしながら操作する、みたいなことになりかねない(だったらスマホアプリで操作すればいい、となりそうでもある)。しかし、実のところ「SwitchBotキーパッドタッチ」はそのあたりもしっかり考えられている。周囲が暗いときは内蔵の光センサーでそれを検知し、バックライトでキーをくっきり浮かび上がらせるので、ミスなく操作可能なのだ。細かい使い勝手にもしっかり気遣いが行き届いているなあ、と感じる。

夜、暗くなってもバックライトがあるので操作しやすい

また、玄関扉にカギが2つある、というパターンも珍しくないだろう。その場合は2個の「SwitchBotロック」を取り付けることになるわけだけれど、解施錠のたびにいちいち2個とも操作するのは面倒そう……と思うだろう。でも大丈夫。SwitchBotには「ツインロック」という機能があり、2個の「SwitchBotロック」をあたかも1つのスマートロックとして扱える。

「ツインロック」に設定した2つの「SwitchBotロック」は、どちらかを操作したときに、もう1つのロックも同じように自動で動く。たとえば、一方のロックを手で解施錠すると、勝手にもう一方のロックも解施錠されるし、アプリから解施錠してもワンタップで同じように連動する。そして「SwitchBotキーパッドタッチ」で解施錠したときも、同様に2つのロックが動く。2つをまるで1つのスマートロックとして扱えるので、むしろ通常のカギより解施錠の手間は省けるのだ。これは一度体験してみると、本当に感動するくらい便利!

もし「2つのロックが同時に解錠するのは心配」と思う人も安心してほしい。最新バージョンのアプリを使うと、設定により1つのロックだけ稼働することもできるようになったのだ。

扉に2個カギがある場合は、2個の「SwitchBotロック」を取り付けることになるので、個別に操作するのが面倒そうだけれど……
ここで「ツインロック」という機能を利用すれば、2個をまとめて制御できるようになる
「ツインロック」を設定すると2つの「SwitchBotロック」がひとまとめに。手動でも、アプリ操作でも、あるいは1個のキーパッドでも、2個同時に解施錠できる

シーン設定でスマートロックと家電との連携も可能に

「SwitchBotロック」自体、スマホアプリで解施錠でき、NFCタグを使ってスマホをかざすだけでも解施錠できる。

NFCカードなら子供でも使いやすい

そこに「SwitchBotキーパッドタッチ」を追加すれば、任意のパスコードでも、NFCカードでも、指紋でも解施錠が可能ということで、デジタルに疎い人も、スマホを持たない子供や高齢者であっても、簡単に使いこなせるのがSwitchBotのスマートロックの特徴といえるだろう。しかも玄関扉に2個の「SwitchBotロック」を取り付けたとしても、1個を扱うのと手間は一切変わらない。

指紋認証だと紛失の心配もなく、セキュリティも高くなるので一番おすすめ

そして、そこにスマートリモコンでもある「SwitchBotハブミニ」を組み合わせることで、ロックと家電を自動で連動する「シーン」設定も可能になる。たとえばお出かけ時に施錠した瞬間に宅内のエアコンをオフにしたり、反対に帰宅して解錠したときに冷暖房をオンにしたりすることもできる。あるいはドアが開いたのを検知したタイミングで、玄関周辺に設置したSwitchBotシリーズのカメラの録画をオンにして監視し、それと同時に自分のスマホに通知する、みたいな凝った連携も可能だ。

帰宅して解錠したときにエアコンをオンにするシーン設定。カメラで動作検知したら、といったような条件も加えることで、より確実に正しく実行できる。ドアが開いたタイミングで、玄関に設置したカメラによって監視をスタートする設定も

このあたりの連携設定は使い込むことで慣れていく部分もありそうなので、少しずつ試してみてほしいところ。でもとりあえずは「SwitchBotロック」「SwitchBotキーパッドタッチ」「SwitchBotハブミニ」の3点で玄関周りをスマート化すれば、あなたのスマートロック生活のクオリティが爆上がりすること間違いなし。複数の簡易な解施錠手段が用意され、デジタルに詳しくない家族にも文句を言われることなくスムーズに暮らしをアップデートできる本製品、筆者としては強くおすすめしたいセットだ。

(協力:SWITCHBOT)