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シニア世代に不満が多かった足元暖房を強化したエアコン

シニアからの不満が多かった足元暖房を強化

足元に35℃の温風が届くルームエアコン「Xシリーズ」

 パナソニックは、足元に35℃の温風が届くルームエアコン「Xシリーズ」と「HXシリーズ」を発売する。室外機から排出される熱を蓄熱ユニットに備え暖房エネルギーとして活用する「エネチャージシステム」を搭載した「HXシリーズ」と、エネチャージシステムを搭載していない「Xシリーズ」の2シリーズで、HXシリーズは11月上旬より、Xシリーズは10月下旬より順次発売する。

 価格はオープンプライス。HXシリーズは冷房能力2.8kW~8.0kWまで7機種が用意され、店頭予想価格は25~35万円前後。Xシリーズは、2.2kW~8.0kWまで12機種がラインナップされ、店頭予想価格は21~33万円前後。

エネチャージシステムを備えた「HXシリーズ」ノーブルベージュ
HXシリーズの室外機、カットモデル。室外機にエネチャージシステムを搭載する

 50代、60代をメインターゲットとした家電「Jコンセプトシリーズ」の製品。50代以降のユーザーから不満が多かった「足元の暖房」を解消するため、本体構造を一新した。本体フォルムを大幅に変更し、従来採用していた前面パネルを廃止。これにより大型の上下フラップや大型のファンが搭載できるようになり、温風を上に浮き上がらせずに足元までしっかり届けることができるようになったという。これにより足元温度は従来より約5℃高い35℃を実現している。

 また、吹き出し温度は最高で約60℃を実現しており、より部屋の温度を上げたいときは「もっと」モードを選択。最高約40℃の足元暖房が可能だという。

本体構造をイチから見直し、大型のファンと、フラップを新たに搭載
従来のエアコンは、前面にパネルを採用していた
新シリーズでは、前面パネルを廃止し、代わりに大型のフラップとファンを搭載する
上は従来モデルのフラップ、下が新シリーズに搭載している大型のフラップ。気流をコントロールして足元まで確実に温風を届けるという
吹き出し温度は最高60℃
付属のリモコン

 センサー機能では、人の居場所や活動量を見分けて自動で節電する「ひと・ものセンサー」、日差しが強くなったら運転をセーブする「日射しセンサー」、足元の温度を見る「床温センサー」を搭載。冬場の足元が寒くて不快な時や、夏場の不快な暑さを解消し、快適に過ごせるという。

本体には3つのセンサーを搭載
人の居場所、日射し、足元の温度を検知して、最適な運転を行なう

フィルターお掃除ロボットにUVと銀イオンをプラス

 メンテナンス性では、従来より搭載しているフィルターお掃除ロボットにUVユニットを新たに搭載し、フィルターには銀イオンをコーティングする。お掃除ロボットがフィルターのホコリをかきとり、吸い取り、自動排出するのに加えて、UVと銀イオンによる相乗効果でフィルターを清潔に保つことができるという。

UVと銀イオンを採用したお掃除ロボットを搭載
UVを搭載したお掃除ロボットが、毎運転後にフィルターを掃除する

 そのほか、便利な機能として、梅雨時期などエアコンを使わない時にエアコン内部のカビの繁殖を防ぐ「カビみはり」機能、室内の温度・湿度をみはり、熱中症や低温の条件が続くと、自動で運転をスタートする「室温みはり」機能などを備える。

 Xシリーズの本体カラーはクリスタルホワイト、HXシリーズはノーブルベージュとクリスタルホワイトの2色。

阿部 夏子