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電子レンジ調理器のフタのツマミから発火。国民生活センターが確認

~フタがネジ止めされている調理器は確認を

 国民生活センターは21日、電子レンジで調理を行なう専用の「電子レンジ調理器」において、フタのツマミの樹脂が発火する場合があるというテスト結果を公開した。

 このテストは、消費生活センターなどへの相談に基いて行なわれた。相談者が提供した電子レンジ専用調理器は、フタのツマミが2カ所焦げていたという。

発火した電子レンジ調理器。フタのツマミの部分が焦げている

 国民生活センターが同型の製品で確認したところ、耐熱性樹脂とされていたツマミが、耐熱性ではない樹脂が使用されていた。

 再現テストを行なったところ、食材の油がフタの裏に付着している場合は、9分後に煙が発生しはじめ樹脂が溶けたという。

 また、いったん冷まして食材を交換した10分間加熱したところ、当初から煙が発生し、約7分後にツマミの端がスパークして発火した

国民生活センターによる追試で、発火/炎上するツマミ

 国民生活センターのテスト結果を受けたメーカーは、つまみの材質を耐熱性樹脂に変更し、ネジの取り付け方法を改めたという。さらに、取っ手とツマミをシリコーンゴムに変更して、ネジのない構造に変更した。

 国民生活センターのテストレポートでは、メーカー名や機種名は公開されていないが、報告書本文で写真が公開されている。フタの裏をネジ止めしているタイプの電子レンジ調理器を使用しているユーザーは、写真を確認し、購入先やメーカーへ問い合わせされたい。

伊達 浩二