ダイキン、エアコン連動運転で省エネ性を高めるヒートポンプ式温水床暖房

ヒートポンプ式温水床暖房「ホッとく~る」。床暖房パネルとエアコンを1つの室外機でコントロールする暖房システム。

 ダイキンは、エアコンとの連動運転で省エネ性を高めるヒートポンプ式温水床暖房「ホッとく~る」を12月3日より発売する。床暖房6~16畳まで対応する4.0kWクラス「1MUS40PV」と床暖房6~22畳まで対応する5.6kWクラス「1MUS56PV」の2機種をラインナップしており、希望小売価格は順に415,000円、460,000円。

 床暖房パネルとエアコンを1つの室外機でコントロールできる暖房システム。エアコンと床暖房を連動運転させることで、省エネ性と快適性を両立できるという。

 新モデルでは、室温が上昇した後もエアコン運転を停止せずに、消費電力を抑えながら床暖房との連動運転を継続する「新エアコン連動」機能を搭載。エアコンと床暖房を同時に運転することで、従来40℃に設定していた床暖房の温水温度を35℃まで下げることができ、床暖房単独運転時に比べ、消費電力量を約15%削減する。これにより、暖房COP4.5の高い省エネ性能を実現するという。また、床暖房とエアコンを連動させることにより、室内全体が快適範囲に達するまでの時間が、床暖房単独運転時に比べ半分以下に短縮できるという。

エアコンと床暖房を連動運転させることで、快適性と省エネ性を両立。それぞれの単独運転に比べて早く快適範囲に達するという
エアコン室内機は7タイプ、全31機種から選択できる

 今回発売する2機種は、エアコン室外機と床暖房がセットになったシステムで、エアコン室内機は、室内環境やインテリアに応じて壁掛形標準タイプ、壁掛形フィルター自動お掃除タイプ、天井埋込カセット形シングルフロータイプなど7タイプ、全31機種から選択する。床暖房とエアコンを1台の室外機で運転することができるため、室外機の設置スペースに制約がある集合住宅にも便利だという。

 床暖房機能では、リビングを最大4ゾーン(5.6kWクラスのみ、4.0kWクラスでは3ゾーン)に分けて、ゾーンごとの運転制御ができる機能を搭載。これはLDKタイプのワイドリビングに対応したもので、リビングを2つのゾーン、ダイニングを1ゾーン、キッチンを1ゾーンとそれぞれ分けて制御できるというもの。操作は、1つのリモコンで行なえるほか、複数のゾーンを一括停止操作することもできるため、消し忘れ防止にも便利だという。床暖房単独運転時の最高水温は60℃。

 室外機のサイズは共通で795×300×820mm(幅×奥行き×高さ)。重量は57kg。5.6kWクラス「1MUS56PV」の電源仕様は単相200V、外受電20A。冷房能力は5.6kWで、連動運転時は6.7kw。床暖房単独時は6.7kW。最大消費電力は2,400W。






(阿部 夏子)

2012年10月23日 16:18