日立、節約サポート機能を搭載したエコキュート

BHP-F37JDKとBHP-F56JUK

 日立アプライアンスは、節約サポート機能を搭載したエコキュート30機種を6月15日より発売する。

 家庭用のエコキュートシリーズ。新製品では、全機種に4つの「節約サポート機能」を搭載した点が特徴。

 まず、前日同時刻や週平均の湯の使用量を画面に一覧表示する「使用湯量目安」機能を搭載した。当日の残湯量や前日の同時刻以降の使用量と比較できるため、使用湯量を節約したり、沸き増しするかどうかを決められるという。

同じ時刻の前日や週平均における湯の使用実績が、画面で一覧できるという

 また、過去の湯の使用量に基づいて、2種類の沸き上げ設定から適した方を表示する「おすすめ設定」機能も採用した。1日あたりの湯の使用量のバラつきが少ない場合は、実績に応じた湯量を深夜電力で沸き上げる「おまかせ節約」を表示。一方、日によって湯の使用量に差がある場合は、湯切れしにくいよう、深夜電力で多めに沸き上げて昼間の沸き増しを抑える「おまかせ多め」を推奨する。

 3つ目に、ユーザーが設定した湯の連続使用量を超えた場合に、リモコンのアラーム音で知らせる「シャワーアラーム」機能を搭載した。シャワーの使用途中から、リモコン画面を自動で切り替え、湯の連続使用時間と使用量も表示する。

ユーザーが設定した湯の連続使用量を超えた場合に、リモコンのアラーム音で知らせる「シャワーアラーム」

 さらに、エコキュートを効率的に利用するポイントを、リモコン画面上で確認できる「上手な使いかた」機能も備える。

 同社では、これら4つの節約サポート機能により、ユーザーの節約指向に対応したとしている。

寒冷地向けタイプに高効率の専用ヒートポンプを採用

 今回発売されるのは、「ナイアガラ出湯」シリーズの寒冷地向けタイプ「BHP-F37JDK」など30機種。

 ナイアガラ出湯シリーズは、同社のエコキュートの上位機種に当たる。同社独自の「水道直圧給湯」方式を採用し、水道圧を利用して瞬時に沸き上げるため、浴室のシャワーと台所の蛇口で同時に出湯した場合にも、勢いのあるシャワーが使えるという。

 新製品のうち6機種は、新開発の寒冷地向けヒートポンプユニットを採用している。圧縮機や送風システムの見直しによって、高効率化しているという。これにより、BHP-F37JDKなど寒冷地向けタイプ3機種では、年間給湯保温効率(JIS)3.2を実現した。

 従来どおり、最低外気温がマイナス25℃まで下がる寒い地域でも、80℃の高温沸き上げに対応する。また、「ふろ追いだき配管」を清潔に保つ「ステンレス・クリーン」も継続採用している。

 このほか、水道水をタンクにため、沸き上げた後に給湯する減圧弁方式を採用したタイプでは、寒冷地向けとして同社初となるタンク容量560Lの大容量タイプ「BHP-F56JUK」や、一般地向けとして運び込みやすく設置しやすいスリムタンクを採用した「BHP-FC37JU」なども新たに発売される。

 



タイプ品番タンク容量本体価格発売予定
フルオート
ナイアガラ出湯
水道直圧給湯方式
寒冷地BHP-F46JDK460L992,250円6月15日
BHP-F37JDK370L908,250円
フルオート
減弁圧方式
BHP-F56JUK560L1,013,250円
BHP-F46JUK460L908,250円
BHP-F37JUK
370L824,250円
一般地BHP-FC37JU370L803,250円
給湯専用
減弁圧方式
BHP-ZA46JU460L761,250円
BHP-ZA37JU370L677,250円
BHP-Z46JU460L740,250円
BHP-Z37JU370L656,250円

 






(小林 樹)

2012年6月5日 13:53