富士電機、太陽光発電用電力計4万台以上を無償交換

~発電量を実際よりも少なく計量、精算が必要な場合も

 富士電機は1日、家庭用太陽光発電設備に使用される普通電力量計で、実際の発電量よりも少なく計量される不具合があると発表した。該当するのは、2008年から2010年に製造された逆回転阻止装置付きの製品で、合計42,098台。対象製品は工事費も含めて無償交換する。

 普通電力量計は、太陽光発電装に付属する装置で、家庭の電力使用量や電力会社への販売電力量を計量する。電力会社と余剰購入契約を結んでいる場合、電力の流れる方向が変わったときに、電力量計に内蔵された計量用円盤が逆回転しないようにする逆回転阻止装置が内蔵されている。

 今回の不具合は、この逆回転阻止装置が動作不良を起こし、実際の電力使用量や電力販売量を少なく計量するという。

 対象製品の確認の方法は、電力系本体に記載されている製造会社名が「富士電機システムズ」であること、型番が下記の一覧に該当すること、製造年が2008年から2010年の間であることの3点。なお、製造年については、2009年の製品はすべて対応するが、2008年と2010年の製品は一部となっており、製造番号で確認する必要がある。

 製品交換は、富士電機または電力会社にて行なう。また、下記の電力料金の精算が必要な場合は、電力会社が対応する。

 なお、不具合のある逆回転阻止装置は、同社製の電力計に内蔵されているほか、単体の部品として、北海道電力、東京電力、中部電力、四国電力に販売されている。この場合は、各電力会社から直接連絡される。各電力会社からも、管内のユーザーに向けて告知が行なわれている。

【富士電機 電力量計お客様相談窓口】
Tel.0120-713-170 (平日9時~19時、土曜日9時~17時、日祝休み)

【不具合該当機種名】F11F-R、F12F-R、F13F-R、F21F-R、F21WF-R、F22F-R、F22WF-R、F23F-R、F24F-R、F25F-R、F31F-R、F31WF-R、F32F-R、F32WF-R、F33F-R、F34F-R、F37WF-R、F42F-R、F43F-R

電力量計の確認方法
余剰購入契約を結んでいる場合の電力量計量のイメージ(中部電力)





(伊達 浩二)

2012年6月4日 00:00