2月の家電出荷額、省エネ志向や寒波による暖房需要で8カ月ぶりにプラス

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2012年2月の国内家電出荷額を発表した。金額は前年同月比3.7%増の1,573億円で、8カ月ぶりのプラスとなった。JEMAでは、節電志向の高まりによる省エネ製品の需要増加や、寒波による暖房の需要の増加が、好調だった昨年を上回る後押しをしたとみている。

 製品別では、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、炊飯器といった主要部門で、金額、台数共に昨年の水準を上回った。

 冷蔵庫の出荷額は前年同月比16%増の251億円で、2カ月連続のプラス。出荷台数は同5%増の27万5千台で、7カ月ぶりのプラスとなった。特に好調だったのは全体の約4割を占める「401L 以上」の大型タイプで、同21.3%増と、2カ月連続の2桁増を記録した。

 洗濯機の出荷額は同14.3%増の237億円で、6カ月連続のプラス。出荷台数は同4.9%増の27万5千台で、2カ月ぶりにプラスとなった。中でも好調なのが洗濯乾燥機で、台数ベースでは6カ月連続で2桁増を記録している。洗濯乾燥機の出荷台数のうち、8割強を容量8kg以上が占めるという。

 エアコンの出荷金額は同0.5%増となる403億円で、好調だった前年並みの水準。出荷台数は同5.2%増の51万2千台で、8カ月ぶりにプラスに転じた。

2月の国内出荷額では、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、炊飯器といった主要部門で、金額、台数共に昨年の水準を上回った





(小林 樹)

2012年3月26日 15:37