リンナイ、ガスと電気を組み合わせた給湯/暖房システム「ECO ONE」

 リンナイは、ガスと電気を組み合わせた「ハイブリッド給湯・暖房システム ECO ONE」シリーズを全5機種を4月23日より発売する。戸建住宅向けと集合住宅向けが用意され、価格は682,500円~803,250円。

「ハイブリッド給湯・暖房システム ECO ONE」戸建住宅向け、熱源機・タンク一体タイプ(100L仕様)803,250円集合住宅向け 熱源機・タンクセパレートタイプ(50L仕様)682,500円

 ガスと電気を組み合わせた給湯器「ECO ONE」の新製品。高効率のガス給湯器「エコジョーズ」と、電気で動くヒートポンプユニットを組み合わせており、ガスや電気だけの給湯器と比べて効率良く給湯できる点が特徴。シャワーや湯張りなどの給湯だけでなく、床暖房や浴室暖房などの温水暖房にも対応する。

高効率のガス給湯器「エコジョーズ」と、電気で動くエアコン用のヒートポンプユニットを使い分けることで、ガスや電気だけの給湯器と比べて効率良く給湯できるという

 新製品では、一次エネルギー効率で“業界最高レベル”となる125%を達成した点が最大の特徴。一次エネルギー効率とは、種類の異なる給湯器の直接比較を可能とするために、条件を揃えた計測を行なう「住宅事業建築主の判断基準」において採用されている評価方法で、使用エネルギーを化石燃料の使用量に換算した割合を指す。一次エネルギー効率が高い機種は、燃料の種類に関わらず省エネ性能が高いことを表しているという。

 ECO ONEの新モデルでは、一次エネルギー効率125%を達成。これは、従来機種や最新のエコキュートの一次エネルギー効率112%を大きく上回る数字で、北海道を除いた全国各地に設置した場合においても、一次エネルギー効率が110%を超えるという。

 従来のガス給湯器を設置した場合に比べると、給湯コストは約60%、CO2排出量は約半分に低減できるという。

 また、エコキュートと比べてタンクユニット容積は約25%低減している。新シリーズでは、従来より展開していた戸建住宅向けに加え、集合住宅への施工を可能にするPS設置タイプもラインナップに加わっている。

年間CO2排出量は従来のガス給湯器と比べ約半分に低減している電気温水器や石油給湯器に比べても給湯コストは約2万円少ないエコキュートに比べてタンクユニット容積が少なく、狭い場所にも設置できるという

 別売りの「インターホンリモコン」では、ガスと電気の使用割合を表示する「ハイブリッドモニター」機能を搭載。エネルギーの使用量が簡単に確認できる「エネチェック機能」や、住宅用太陽光発電パネルを搭載してる家庭に便利な「太陽光発電モード」機能を備える。太陽光発電モードでは、太陽光発電の売電を優先するため、指定時間内のヒートポンプの運転を自動で停止するというもの。

 インターホンリモコンは、浴室用と台所用がセットになっており、希望小売価格は47,250円。

別売りの「インターホンリモコン」。浴室用(左)と台所用(右)がセットになっており、希望小売価格は47,250円ガスと電気の使用割合を表示する「ハイブリッドモニター」機能





(阿部 夏子)

2012年2月8日 17:13