11月の家電出荷額、5カ月連続で昨年を下回る

~洗濯乾燥機は3カ月連続で2桁増の好調

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2011年11月の家電出荷額を発表。国内出荷額は1,745億円で、前年同月比16.2%減と5カ月連続のマイナスとなった。

 JEMAでは、昨年の同月は家電エコポイント制度変更の影響から駆け込み需要が増しているため、その反動で昨年を下回ったとみている。しかし、11月度の出荷額は、過去10年間の同月度と比べれば、昨年に次いで2番目に高い金額となっている。

 製品別ではエアコンと冷蔵庫の落ち込みが激しく、いずれも前年同月比で30%前後の大幅マイナスとなった。電子レンジ、炊飯器も、それぞれ昨年同月を下回った。

 エアコンは金額ベースと台数ベースで5カ月連続のマイナス。金額では同比33.9%減の343億円、台数では同比28.2%減の41万1千台だった。ただし11月の出荷台数としては、1972年以降、2番目に多いという。

 冷蔵庫は、金額ベースで同比30%減の305億円、台数ベースで同比26.7%減の30万5千台。金額ベースで5カ月連続、台数ベースで4カ月連続のマイナスを記録した。

 いっぽう引き続き好調だったのは洗濯機で、出荷額は同比13.9%増の258億円、出荷台数は同比3.5%増の39万9千台と、8カ月連続のプラス。特に、乾燥機能付きの洗濯乾燥機が好調で、金額ベースで同比27.1%増の157億円、台数ベースで同比27.2%増の14万2千台と3カ月連続の2桁増を記録している。

2011年11月の家電出荷額





(小林 樹)

2011年12月26日 16:13