パナソニック、エコナビ搭載のドラム式洗濯乾燥機「プチドラム」

イメージキャラクターを務める土屋アンナさんと同日に発表した卓上型食器洗い乾燥機「NP-TCR1」(左)と、「プチドラム NA-VD210L」(右)

 パナソニックは、エコナビ機能を搭載したドラム式洗濯乾燥機「プチドラム」2機種を3月10日より発売する。本体カラーがホワイトの「NA-VD110L」と、コモンブラックの「NA-VD210L」の2機種で価格はオープンプライス。店頭予想価格はNA-VD110Lが15万円前後、NA-VD210Lが16万円前後。NA-VD210Lは、独身アラサー(30代前後)世代をターゲットとした家電製品シリーズ「NIGHT COLOR」のラインナップに加わっており、NA-VD110Lとは、本体カラーのほかに運転音が異なっており、NA-VD210Lの運転音の方が1dB小さい。

 洗濯容量6kg、乾燥容量3kgのドラム式洗濯乾燥機。マンションなどの洗濯機スペースにも設置できるように、本体サイズを600×600mm(幅×奥行き)の「マンションサイズ」にしたプチドラムの新モデル。プチドラムは、4月の発売以降、当初の計画の約1.2倍の売り上げを記録するなど好調で、購入者の多くは単身や夫婦2人などの少人数世帯が占めるという。

コモンブラックの「NA-VD210L」従来タイプの洗濯機と並べておいたところ。左から縦型洗濯機、プチドラム、ななめドラム60cm×60cmという「マンションサイズ」が受けて、売上は当初の予定の1.2倍になったという
ホワイトの「NA-VD110L」扉を開けたところ操作パネル

 新モデルでは、当初のコンセプトはそのままにセンサーで運転状態を検知、自動で消費電力を削減する「エコナビ機能」を搭載したほか、部屋干し時間を短縮する「部屋干しコース」を新たに搭載した。

 エコナビ機能では、洗濯物の重さを検知して、衣類の量や水分の抜けやすさを検知し、水量や工程時間を自動で調整する「布量センサー」と、ドラム内の温度で乾燥具合を検知し、乾燥工程を自動で設定する「乾燥センサー」を搭載。最大で消費電力を約7%、使用水量は約6%カットできるという。

 運転コースでは、プチドラムのメインターゲットである20~30代の少人数世帯にニーズが多い「部屋干し」コースを新たに搭載した。同社によると、30代の1人暮らし世帯では、洗濯後に外干しするよりも部屋干しする人が多く、その際のニオイや乾燥時間に不満を持っている人が多かったという。その一方、洗濯から乾燥まで毎回通し運転する人は少なく、衣類の種類や天候などによって乾燥機能を使い分けている人も多いという。

 これらの調査を受けて新モデルでは、脱水後に温風をあてることで部屋干し時の乾燥時間を従来の半分以下にする「部屋干し」コースを搭載。脱水後の工程に温風と送風工程を加えることで、乾燥率を約90%まで高め、部屋干し時の乾燥時間を従来の19時間から約6時間に抑えられるほか、乾燥時間の短縮により部屋干し時に発生する特有のニオイを抑えられるという。

センサー検知で工程を自動調整する「エコナビ」機能を新たに搭載する脱水後に温風をあてることで部屋干し時の乾燥時間を従来の半分以下にする「部屋干し」コース

 本体サイズは596×596×920mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は72kg。NA-VD110Lの運転音は洗濯時32dB/脱水時42dB/乾燥時45dBで、NA-VD210Lは各1dBずつ小さい。乾燥方式はヒーター式。

プチドラムのユーザーでもあるという土屋さんは、「運転音の小ささが良い!」と製品を絶賛していた

 会場にはイメージキャラクターを務める土屋アンナさんも登場。土屋さんはプチモデルのユーザーであることを明かし「とにかく運転音が小さくて良い。子供が出し忘れた運動着なんかもあっという間に洗濯・乾燥できるし気に入っています」と話した。

 なお、パナソニックでは同日に発表した卓上型食器洗い乾燥機「NP-TCR1」とプチドラムを少人数世帯向けの「プチ家電」と定義し、積極的な製品展開やプロモーションを行なっていくという。






(阿部 夏子)

2011年12月6日 15:19