震災被害の相馬共同火力、12月の発電再開を目指す
~来年夏には200万kWに復帰し、東京/東北電力に供給
太平洋岸にある「B」のマークが相馬共同火力の位置。(7月29日公開の東北電力決算資料から) |
相馬共同火力発電は1日、東日本大震災で被害を受けた新地発電所について、復旧の方針を発表した。
2011年12月頃に一部発電を再開し、2012年夏にフル出力(100万kW×2)での発電を目標とする。ただし、今後の復旧工事・点検の状況、港湾の復旧状況等により上記目標は変動するとしている。
相馬共同火力発電は、東京電力と東北電力が共同出資して、福島県相馬市に設立された。1994年に、石炭を燃料とする新地発電所1号機(100万kW)が発電を開始している。現在は、新地発電所2号機(100万kW)も設置され、東京電力と東北電力に、100万kWずつ電力を供給していた。
新地発電所は、東日本大震災の際に1号機は定期点検で停止中、運転中の2号機が自動停止した。その後の津波により、発電設備が甚大な被害を受け、1号機/2号機とも停止している。
(伊達 浩二)
2011年9月2日 18:39
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