東北電力、東京電力から235万kWの送電が可能に

~「いわき幹線2号」の修理が29日に終了

 東北電力は24日、東日本大震災の影響で停止していた送電線「いわき幹線2号」が29日に復旧する見込みと発表した。

 これにより、東京電力から東北電力へ送電できる容量が、110万kWから235万kWへ拡大する。実際に受電する融通量は、東京電力の需給状況も踏まえて、東京電力と協議するとしている。また、これに伴い、常磐共同火力勿来発電所と東京電力信濃川発電所で行なっていた接続方法の変更を通常の状態に戻す。

 東北電力は、東日本大震災によって、太平洋岸の発電所が被害を受けた。また、7月の豪雨によって被害を受けた水力発電所の復旧も遅れている。東北電力管内で冬期に増加する電力需要に備えるためにも、東京電力からの送電容量の増加が課題となっていた。

東京電力と東北電力の連系イメージ図





(伊達 浩二)

2011年8月25日 00:00