三洋、デュアル空間清浄システム搭載の加湿空気清浄機

加湿空気清浄機 ABC-VWK71C

 三洋電機は、適用床面積33畳のウイルスウォッシャー搭載「加湿空気清浄機 ABC-VWK71C」を9月1日より発売する。希望小売価格は6万円前後。

 脱臭効果やウイルスや菌の抑制効果がある「ウイルスウォッシャー」機能を搭載した加湿空気清浄機。ウイルスウォッシャーとは、同社独自の電解水技術で、水を電気分解を施し、次亜鉛素酸、OHラジカルといった物質を生成。これらの物質と空気を接触させることで、脱臭・ウイルス抑制を行なうという。

 同社では、これまで適用床面積14畳タイプの加湿空気清浄機を展開していたが、リビングとダイニングが一体化したLDKタイプの住宅が増えたことで、部屋当たりの面積が従来より広くなったとし、今回初めて適用床面積33畳の大型タイプを発売する。

本体上部前面パネルを外したところ2つの空気清浄フィルターが内蔵されている

 空気清浄機の機能では、電解水をミスト状にして室内に放出する「除菌電解ミスト」と、本体に吸い込んだ空気を電解水で除菌する「除菌電解エレメント」の2つの空間清浄システムを搭載する。ミストで室内の空気を除菌・脱臭、さらに吸い込んだ空気を電解水を含んだエレメントを通して除菌、脱臭するという。2つの空間清浄システムを組み合わせたことで、空気清浄フィルターのみの運転と比べ、脱臭スピードは約1.5倍速くなったという。

本体カットモデル空気清浄フィルターの奥に電解水で除菌する「除菌電解エレメント」が設置されている除菌電解ミストは本体上部より放出する

 また、室内の空気をより効率的にきれいにするため、本体にはニオイとホコリの2つのセンサーと、気流をコントロールする2つのルーバーを搭載する。センサーが汚れを感知すると、まず本体上部の上下ルーバーが汚れを狙って角度を設定。その後、送風口内部に設置された左右ルーバーが、汚れを吸い込んだ量に応じて、気流をコントロールするという。上下ルーバーのみの時と比べると、吸塵スピードは約1.4倍になったという。

 室内の空気の状態は前面パネルに赤(汚い)、オレンジ(清浄中)、緑(きれい)の3色で表示される。

ニオイセンサーとホコリセンサーはパネルの内側に設置されているセンサーに応じて角度を決定する上下ルーバー吹き出し口の中には左右の気流を制御する左右ルーバーが内蔵されている
汚れを感知すると前面パネルのライトが赤く光るライトがオレンジになると少しきれいになってきたという印緑は室内の空気がきれいな状態を示す

 加湿方法は、フィルター気化式を採用。電解水を使って加湿するため、内部トレイのヌメリやニオイを抑えることができるという。また、衛生面の観点から、従来はフィルターの一部をトレイの水に浸すことで、水を吸収していたが、新モデルでは、回転ディスクの周りから水をくみ上げて、フィルターに吸収させる方法を採用。フィルターが水に浸かり続けることがないため、加湿機能を使わない時期でも衛星的に保てるとする。フィルターは着脱可能で、もみ洗いに対応しており10年間交換不要とする。

本体内部の回転式のフィルター。ここで空気の除菌と加湿を行なう電解水はディスクの側面からくみ上げられて、フィルターにかけられる給水タンクは本体側面から取り出す。容量は4L

 運転モードでは、部屋の明るさに応じて省エネ運転を行なう「光センサー&エコ自動」運転を搭載する。光センサーで室内を感知し、部屋が暗くなると風量や表示部の光量を抑えた運転を行なうほか、室内の空気がきれいな状態が1時間以上続くと自動的に間欠運転に切り替わって、消費電力を抑えるというもの。

 本体サイズは398×308×600mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約12kg。1分間当たりの最大風量は7.1立方mで、8畳当たりの空気清浄時間は約9分。最大消費電力は78W。1時間当たりの最大加湿量は720ml。加湿タンクの容量は約4L。本体カラーはメタリックブラウンとシャンパンゴールド。

 適用床面積28畳の「ABC-VWK60C」も同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は55,000円前後。ABC-VWK60Cには左右ルーバーは搭載されていない。1時間当たりの最大加湿量は650ml。本体カラーはホワイト。

「ABC-VWK71C」メタリックブラウン「ABC-VWK60C」ホワイト




(阿部 夏子)

2010年8月20日 14:38