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「cc」と「ml」は同じ量? 単位が2つある理由、言えますか?

料理をしていると、計量の単位に出てくる「ml(ミリリットル)」と「cc(シーシー)」。「これって同じ量じゃなかったっけ?」「どうして2つ単位があるんだろう?」と思ったことはありませんか?今回は、なぜ2つの単位があるのかについて、調べました。

 

どちらも最初の基準は「m(メートル)」

mlもccも、同じ体積を示す単位です。そしてどちらも基準になっている単位は「m(メートル)」で、世界中の長さの単位を統一する目的で、1791年にフランスで定められました。地球の北極点から赤道までの距離の1000万分の1を、1メートルとしましたが、実際に計測したのではなく、オランダ・ダンケルクから、スペイン・バルセロナの距離を元に、計算して求められています。だから、地球1周は4万kmなんですね。

 

mlの基準は「L(リットル)」

mlは、「L(リットル)」に、1000分の1の意味をもつ「m(ミリ)」を付けたもので、1Lの1000分の1の意味です。もともとリットルは、1793年に1立法デシメートル(dm3)として定められた単位で、1mの10分の1、つまり10cmの立方体という意味でした。

 

ccの基準は「cm(センチメートル)」

ccは、メートルの100分の1を示す「cm(センチメートル)」の立方体、立方センチメートルのことを指します。フランス語では「centimètre cube」、英語では「cubic centimetre」と言い、頭文字をとって「cc」としました。しかし現在ccは、国際単位系では認められておらず、mlを使うべき、とされています。

 

まとめ

同じことを示す単位が、どうして2つあるのかと思って調べてみましたが、どちらも元々はメートルが基準であることが分かりました。しかし結局は、mlはリットルが、ccはセンチメートルが基準になっているために、2つできてしまったというわけですね。どちらも体積の単位ですので、意味としての違いはないと分かり、正直ホッとしました。料理のレシピでは、どちらも使われていますので、知っていて損はないトリビアではないかと思います。

 

qufour(クフール)編集部

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