日立、手入れがしやすくなった「2段ブーストサイクロン」

~運転音は業界最小の53dB
2段ブーストサイクロン CV-SR3300

 日立アプライアンスは、手入れのしやすさを向上させたサイクロン式掃除機「2段ブーストサイクロン CV-SR3300」を7月25日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は8万円前後。

 集じん部を2段階に分けた独自の「2段ブーストサイクロン」機構を搭載したサイクロン式掃除機。2段ブーストサイクロンは、集塵部がサイクロン室とダストケースの2つに分かれており、本体で吸い込んだごみは、まずサイクロン室でごみと空気を遠心分離させる。遠心分離した空気とごみを、ダストケース入り口で再加速し、圧縮する。これにより、ごみの容量が小さくなり、ごみ捨ての頻度を軽減できるほか、ごみ捨て時にごみが周囲に舞うのを防げるという。

 CV-SR3300ではこれらの基本機能を継承しつつ、使い勝手を向上させるため集塵部に新たな機構を搭載した。まず、サイクロン室を簡単に取り出せるように、上部に収納式のハンドルを設置。さらに、ごみが付着した部分を触らずに蓋の開閉ができるように、ハンドルを持ったままサイクロン室の開閉ができるようにした。サイクロン室内部の内筒も、手入れがしやすいよう着脱や組み立てを楽に行なえるように改良している。

2段に分かれた独自の集塵部を採用した「2段ブーストサイクロン」機構手入れのしやすさに配慮してサイクロン室に収納式のハンドルを新たに搭載した

 排気については、モーターの周囲を覆う「高気密モーターケース」と「高集塵フィルター」による独自の排気構造を採用。掃除機の捕集性能については、国内で統一した測定方法などは存在しないが、日立ではドイツの第三者機関に評価を依頼。それによると、粒子径0.3~10μm(マイクロメートル)の排出塵埃量の測定において99.999%の捕集率を実現したという。

 静音性については、風切り音を抑えたファンモーターを新たに搭載したほか、風路やヘッド部のブラシ回転部分の歯車の構造を見直した。これにより運転音は、従来機種に比べ約6dB小さい53dBで、同社によると業界最小だという。

 ヘッド部分は、フローリングでの拭き掃除機能を強化した。ブラシの植毛量を増やした「高密度回転ブラシ」を採用したほか、軸の回転力を従来より約20%向上させた。これによりフローリングに付着した菌まで拭きとることができるという。

気密性の高いモーターケースと、集塵フィルターによってきれいな排気を実現しているというヘッドブラシはブラシの密度を向上させたほか、高性能モーターによりブラシの回転率を向上させた

 運転モードでは、床質などをセンサーで感知してパワーを自動でコントロールする「[eco]これっきりボタン」、ヘッドを動かさない状態でいると自動でパワーを落とし、一定時間後自動で運転停止する「アイドリング&ストップ」機能などを備える。

 本体サイズは276×405×284mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.4kg。最大消費電力は1,000W。本体カラーはパールレッド、ホワイトシャンパン、ラベンダー。

ホワイトシャンパンラベンダー




(阿部 夏子)

2010年7月1日 00:00