日立、“2段ブースト”で吸引力が長持ちするサイクロン掃除機

~ゴミと空気を遠心分離、ゴミ捨て頻度の低減にも効果

CV-RS3100
 日立アプライアンスは、吸引力を長持ちさせ、ゴミ捨ての頻度も抑えられるサイクロン式掃除機「CV-RS3100」を、8月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。

 吸込仕事率460Wのサイクロン式掃除機で、空気の流れを2段階に加速する「2段ブーストサイクロン」という機構を搭載した点が特徴。吸引力を長持ちさせ、ゴミ捨ての頻度を抑える効果がある。

空気の流れを2段階で加速する「2段ブーストサイクロン」の構造。本体内にゴミを吸い込んだ際に1度加速し、空気とゴミを遠心分離。さらに、ダストケースの入り口で再度加速し、ゴミを圧縮する
 「2段ブーストサイクロン」では、まず本体内に吸い込んだ空気の流れを加速する仕組みになっている。これにより、本体内にサイクロンを発生させて、空気とゴミを遠心分離することで、吸引力を維持する効果があるという。

 遠心分離したゴミと空気は、「2段ブーストサイクロン」により、ダストケースの入り口でもう一度加速される。この結果、ゴミが圧縮されるため、より多くダストケース内に捕集でき、ゴミ捨ての頻度を減らすことができる。また、ゴミ捨て時はワンタッチでフタが開くため、ゴミに手を触れることなく捨てられるという。

 排気をクリーンにするために、フィルターには0.3μmの微細なチリを99%捕集する「高集じんフィルター」や、花粉やダニといったアレル物質を捕らえて活動を抑制する「アレルオフフィルター」など、複数のフィルターを搭載。また、吸い込んだ空気を本体側面と後方に分散して排気する「分散排気」も採用することで、ホコリやチリが舞い上がりにくくなっている。

 なお、フィルターの手入れの時期には、本体内部のランプが赤く点滅する(通常は青ランプ)。

ゴミと空気を遠心分離しているイメージ図。ゴミと空気とが遠心分離されるため、フィルターにゴミが詰まりにくくなり、吸引力が長持ちするという吸引力の持続性に関する試験結果
ダストケースの前で、空気の流れを再度加速。これによりゴミが圧縮できるため、より多くゴミを捕集でき、ゴミ捨ての頻度が低減できるというフィルターの手入れ時期には、本体の光サインが青から赤へ変化する
排気をクリーンにするため、0.3μmの微細なチリを99%捕集する「高集じんフィルター」など、複数のフィルターを搭載する

 ヘッドには、従来モデルの「CV-RS300」よりもゴミの取れ幅が広い「ワイドごみハンターヘッド」を新たに採用。繊維ゴミの取れ幅は、従来の約22cmから約29cmへと広がり、より広範囲にゴミが取れるようになった。

 従来機種からは、床面の質や操作力に応じて、パワーを自動でコントロールする「これっきりエコボタン」を継承。床上のチリも吸引する「チリとりフラップ」も備えている。また、運転状況やブラシの回転速度を光で知らせるパワーモニターも継承するが、従来のヘッド上部からヘッドとパイプの接合部へ位置が移っており、また形状も円形に変わっている。

 本体サイズは276×405×284mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は5.3kg。集塵容量は400ml。運転音は約45~55dB。最大消費電力は1,000W。本体カラーはパールホワイト、アクアマリン、ルビー。

綿ゴミの取れ幅を、従来の約22cmから約29cmへと拡大した。床面に応じて運転を切り替える「これっきりボタン」、運転状況を光の色で知らせる「パワーモニター」も継承する

CV-RP2100
 このほか、紙パック式の新モデル「CV-RP2100」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後。従来機種CV-RP2000からは、ゴミの取れ幅が広い「ワイドごみハンターヘッド」を新たに搭載した点が特徴となる。

 本体サイズは285×375×246mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は5.0kg。運転音は約45~55dB。最大消費電力は1,000W。紙パックは「こぼさんパック GP-2000FS」が1枚同梱される。本体カラーは、シャンパン、ルビー。

 




(正藤 慶一)

2009年8月20日 17:41