日立、温風で巻き髪を作るマイナスイオンヘアードライヤー
ふわまき DR-N6010 |
女性に人気の巻き髪を温風で作るマイナスイオンヘアードライヤー。一般的に、巻き髪を作るときは高熱のプレートを髪に直接当てて、髪にクセをつけるヘアーアイロンがよく用いられている。ヘアーアイロンは髪に直接高熱のプレートを当てるため、髪が傷みやすいという問題があった。
そこで、同社では、髪へのダメージを少なくするために、プレートの熱ではなくてドライヤーの温風を利用して巻き髪を作る「風まきアイロン」機能を新たに開発した。
ヘアスタイルの多様化に伴って売り上げが好調なヘアアイロン。だが、髪が傷みやすいという問題があった | 温風で熱を加えることによって、ムラが少なくなるという。左がヘアアイロンで髪を巻いている時の温度分布、右がDR-N6010 |
本体はカールタイプのヘアアイロンと同様の形状を採用しており、髪を抑えるクリップも付属する。電源を入れると、約100℃の温風が本体内側から発生し、髪にクセをつける。温風で熱を加えることで熱が偏ることなく、髪全体を温めることができ、均一で柔らかなカールを作ることができるという。また、ヘアアイロンのように予熱の必要がないため、時間の短縮にもなるとしている。
また、髪へのダメージを抑えるために、本体にマイナスイオン発生機構を搭載している。使用時には筒部分に設けられた4つのイオン吹き出し口からイオンが発生するため、髪の水分量を維持しながらセットできるとしている。
製品と付属品のカーラー | カールタイプのヘアアイロンと同様の形状を採用している | 操作ボタン。風量はHIGH/CARE/COOLの3段階で調節できる |
製品パッケージ | 専用のスタンドが付属する | 風巻きアイロンを取り外したところ |
髪のトップやサイド部分をセットする専用のカーラーも付属する。カーラーは、本体の筒部分にセットし、温風で約30秒温めてカーラーを約65℃まで温める。その後、カーラー内部に残った熱で髪にクセをつけるというもの。通常のカーラーよりも蓄熱効率を高めるために内部にフィンを設け、加熱効率の良いアルミシートを採用している。
使用するときは本体の筒部分に差し込んでカーラー本体を温風で温める。カーラーには適温を感知すると、色がピンクに変わる適温マークが付いている | 適温になったカーラーを頭頂付近の髪に巻いていく | カーラー表面には面ファスナーが採用されているため、止めピンなどを使う必要はない |
頭にカーラーをセットした状態で、サイドの髪をセットできるので時間の短縮にもなるとしている | 約20~30秒温風を出すと、髪にクセがついて巻き髪ができる | 仕上がり |
使いやすさの面では、止めピンなどを使用しなくてもカーラーが髪に固定するように、外側の素材に面ファスナーを採用したほか、適温になると色が変わる「適温マーク」を設けた。また、カーラーを温めている時に便利な専用スタンドが付属する。カーラーの種類は直径35mmと40mmの2種類が各2本づつ付属する。
温風でカーラーを温めることでカーラーがムラなく均一に温まるという | 蓄熱効果を高める内部構造を採用しているため、3分後もカーラー内部に熱が残っている |
直径40mmと35mm。2種類のカーラーが付属する | 髪が固定しやすいように表面には面ファスナーを採用している | 蓄熱効率を高めるために内部にはフィンが搭載されている |
そのほか、本体には髪の流れを整えるために使用する「ブローブラシ」が付属する。
本体サイズは50×300mm(直径×長さ)で、アイロン装着時の重量は約370g。消費電力は600W。本体カラーはブラック。
下位機種として直径35mmのカーラーとブローブラシを省略した「DR-N6000」を同時発売する。希望小売価格は14,700円。本体カラーはホワイトとピンクの2色。
九州日立マクセル株式会社 開発本部 寒竹 真由美氏 |
製品の開発に関わった九州日立マクセル株式会社 開発本部 寒竹 真由美氏は、「こんな製品があったら良いのにね。という女性同士の世間話から生まれた製品。髪へのダメージや、製品の使いやすさなどとことん女性目線にこだわった製品です」と製品についての想いを語った。
(阿部 夏子)
2009年7月31日 15:53