5月の家電出荷額は前年同月比0.2%減の1,059億円

~エコポイントの影響で冷蔵庫は10.7%増加

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2009年5月の家電製品の国内出荷金額を発表。国内出荷金額は前年同月比0.2%減の1,059億円で、4カ月連続で対前年割れとなった。

 製品別で好調だったのが冷蔵庫で、同10.7%増の319億4,100万円となった。冷蔵庫はこれで6カ月連続のプラスとなる。JEMAでは、5月15日から開始されたエコポイント制度の影響で、10%を超える成長につながったと指摘している。また、特にポイント付与率が高い501L以上の大型クラスが好調で、同94.9%の大幅な伸長となった。

 炊飯器(同3.5%増の71億9,600万円)は4カ月ぶりのプラスとなった。特にIH式が好調で同6.6%の293,000台を売り上げており、2カ月連続のプラスとなった。掃除機(同3.4%減の68億4,700万円)は、金額ベースではマイナスだが、台数ベースでは、同1.7%増の358,000台となり3カ月ぶりのプラスとなった。

 台数ベースでは、洗濯機(同4.2%減の311,000台)は2カ月ぶりのマイナスとなったが、洗濯乾燥機においては好調で、同2.9%増の93,000台を記録している。また、そのうち約8割が容量8kg以上の大型タイプとなっている。

 そのほか、電子レンジ(同12.9%減の196,000台)は9カ月連続のマイナス、IHクッキングヒーター(同6.9%減の59,000台)は2カ月連続のマイナス成長となっている。

2008年5月から2009年5月までの出荷金額の月別推移




(阿部 夏子)

2009年6月18日 13:52