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水が冷たいと脱水しにくい? 日立ドラム式は冬の洗濯も快適に
2025年9月19日 11:05
日立グローバルライフソリューションズが9月に発売するドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム BD-STX130M」は、乾燥フィルターの手入れが不要な「らくメンテ」構造を継承しながら、毎日の洗濯を快適にする2つのアップデートが行なわれた。
まずは従来から搭載する「AIお洗濯」が進化し、脱水が弱く感じられやすい冬場もしっかり脱水できるように。さらにP&Gと共同開発した「すすぎ剤(レノアクエン酸 in)」コースの追加により、気になるニオイを洗い流したあとに柔軟剤を投入することで、香りをより楽しめるようになった。
このほか、操作部がプッシュボタン式の「BD-SX130M」(BD-STX130Mは液晶タッチパネル)には、新色のダークグレーを採用。トレンドのグレージュやモルタル系のインテリアにはもちろん、ホワイト基調の空間にも調和するデザインとなっている。
冬は脱水が弱まる? しっかり脱水で部屋干しも外干しも快適に
同社が実施したアンケートでは、脱水具合に不満を感じる人が夏場に比べて冬場に多いことがわかった。原因は、水温が低くなると水の粘性や表面張力が高まり、衣類と水の吸着力が高まることにあるという。
「AIお洗濯」は、布量、布質、水硬度、水温、洗剤の種類、布動き、汚れの量、すすぎ具合、脱水具合の9つをセンシングし、その結果から水位、洗剤量、洗い方、回転数、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間などを調節して効率よくキレイに洗濯する機能。
これを進化させ、水温が低いと検知した場合に自動で脱水時間を延長することで、寒い冬場にもしっかり脱水できるようにした。同社の実験では、13kgの衣類を低水温で洗濯し脱水した場合、「AIお洗濯」をオンにしたものとオフにしたものでは、衣類に含まれる水分量に600mlのペットボトル1本分の差が出たという。
同社によると、ドラム式洗濯乾燥機の購入者でも洗濯物を外干し、部屋干しする人は多いため、冬場にもしっかり脱水することで、季節を問わず快適に洗濯できるようになるとしている。
ニオイを剥がしたあとに柔軟剤投入で香り楽しめる
新採用の「すすぎ剤(レノアクエン酸 in)」コースは、P&Gのすすぎ消臭剤「レノアクエン酸 in」専用のコースで、1回目のすすぎですすぎ剤を投入、2回目のすすぎで柔軟剤を自動投入する。すすぎ剤の効果で衣類に付着したニオイを落としたあとに柔軟剤を投入することで、柔軟剤の香りをより楽しめるという。
同コースは「ハピネスアップ」アプリから本体にダウンロードすれば利用可能。レノアクエン酸 inは柔軟剤の手動投入口に入れておく。
P&Gによると洗濯しても落ちない衣類のニオイは、金属イオンによる「蓄積ニオイ」が原因。金属イオンは糊のような粘着性のある物質で、汚れを繊維に吸着させ、ニオイを蓄積する。従来は金属イオンに働く洗剤がなかったが、レノアクエン酸 inは酸性のクエン酸と、クエン酸の働きを活性化する成分を配合することで、金属イオンによる蓄積ニオイを引きはがすという。
さまざまな空間に合うグレー
多様化するサニタリー空間に合わせ、新色のダークグレーを採用した「BD-SX130M」。圧迫感を与えず、かつ陰影のメリハリが際立つ明度を吟味して採用。色調は部品ごとに細かく調整し、マットな仕上げと調和するCMF(color、material、finish)を目指したという。
フォルムはかたまりの一部のみをカットしたシンプルな造形処理に留め、長く愛用できるようなデザインに仕上げている。樹脂や鋼板には再生材を積極採用し、環境にも配慮している。
新製品の店頭予想価格は、操作部が液晶タッチパネルの「BD-STX130M」が45万円前後、プッシュボタン式の「BD-SX130M」が42万円前後。いずれも洗濯容量13kg、乾燥容量7kg。










