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自宅周辺の降雨量も計測できる「ウェザーステーション」

 netatmo(ネタトモ)は、気温、湿度、CO2濃度などを自動計測する「ウェザーステーション」を発売した。希望小売価格は19,407円(税抜)。

ウェザーステーション
iPhoneやiPadのアプリと連携する

 屋内用と屋外用の2つのモジュールで環境データを計測する気象ステーション。屋内では気温や湿度に加え、CO2を計測する。屋外では気象状況をリアルタイムで把握できる。

 iOS用アプリと連携し、CO2レベルが軽度の頭痛を引き起こす2,000ppmの半分となる1,000ppmに達すると本体が黄色く点灯する上、アプリを通じて換気するタイミングを知らせる。またアプリでは、屋内のCO2レベルを数値のほか、濃度に応じて緑→黄→赤と色が変化するインジケーターで注意を喚起する。

 また、「IFTTT(イフト)」というサービスを利用することにより、他のIoT(Internet of Things)機器やWebサービス、ネット対応アプリと連携させることができる。

 IFTTTは、「IF This,Then That」(もし~ならば、~する)の略称で、特定の条件に当てはまること(きっかけ)が起きた場合、「屋外の気温が0℃以下になったらテキストメッセージを送る」などの事前に決めておいた処理を行なう。ルールは、IFTTTで公開されているものを選んで使えるほか、自分で作成し、登録することもできる。

 例えば、スマートフォンなどから発光色を変更できる、フィリップスのLED電球「hue(ヒュー)」やWi-Fi対応の空調機など、IFTTT対応のIoT機器と連携させ、「CO2レベルが1,000ppmを超えたら、hueを赤く光らせて換気を促す」や、「屋内の気温が30度を超えたらエアコンのスイッチを入れる」といったこともできる。

 ウェザーステーション関連のIFTTTサービスは、ユーザー登録後、「ネタトモ ウェザーステーションチャンネル」から選択できる。気温、気圧、湿度、騒音、エアクオリティ、CO2濃度に関する情報をきっかけとしたルールが作成できる。

世界150カ国の測定結果をWebアプリで閲覧できる

 世界150カ国で利用されているウェザーステーションの測定結果は、同社の提供する無料のWebアプリで閲覧できる。Webアプリで閲覧できるのは、ユーザーが許可した屋外ユニットのデータのみで、ウェザーマップ、気温、湿度、気圧、今後1週間の予報となる。これらのビッグデータは、ネタトモのアプリ開発者として登録すると、自由に利用できるという。

ウェザーステーション用の雨量計を発売

雨量計

 また、ウェザーステーション専用の雨量計を発売した。希望小売価格は9,504円(税抜)。

 雨量を計測する製品。スマートフォンとWi-Fiを経由して連携することで、自宅周辺の降雨量を記録できる。1時間あたりの降雨量はもちろん、長期間でのデータの蓄積もできる。標準的な三脚のネジ穴を備え、庭やベランダに設置できる。ウェザーステーション1台につき、1基ペアリングできる。

 Wi-Fi経由で記録されたデータは、スマートフォンやタブレット用のアプリ「ネタトモ・ウェザーステーション」や、パソコンで閲覧できる。

 さらに、センサーが、雨の降り始め、もしくは一定量の降雨量を感知すると、警告メッセージを表示するよう設定することもできる。

 そのうえ、ニーズに合わせてカスタマイズ可能なリアルタイムでの通知や警告のほか、近隣の環境変化の傾向を日ごとや週ごとに、年ごとにグラフ化する機能も備える。

中野 信二