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パナソニックとテスラモーターズが米国で“ギガファクトリー”建設
(2014/7/31 17:16)
パナソニックとテスラモーターズは、「ギガファクトリー」と呼ばれる大規模な電池工場を米国に建築することに関して、両社が協力することを発表した。
今回の協力合意では、テスラが土地、建物、工場設備を準備し、提供・管理し、パナソニックが円筒形リチウムイオン電池セルの生産・供給、リチウムイオン電池セルの生産に必要な設備、機械、およびその他の治工具の投資を担当する。
ギガファクトリーで必要な材料の前駆体は、パートナーサプライヤーで構成されるギガファクトリーネットワーク内での生産を計画しており、テスラは、セルや他の部品を用いて電池モジュールおよびパックを製造する。パナソニックは主要パートナーとして参画し、生産スペースの半分は他の主要サプライヤーやテスラのモジュールやパックに必要なパーツを生産する予定だという。
なお、テスラによるセルの需要拡大に対応するため、日本国内のパナソニックの工場で製造されるセルについても、テスラが引き続き購入することが決定しており、今後両社は販売、運営、投資などの詳細に関して引き続き協議を続けていく。
今回のギガファクトリー建築により、スケールメリットによるリチウムイオン電池パックの製造コスト削減を実現するとともに、サプライヤーをギガファクトリー内に設置することで、梱包・輸送・関税・在庫管理に掛かるコストを削減できる。これにより、テスラの目的である大衆向け電気自動車用に必要な生産量を確保することが可能になるという。
各メーカー代表者のコメントは以下の通り。
「ギガファクトリーは今までの電池の量産方法を根本から変えます。ギガファクトリーはモデル3の市場投入を可能にするだけでなく、幅広く様々な蓄エネルギーに掛かるコストの大幅な削減を実現します」(テスラの最高技術責任者・共同創業者であるジェービー・ストローベル)
「テスラとは、いままで電気自動車の普及に向けた様々な協業を行なってきました。パナソニックのリチウムイオン電池セルは、電気自動車に必要とされる高容量、耐久性、そしてコストパフォーマンスを併せ持ちます。ギガファクトリーにおいてリチウムイオン電池セルを生産することになれば、電気自動車市場の拡大を加速させることが出来るものと確信しています」(パナソニックの山田喜彦代表取締役副社長)
同工場では、2020年までに年間35GWh相当のセルと50GWh相当のパックを製造することを計画。テスラは、ギガファクトリーにおける雇用者数は2020年までに約6,500人になると予測している。