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増税前の駆け込み需要で家電売上は3月も好調

 日本電機工業会(JEMA)は、2014年3月の国内出荷実績を発表した。

 出荷額は2,418億円で、前年同月比で19.1%増となり、10カ月連続で前年を上回った。4月の消費税率引き上げを前にした駆け込み需要は旺盛だが、引き上げ前の需要が一段落したことと、昨年3月が好調だったこともあり、伸び率は低くなっている。

 製品別では、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、炊飯器などほとんどの製品が引き続き好調。エアコンの出荷額は前年同月比7.2%増、冷蔵庫は11.1%増、洗濯機は15.8%増、電子レンジが12.6%増、炊飯器が23.3%増と先月に続き前年度実績を上回っている。

 なお、2013年度(2013年4月から2014年3月)の国内出荷金額は2兆4,218億円、前年比9.3%増で2年連続のプラスとなった。夏の猛暑と残暑、消費税増税前の需要増を理由としている。

 主要製品の出荷金額も前年を上回っている。調査対象で前年度を下回った製品は、空気清浄機、ホットプレート、電動歯ブラシ、電気ストーブ、電気カーペット、加湿器、除湿機、扇風機の8品目。

対前年比を示す折れ線グラフは10カ月連続で100%を上回っている

伊達 浩二