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駆け込み需要でエアコン、冷蔵庫、洗濯機の売行きが過去最多

 ジーエフケーマーケティングサービス ジャパンは、家電量販店の販売動向を発表した。これによると、1月と2月のエアコン、冷蔵庫、洗濯機の販売台数は過去5年で最多を記録した。背景には、消費増税前の駆け込み需要がある。

 販売数量は、前年比でエアコンが57%増、冷蔵庫が32%増、洗濯機が19%増と、それぞれ2桁増を記録した。これらの大型家電は配送や設置が必要となるため、2013年末から需要が高まっていたという。

 金額の面では、主要家電の平均価格は軒並み上昇傾向で、円安に伴う値上げだけでなく、高価格商品の売れ行きが好調という。2月の平均価格の上昇率は、前年同月比でエアコンが15%、冷蔵庫が36%、洗濯機が22%となった。販売金額は、2月の冷蔵庫とエアコンは前年比80%増となり、販売台数を大きく上回った。

2月の各製品の販売台数と金額を前年比の増減で表した。エアコン、冷蔵庫、洗濯機は金額ベースで大きく伸びた

 1月と2月は、高価格商品や大型家電に駆け込み需要があったが、3月に入ると小型家電や嗜好品、消耗品にも波及。3月3日から9日の販売台数は、調理家電や理美容家電でも前年同月比で2桁増と伸長している。特に冷蔵庫は、前年の販売ピーク週だった7月8日から14日を上回る販売台数を記録したという。例年は4月上旬まで続く新生活の需要は、今年は3月末までに集約される見込みとしている。

生活家電のほか、調理家電や理美容家電も好調となっている

小林 樹